おはようございます!あるくべきのふみです!冬になって、朝晩歩くのが少し厳しくなってきました。寒い分、夏の倍以上の筋トレになっているなと思いながら、しっかり歩きましょう!
現状、20代~30代の女性を診ることが多いのですが、関節が正常可動域動いていないのに、自覚症状のない人が結構います。
可動域動かなくても、大して生活に支障がないし、常に痛みがあるわけでもないので、気になりません。少しの違和感を自覚できる人の方が少ないのです。
その時は数センチの話で、これが積み重なって、歳をとって動かなくなったり痛みが出たりして初めて異常に気づくのだと思いますが、スタートはこのくらい(20代~30代)からなのかもなと思いつつ整複しています。
体力が落ちた、体質が変わってきた、関節が動きにくい……誰にでも訪れる老化のサインは、実際のスタートより少し遅いのかもしれません。そして、その表れ方やスピードには個人差がものすごくあります。
このブログでも何度か主張していますが、
“老化スピードは遅くすることができます”。
加齢によって疾患リスクが高まるのは変わりませんが、老化のスピードを遅らせることができれば、全体のリスクを減らすこともできます。ただし、老化スピードを遅くすることはできても、若返ることはできません。だからこそ若いときからの老化対策が必要なのです。
なぜ人によって老化のスピードが違うのかということは、今の段階では解明されておらず、老化スピードを遅らせる決定的な方法も出ていません。ただ、寿命に対する遺伝子の寄与率は25〜30%といわれていて、残りの70〜75%は住環境、食生活、精神的なものなど、生活環境が影響すると考えられているそうです。
つまり、うちの家系は短命だとか長生きだとかは3割くらいは本当で、7割は生活環境で変化していくものなのです。
生活環境の中で、老化に大きく関わるのは食生活です。これは年齢によって考え方を変える必要があります。成長期かつ代謝循環の良い23歳くらいまではカロリーをあまり考えなくても大丈夫です(但し異常な食べ過ぎを除きます)。23歳以降から60歳ぐらいまでは、カロリー制限をしたほうが疾患リスクは下がりますので、食事量を満腹になる量から2〜3割減らすよう心がけましょう。
しかし、85歳以上になると女性の約35%が低栄養になります。加齢とともに消化機能が低下し、量も食べられなくなるので、60代、70代になったら、栄養バランスを考えながらも、しっかり食べたほうが良いのです(但し異常な食べ過ぎを除きます)。60代を過ぎてからのカロリー制限は悪影響のほうが大きく、痩せているよりも小太りぐらいがベストです。特に50代以上でBMIが20以下の人は注意しましょう。
年齢にかかわらず取り入れたいのは歩行です。激しい運動をする必要はありません。歩くことを日常的に行いましょう。
現在、最長寿命は約120歳といわれています。つまり60歳になっても、倍の年齢を生きなくてはいけないということになります。なるべく健康な状態を延ばすためには、将来を見据え、早いうちからの老化予防が大切なのです。