日経新聞で『七つの会議』(池井戸潤)が紹介されていたのをきっかけに、その後2冊読んでみました。
『空飛ぶタイヤ』(J・ノベルコレクション/1,200円)
『不祥事』(講談社文庫/730円)
『七つの会議』は会社内部で起こっている不祥事、リコール隠しを同じ社員の目から書いていましたが、『空飛ぶタイヤ』は取引先の大手企業を相手に、零細企業の社長が大規模なリコール隠しに迫っていく、という内容です。
ふたつとも、企業のコンプライアンスと出世や世間体などの間で揺れる様を巧みに描写しています。
一方『不祥事』は、銀行内部での出世競争や陰湿なイジメに似た行為を、若くてやり手の女性行員が暴いて斬るという、比較的軽く読める短編集です。
この『不祥事』は、内容が前の二つに比べて重くないため読後の満足感は前者に劣るものの、各短編で繰り広げられる「勧善懲悪」的な場面は、まるで水戸黄門や遠山の金さんバリに、爽快感タップリです。
池井戸潤に出てくる女性はたいてい聡明で自立していて、このかたの女性観?が出ているのかなぁと思いました。
実際に周囲にそういう女性が多いのかもしれませんね。
細い足に似合わない星パンを履いている、どこぞの作家の小説とは全然違いますね。
・・・あ、また一言多かったわ。
『空飛ぶタイヤ』(J・ノベルコレクション/1,200円)
『不祥事』(講談社文庫/730円)
『七つの会議』は会社内部で起こっている不祥事、リコール隠しを同じ社員の目から書いていましたが、『空飛ぶタイヤ』は取引先の大手企業を相手に、零細企業の社長が大規模なリコール隠しに迫っていく、という内容です。
ふたつとも、企業のコンプライアンスと出世や世間体などの間で揺れる様を巧みに描写しています。
一方『不祥事』は、銀行内部での出世競争や陰湿なイジメに似た行為を、若くてやり手の女性行員が暴いて斬るという、比較的軽く読める短編集です。
この『不祥事』は、内容が前の二つに比べて重くないため読後の満足感は前者に劣るものの、各短編で繰り広げられる「勧善懲悪」的な場面は、まるで水戸黄門や遠山の金さんバリに、爽快感タップリです。
池井戸潤に出てくる女性はたいてい聡明で自立していて、このかたの女性観?が出ているのかなぁと思いました。
実際に周囲にそういう女性が多いのかもしれませんね。
細い足に似合わない星パンを履いている、どこぞの作家の小説とは全然違いますね。
・・・あ、また一言多かったわ。