先週末、中古戸建住宅の購入を考えていらっしゃるご相談者様の内見に同行させていただきました。
同じご相談者様の内見に同行させていただくのは、2回目です。
その前に2物件、ご相談者様とは別に、購入検討中でチェックされた物件を外から建物を確認させていただきました。
今日は4物件目。
建築士を連れて行くと、予め不動産業者の担当者に伝えていらしたようで、少し身構えていた不動産業者担当者でした。
前回、他物件の内見同行した際の不動産業者は、大変感じもよく、こちらの質問にもきちんと答えてくれました。
不動産業者によって対応はまちまちですね。
隣とのあき具合などもチェックします。こちらのお住まいは大きなヒビ割れ(クラック)はなかったです。
今回は、築15年の3階建を不動産業者がリフォームして、売るという物件、建物でしたが、雨漏りのあとが確認できました。
リフォーム前半、まだスタートしたばかりの状態で参りましたので、室内内壁は古い壁紙のままでしたので
壁をつたう雨漏りのしみの跡が、ビニールクロスに茶色く残っていて、確認できました。
3階の一部がバルコニーになっており、どうやらそこから入っているようでした。
2階のキッチンの天井にしみがありました。
レンジフード周辺の外壁面、グラスウール断熱材も交換するのか、むきだしになっておりました。
壁紙を張り替えた後では、雨漏りの状態も確認できませんでしたね。早く行ってよかったです。
バルコニーはFRP防水仕上げでしたが、防水そのものより、防水の立ち上がりが低かったのでそれが原因ということもあると思います。
バルコニー手すりの下部分の笠木から雨水が浸入することもあります。
手すりは、アルミ笠木手すりではなく、スチール製手すりを使っていました。
スチール製手すりには、錆びもでていましたので、そんなところから雨がしみこんでしまっているということもあるかもしれません。
不動産仲介業者の話によると、防水であるFRPは補修するということでしたが、何をどの程度行うのかは、明確な回答が得られませんでした。
不安が残ります。
ただ、補修をしたとしても、雨漏りは原因をつきとめるのが難しく、バルコニーを補修しても、雨漏りは納まらない可能性もあるでしょう。
ここかな、と思うところを補修しても、もしかしたら違うところが原因ということもあり得ます。
角地で、日当たりもよく 地盤もよい地域で、大きな通りより一本入っており、便利でありながら比較的静かでよかったのですが、
入居後の雨漏りが少々心配です。
散水試験などで雨漏り原因を調査する方法もありますが、不動産業者の今日の話ですと、今回は、散水試験までは行わない様子です。
費用もかかりますから、そこまでは行わないのでしょう。
売主が不動産業者で、中古住宅を購入する場合、瑕疵担保期間は引渡しから2年のところが多いです。
契約書等に規定が無い場合、民法の規定により、買主が瑕疵を知ってから1年ということになります。
2年のうちは、雨漏りが直るか直らないかは別として、不動産業者がとりあえず面倒をみてくれるのですが、その後は、直してもらえません。
自費で直すことになってしまいます。
購入については、慎重に考える必要があるのではないでしょうか。
水道配管の本管からの取り出し径はいくつなのかもチェックします。
中古住宅ですと、たまに13mm径のお住まいもあります。
口径が細いと、例えば、室内のあちこちで、水道の蛇口を一度にひねったときに、水流が細くなるような現状が起きることがあります。

境界区杭がちゃんと入っているかなども、チェックします。これは道路との境界を示す杭です。
中古なので仕方がありませんが、タイルのクラックが激しいですね。

不動産の取引については、下記サイトに大変解りやすく書かれています。参考になさってください。
<東京都都市整備局不動産取引の手引き>
●不動産取引の心構え① 取引のポイント
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/490p02-03.htm
●不動産取引の一般的な流れ(下の方に中古住宅の売買について書かれています。)
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/490p04-05.htm
今日の業者は、へんなことを言っていました。申し込みをしてから重要事項説明書を渡す、とか。
重要事項説明は、契約前のできるだけ早い時期に受けましょう、とあるんですが・・。
●宅建業者の「重要事項」の説明義務関係
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/490p17-18.htm
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/490p17-18_2.htm
★不動産取引の手引き ガイド http://www.retio.or.jp/info/pdf/baibai.pdf
posted by 野瀬有紀子
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