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チャールズ国王、ヘンリー王子の法廷での発言に苛立ち 王子は父にも兄にも会わずに帰国

2023年06月12日 | 国際社会


法廷で政府を批判した王子。 王室と政府関係者も「裁判には関係ないのに」と驚いているという。


2023/06/11


ヘンリー王子(Prince Henry)
Carl CourtGetty Images


違法な情報収集で新聞社のミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)を提訴しているヘンリー王子。現地時間6月6日(火)と7日(水)に証人として出廷、証言した。

新聞「テレグラフ」によると王子はウィンザー城の敷地内にあるフロッグモアコテージに宿泊していた。王子とメーガン妃は夏までにこのコテージを退去すると報じられているので、ここに泊まるのは今回が最後だと見られている。


フロッグモアに滞在したとなると気になるのは同じくウィンザー城の領地内にあるアデレードコテージに住んでいるウィリアム皇太子一家と対面したのかどうか。同紙によると王子は皇太子にもチャールズ国王にも会わなかった。

関係者曰く「王子は必要以上に滞在しなかった」「出廷した翌日の午後にはイギリスを発ち、カリフォルニアの家族の元に帰った」。

国王は王子がイギリスに来る直前、公務とプライベートを兼ねてルーマニアを訪れていたが6月6日にはイギリスに戻っていた。しかし帰ってきた日にはコンサートに出席、翌日はバッキンガム宮殿で公務に就いていた。


チャールズ国王(King Charles)
Ricky Vigil M / Justin E PalmerGetty Images


国王は王子の法廷での証言に苛立っているという報道も出ている。

王子は法廷でMGNの報道姿勢を批判、「我が国は報道と政府のあり方によって世界各国から評価される。私は我が国のこの2つはどん底にあると信じている」と発言した。

エリザベス女王が政治については発言しないという方針を生涯貫いたのはご存じの通り。チャールズ国王も他のロイヤルファミリーもそれに倣っている。

関係者は新聞「サンデータイムズ」に「王室は王子の発言を非常に難しい状況だと考え、不快に思っているだろう。王室関係者も政府関係者も驚いている。

この発言は裁判で争われているハッキングには直接関係のないものだからだ」。王子が言わなくてもいいことをわざわざ言ったと仄めかしている。


エリザベス女王(Queen Elizabeth)、メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)、ヘンリー王子(Prince Henry)Max Mumby/IndigoGetty Images


女王は王子が「民間でお金を稼ぎながら、王室の公務も続けたい」と言い出したとき「半分ロイヤル、半分民間は許されない」と判断、抜けるか残るかのどちらかだと告げた。関係者は今回の王子の発言が、女王の判断の正しさを物語っていると指摘する。

「王子は王室の慣例を破り政治について語っている。これを批判されたとき、王室は彼がサセックス公爵ではなくヘンリー・ウィンザーという個人として話しているんだと言える」と関係者は語る。

同時に「ロイヤルファミリーが、国がどのように評価されているのかを語るのは極めて皮肉な状況。なぜなら国はしばしば、その国のロイヤルファミリーの姿を通じて評価されるからだ。今回の発言で王子が誤解していることがよくわかる」とも。


同紙の王室レポーター、ロヤ・ニックハは「王子はカリフォルニアの暮らしで、注意深く振る舞うことを忘れてしまったのだと思う」「国王が王子との関係について悲しんだり困惑したりする状況を乗り越えたとは思わない。

でも今は悲しみよりも不満が大きくなっている」と語っている。親子の距離はますます広がっているようだ。

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ヘンリー王子から引き継いだ公務でキャサリン妃が魅せた、ラグビーの腕前と「スポーツファッション」

2023年06月11日 | 国際社会

6/11(日) 9:36配信

<スポーティなファッションセンスだけでなく、ラグビーの技術も高かったキャサリン妃。実は家族5人でラグビーをやっていることも明かされた...>



POOL New-REUTERS


6月7日にバークシャーのメイデンヘッド・ラグビークラブを訪問したキャサリン妃。自身が立ち上げた子供の早期発達プロジェクト「Shaping Us」と幼児期の発達の重要性について選手と意見交換したほか、ラグビーの練習に加わった。 


イングランド代表チームのロゴである赤いバラが描かれた鮮やかなブルーのTシャツと紺色のパンツを着用。そして「ルルレモン(lululemon)」の白のスニーカーを少し高めのポニーテール姿に合わせた。 キャサリン妃のスポーティなファッションについてはSNSで話題になり、次のような声が上がった。

 「キャサリン妃がスポーツを支援している姿が大好きです」 「美しくエレガントなスタイルからスポーティなスタイルまで、品格がありますね‼」 「何をしていても美しい...頑張れケイト!」 

最終的には試合には負けたものの、同じチームの中にはイングランド代表のコートニー・ローズもいたなど、かなり実践的な試合で運動能力の高さも披露したキャサリン妃。 メイデンヘッド・ラグビークラブ会長のスティーブン・ボー氏はキャサリン妃のラグビーの技術を次のように称賛した。 

「明らかに練習していらっしゃいましたね。ボールスキルとパススキルは非常に優れています。正直に言うと、キャサリン妃がそこにいたことに気づかなかったほどに、チームの一員として溶け込んでいました」 

キャサリン妃がウィリアム皇太子と3人の子供たちが宮殿の裏庭で時々ラグビーをやっていることをイングランドラグビー協会のナイジェル・ジリンガム会長が明かしている。 

もともとはヘンリー王子がイングランドラグビー協会のパトロンを務めていたが、ヘンリー王子が王室を離脱し、公務から離れたことでキャサリン妃がその職務を2022年から引き継いでいる。

ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

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最終更新:6/11(日) 9:36ニューズウィーク日本版





















「夫と距離を置こうとしている」 ヘンリー王子とメーガン妃に「別居疑惑」...王室専門家は離婚の可能性も指摘

2023年06月10日 | 国際社会

6/9(金) 20:34配信

<ヘンリーの回顧録「スペア」が批判された後、メーガンは彼のイメージから離れようとしていると英王室評論家>



メーガン妃とヘンリー王子(2022年12月) 
Andrew Kelly-Reuters


英ヘンリー王子とメーガン妃に「別居疑惑」が浮上している。これまでも、ヘンリーが妻と離れたいときに暮らす物件を持っているとの噂や、極端なものでは夫妻が離婚する可能性があるのではないかという噂も囁かれているが、王室専門家からは「メーガンがヘンリーと距離を置き始めた」との見方も出ている。 


エンターテインメント担当記者で英王室評論家のサラ・ロバートソンは、ケビン・オサリバンが司会を務めるテレビ番組「TalkTV」で、王子夫妻が離婚する可能性があるという噂などについて語った。

番組内でオサリバンは、ヘンリーが妻から離れて過ごすための場所を持っており、米カリフォルニア州での2人の生活が必ずしも順調ではないという噂にも言及した。 これを受けてロバートソンは「ケビンの言うとおり」と同調し、さらにこう続けた。「どんな男性も、口やかましい妻から逃げ込む場所が欲しいと思うものだ。例外はないし、メーガンも喜んでいるのではないだろうか。

ヘンリーは時折ポロを楽しみ、試合でストレスを解消しているのだと思う。そしてメーガンが口うるさい時に逃げ込む隠れ家を持っている」

 ■「戦略的に公の場で夫と距離を置いている」 

彼女はまた、王子夫妻が別居しているとも主張。今年に入って、ヘンリーの回顧録「スペア」に批判の声が上がった後に別居を始めた疑いがあると述べた。

ロバートソンは、ヘンリーの著書が物議を醸したことで、メーガンが彼と距離を置こうとしたのだとの考えを示した。 「(ヘンリーの)著書に対して反発の声が上がった1月以降、2人は徐々に別々の生活を送るようになっている。

メーガンはある意味で戦略的に、公の場で夫との距離を置いている」と彼女は述べ、さらにこう続けた。 「(最近は)2人が一緒にいる姿があまり見られていない。ヘンリーは父親の戴冠式に一人で出席した。このところイギリスを訪れる際に、メーガンを同伴していない。数週間前にはニューヨークで、2人で車に乗っていたところをパパラッチに追いかけられたと大げさに主張したが、これは裏目に出た」

 ■メーガンは大手芸能事務所と契約 

ロバートソンは、2人のキャリアに現在の状況が反映されているように思えると語った。ヘンリーは傷病兵によるスポーツ大会「インビクタス・ゲーム」のため4カ月にわたってドイツに滞在する予定で、一方のメーガンは大手芸能事務所のWMEと契約したばかりだと彼女は指摘し、さらにこう続けた。 「だからメーガンは公の場における夫のイメージから距離を置こうとしている。

彼女は自分の力で前進していて、2人はキャリアの面で徐々に別々の道を歩みつつある」 ヘンリーとメーガンは5月に5回目の結婚記念日を迎えたが、その際に記念日を祝うことなく沈黙していたために離婚説が浮上した。メーガンがヘンリーを伴わず、一人でパーティー三昧を楽しんでいるという噂も出ている。

キャサリン・アルメシン

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最終更新:6/9(金) 20:34ニューズウィーク日本版 













『デイリー・ミラー』紙などを発刊する親会社を相手に取り、裁判中のヘンリー王子。審問最終日に王子は、提訴の理由を明かし、メディアの度重なる侵入行為のため、「仕方なく」王室の高位メンバーを退いたと述べた。


 (harpersbazaar.com)
By Emily Burack 2023/06/09
Pool/Samir HusseinGetty Images


ヘンリー王子は6月7日、ミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)を相手取った裁判の審問最終日のために出廷し、提訴した理由を述べた。

ヘンリー王子は、「私と妻に対する完全侵入行為とヘイトを終わらせたいと思い、そのために王室のやり方に頼るのではなく、別の方法を探りたかった」と証言。

ヘンリー王子は陳述書全体にわたり、イギリスのメディアが自分とメーガン妃の生活に「侵入」したと主張した。

「イギリスのタブロイド紙が絶えず、私たちの私生活のあらゆる側面に侵入し、ヘイトやハラスメントを煽りたてたことが私たちのメンタルヘルスと幸福に破壊的な影響をもたらした」。そのため、「仕方なく」王室の高位メンバーを退くことを決意したと述べた。


さらに、「公共の利益のためになる情報と、一般大衆の関心をひく情報の境界線が非常にあいまいのようだ。タブロイド紙は、自分たちが侵入行為をしていることを正当化する手段として、後者を満足させることにのみ専念し、私の私生活などについて過激な記事を書き、前者を完全に無視している」とも書いている。

ヘンリー王子とメーガン妃はこの数年、タブロイド紙が自分たちのメンタルヘルスに有害な影響を与えたことで行動を起こす気持ちを駆り立てられたと繰り返し述べている。

今年1月、ヘンリー王子は「イギリスのメディアのあり方を変えることがライフワーク」とコメント。さらに、今年5月、Ms. Foundation (ミズ・ファウンデーション)主催のウィメン・オブ・ビジョン賞を受賞したメーガン妃は「私についての物語が繰り返し語られていることで、話を聞いてもらえないと感じている人々を擁護し、不正義に抗議します。真実だと自分が思っていることや公正なこと、正しいことを恐れずに話すことが、私の人生の大きな価値をであり目的であることに気づかされた」と述べた。


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Translation: Mitsuko Kanno from Town and Country Mag.com




キャサリン妃の弟が「甥と姪は幸運」と話した理由とは?

2023年06月08日 | 国際社会
6/7(水) 20:51配信


<キャサリン妃一家とコッカー・スパニエル、カミラ王妃と犬の刺繍、故エリザベス女王とコーギー。イギリス王室と犬の絆について>



POOL New-REUTERS


キャサリン妃の弟のジェームズ・ミドルトンさんが自身の心の病気、そして甥と姪について珍しく語ったことが話題となった。 

【写真】キャサリン妃の弟ジェームズ・ミドルトンさん 

ジェームズさんはキャサリン妃とウィリアム王子(当時)の結婚式で朗読をして注目を集めて以来、メンタルヘルスへの意識を高める活動を行っている。そして今回、自身のうつ病の経験や家族、そして犬たちから支えられたことを語った。 ジェームズさんは自身のうつ病を「心の癌」と表現し、今でもそのことについて話すことに困難を感じているとも述べている。

 慈善団体「ペット・アズ・セラピー(Pets as Therapy)」のアンバサダーを務めるジェームズさんは次のように語った。 「回復期とリハビリ期において、犬が果たした役割は大きなものでした。特に愛犬エラは、私が朝起きる理由にもなっていました。たとえ雨が降っていても、服を着て散歩に行かなくてはならないからです」 

現在、エラの子孫にあたるコッカースパニエルを飼っており、生まれた子犬は家族や親しい友人に引き取られているという。そのうちの2匹はケンジントン宮殿で暮らしている。 

キャサリン妃とウィリアム皇太子の最初の飼い犬は、ジェームズさんから結婚時に贈られた黒いコッカー・スパニエルの「ルポ」だった。 ルポは2020年に亡くなるまでジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の3人の子供たち一緒に暮らし、写真もたびたび公表されてきた。

そして2021年には、「オーラ」という名の2匹目の子犬を贈られている。 ジェームズさんは犬と甥と姪について、次のように語っている。 

「犬との生活を楽しみ、その恩恵を受けられることを本当に嬉しく思います。彼らが犬を飼うことができたことは幸運だと思います」 

イギリス王室メンバーが動物好きであることは有名だ。カミラ王妃は戴冠式のドレスに大好きなジャック・ラッセル・テリアを刺繍したほどの犬好きだ。また、チャールズ国王の妹のアン王女は馬術のオリンピック選手であり、馬好きで有名。 


しかし、過去1世紀で最も有名な王室のペットは、故エリザベス2世女王が生涯を通じて愛したコーギーであろう。エリザベス女王は18歳から96歳で亡くなる2022年までコーギーを飼い続けていた。 

1933年、「スーザン」と名付けた子犬を贈られた女王は、生涯を通じてスーザンとその子孫を30匹以上も飼っていた。2010年代に入って女王自身が高齢になると犬の世話が難しくなるため、新しく飼うことはないと考えられていた。 

しかし、新型コロナウイルス禍の2021年、次男のアンドルー王子が長老犬「キャンディ」と母のお供として新たに「ミック」と「サンディ」の2匹の子犬を女王に贈ったのだった。 キャンディは2022年7月に18歳で亡くなり、女王はとても悲しんだという。

健康状態が思わしくなく、スコットランドのバルモラル城を離れられず、ウィンザー城でのキャンディの埋葬に参列することができなかったことが伝えられている。 キャンディのあとを追うようにエリザベス女王はその2カ月後に逝去。

ミックとサンディは女王の葬儀当日、聖ジョージ礼拝堂に向かう行列をウィンザー城の外から見守った。 ミックとサンディは現在、アンドリュー王子とその元妻セーラ・ファーガソンが引き取り、ウィンザー・グレート・パークのロイヤル・ロッジでともに暮らしている。

ジェームズ・クロフォード=スミス

最終更新:6/7(水) 21:29ニューズウィーク日本版 














『デイリー・ミラー』紙などを発刊する親会社を相手に取り、裁判中のヘンリー王子。審問2日目を終えた王子は裁判の終盤、感情が込み上げ、言葉が詰まったと報じられた。

By Emily Burack 2023/06/08



Neil MockfordGetty Images


電話の盗聴などの被害に遭ったとして、『デイリー・ミラー』紙などを発刊するミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)を訴えているヘンリー王子。ロンドンの裁判所で審問2日目を終えた王子は裁判の終盤、感情的になり「証言台で言葉に詰まったように見えた」と法廷内の様子を『BBC』が報じた。


「デヴィッド・シャーボーン弁護士が数分前にヘンリー王子に対する質問を終えたが、王子は少し言葉に詰まったように見えた。自身の弁護士であるシャーボーンに、この2日間証言台に立った感想を聞かれると、王子はひと呼吸置いてから、『大変でした』と返答した」

同じく、『New York Times』も法廷内から、王子は「囁くように『大変でした』とシャーボーン弁護士に返答した」と報じた。

ヘンリー王子はこの日の裁判で、次のように証言した。
「生まれてからずっと、タブロイド紙は私を誤解し、自分たちの不正行為を隠してきました」

この発言のあと、シャーボーン弁護士は、MGNが違法に入手した情報を基に書かれたとされる147本の記事を法廷に提出した。その大部分は1991年〜2011年に書かれたものであることから、MGNは裁判を起こすには遅すぎると主張している。

ヘンリー王子は陳述書で次のように訴えた。
「10代や20代前半の頃、私はメディアが書く見出しやステレオタイプな見方に媚びへつらっているような気持ちになりました。

メディアは、私にまつわる馬鹿げた記事を書いて、人々はその内容を信じました。どうせメディア側が世間に信じ込ませるのなら、私はメディアが書くその“罪”を実際に犯してしまおう、と思ってしまいました。

その考え方は悪循環で、タブロイド紙は常に、この“傷ついた”若者である私をうまく操作して愚かなことをやらせ、それを記事にして新聞を売った。振り返ってみれば、そのような彼らの振る舞いは非常に卑劣です」


審問はあと数週間続き、判事が裁定を下すのは早くても2023年6月末になると思われる。

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Translation: Mitsuko Kanno from Town &Country.com



ヘンリー王子、裁判欠席で波紋 長女の2歳誕生会を優先か 判事は「驚いた」と遺憾の意

2023年06月07日 | 国際社会

[2023年6月6日10時4分]



ヘンリー王子(2019年6月撮影)


英国のヘンリー王子(38)が、5日に英ロンドンの高等法院で始まった英ミラー紙を発行するミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)を訴えている裁判を欠席し、波紋を広げている。

スクープ目的で携帯電話の留守電をハッキングするなどして個人情報を違法に収集したとして提訴している裁判で、王子は証人として出廷が予定されていた。

4日に長女リリベットちゃんが2歳の誕生日を迎えたことから、誕生日会を優先させたものと見られている。


原告である王子の欠席について弁護士は、娘の誕生日を祝うため、英国到着が遅れたと説明。「日曜日の夜にロサンゼルスから英国に向けて出発した。

明日、証拠を提出するため出廷する」と述べると、判事が「驚いた」と遺憾の意をあらわにしたと複数のメディアが報じている。

MGNの代理人も王子の欠席を「大きな問題」「異常」だと非難し、時間を無駄にしたと激怒しているという。王子はプライバシーの侵害などで英国のタブロイド紙の出版元3社を訴えており、これが最初の裁判となる。


欧米メディアによると、過去に飼い犬が子どもを襲った事件で有罪になった叔母のアン王女が2002年に裁判に出廷したことはあるが、王室の上級メンバーが証言台に立って証言するのは1891年以来132年ぶりだと伝えられている。

王子は今年3月に英デイリー・メール紙の発行元を訴えている裁判の予備審問にも出廷しているが、この時は証言台には立っていない。

5日と6日に反対尋問が行われる予定だが、裁判そのものは6月末まで続くという。

(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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133年ぶりにロイヤルとして法廷で証言したヘンリー王子。裁判2日目に相手側の弁護士の厳しい反対尋問に晒された。

By Yoko Nagasaka2023/06/06


ヘンリー王子(Prince Henry)Max Mumby/IndigoGetty Images


新聞「ミラー」などを発刊している新聞社ミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)を違法な情報収集で提訴したヘンリー王子。現地時間6月6日(火)、ロンドンの高等法院に出廷し証言した。

通信社「ロイター」によるとロイヤルファミリーが法廷で証言するのはエドワード7世以来初めて。エドワード7世は1870年に離婚裁判で、1890年にカードゲームを巡る中傷に関する裁判で証人になっている。


注目を集めているのは王子に対する反対尋問。王子は1996年から2010年にかけてMGNが新聞に掲載した約140の記事に違法な手段で得た情報が含まれているとしている。

王子によると、王子がイートン校在学中にサッカーをしていて親指を骨折したことを報じた記事もその1つ。電話をハッキングして得た情報をもとにしていると法廷で主張した。

でもMGNの弁護士アンドリュー・グリーンに「誰の電話がハッキングされたのか」と聞かれると王子の答えは「わからない」。

グリーンは「それは答えになっていない」と詰問、さらに「王子、私たちがいるのは完全に憶測の領域なのでしょうか?」と厳しく質問した。

グリーンは骨折の記事も含め報道は「BBCなど他のマスコミの報道やプレスリリース、王室の声明や公有の情報、王子の側近や友達、母のダイアナ元妃のコメント」に基づくものだと主張している。


また王子は証言でダイアナ元妃のバトラーだったポール・バレルを「二枚舌のくそ野郎」だと非難した。でもバレルに関する証言もグリーンの標的になっている。

バレルは元妃の死後、インタビューで彼女について語ったり、彼女の私物を売却したりしている。これに関連して2003年12月、「バレルを問い詰めるために王子とウィリアム皇太子が彼に会う可能性がある」という記事が出た。

王子はこれが王子と皇太子の電話の内容をハッキングして得た情報だと主張している。


2003年頃の兄弟。ヘンリー王子(Prince Henry)、ウィリアム皇太子(William, the Prince of Wales)Tim GrahamGetty Images


法廷で王子はこの記事について「私はバレルに会って理由を聞くことは望んでいなかった」と証言した。しかし回顧録『SPARE(原題)』の中で王子は「当時私はオーストラリアの奥地にいたがバレルに会うため飛行機で帰国したかった」と書いている。

グリーンが「あなたはバレルに会いたかったのか、会いたくなかったのか」と問い詰めると王子は「元の記事から回顧録を書くまでの間に随分時間が経っていた」。弁護士に答えるように求められると王子は「正直なところ覚えていない」。証言と回顧録の記述に矛盾があることを認めた。


法廷ではグリーンに「証言の一部はあなたではなく、弁護士が作成したものではないか?」と問われる場面も。王子は否定している。「カリフォルニアから弁護団と何度もテレビ電話をして私が書いたものだ」と答え、「毎回2時間半から3時間かけて話し合いをした」と主張した。

今回の反対尋問でイギリスマスコミからは王子の証言の正確性や信憑性を問う声も上がっている。

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ヘンリー王子、新聞社との裁判初日に欠席して判事を怒らせる 理由は「娘の誕生日だったから」

2023年06月06日 | 国際社会

6月4日は長女のリリベットの誕生日。バースデーパーティを優先したら裁判の初日に間に合わなかったもよう。

By Yoko Nagasaka2023/06/05


ヘンリー王子(Prince Henry)Max Mumby/IndigoGetty Images


新聞「ミラー」などを発刊している新聞社ミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)を電話のハッキングを含む違法な情報収集で提訴しているヘンリー王子。

その裁判が現地時間6月5日(月)の朝にロンドンの高等法院で始まった。王子はこの裁判で証言台に立つ予定。ロイヤルファミリーが裁判で証言するのは1891年以来初めてである。


ところが原告の王子の姿は法廷になかった。理由は6月4日が娘のリリベットの2歳の誕生日だったから。

王子の弁護士が「サセックス公爵は明日、証拠を提出するために出廷する。彼は昨日の夕方飛行機でロサンゼルスから出発した。昨日は娘の誕生日パーティに出席していたようで、到着は……」説明、王子の到着が間に合わなかったことを説明すると判事はびっくり。

弁護士の言葉を遮って「今日、最初の証人が出廷していないことにちょっと驚いた」とコメントした。

「驚いた」といっても嬉しい驚きでないのは明らか。遺憾の意を露わにした判事に弁護士は「公爵は旅行や警備の手配の関係で、他の3人の原告とは異なるカテゴリーに属している」。

王子は俳優のマイケル・ターナーらと一緒にMGNを訴えている。ターナーもイギリスでは名前が知られているが王子の知名度はそれ以上。警備の準備にも時間がかかるというのが弁護士の言い分である。


ヘンリー王子(Prince Henry)WPA PoolGetty Images


新聞「デイリーメール」によると確かに証言は現地時間6月6日(火)の朝から始まる予定だった。しかし判事は事前に「必要になった場合に備えて証人は早めに準備しておくべき」と王子の弁護士に伝えていた。

判事は法廷でも「もっと早く証人が必要になることが予想された。だから最初の証人を用意しておくように指示していた」と注意、弁護士は「わかっています」と返していた。

判事は「何もできないのにこれ以上議論に時間はかけたくない」。王子が法廷に来ていればこの日の午後から証言を始められたと同紙は伝えている。


MGN側の弁護士は「我々は昨日初めて、裁判の初日に証人が来ないと言われた。まったく異常なことだ」「私たちはこれを非常に残念に思う。

私たちは裁判の時間を無駄にしないようできるだけのことをしているが今日の午後は無駄に過ごすことになりそうだ」。こちらも遺憾だと表明しているけれど、王子が判事の不興を買ったことには内心喜んでいる可能性も大。

初日からつまずき気味の王子がこれからどんな戦いを見せるのか、注目が集まっている。

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6/2(金) 16:10配信



過去の薬物使用を告白したヘンリー王子のビザ申請を巡り、米裁判所で審理が行われる


(CNN) 米国の保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」が、英国のヘンリー王子の移住記録の開示を求めている。ヘンリー王子が最近刊行した自身の回顧録の中で、過去の薬物使用について明かしたことを受けての動きだ。 

同財団は、ヘンリー王子へのビザ承認が規定の手続き通り行われたのかどうか明らかにするとして米政府を提訴している。米国の移民法では、ビザの申請者に過去の薬物使用の証拠がある場合、それを基に申請を退ける根拠となりうる。 

訴訟は6日に、コロンビア特別区の連邦地裁で審理される予定。 ヘリテージ財団は記録の開示を求めた先月5日提出の訴状で、「要求されている情報には多大な公共の利益がある」と主張していた。 

ヘリテージ財団は長年にわたり、ワシントンで最も影響力を持つ保守系シンクタンクの一つ。

同財団マーガレット・サッチャー自由センターのナイル・ガーディナー所長は1日、ツイッターへの投稿でヘンリー王子が回顧録で広範な薬物の使用を認めていることに言及。「通常なら米国への入国資格は与えられない」とし、「DHS(国土安全保障省)は見て見ぬふりをしたのか」などと疑問を呈した。

 CNNはヘンリー王子の代理人にコメントを求めた。 今年1月刊行のヘンリー王子の回想録「スペア」では、コカインや大麻、マジックマッシュルームを使用したことが語られている。コカインは10代の時に体験したという。

 ヘンリー王子は妻のメーガン妃と共に2020年にカリフォルニア州に移り住んでいる。

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最終更新:6/2(金) 16:10CNN.co.jp 




ヘンリー王子とメーガン妃、暴露はもう終わり? エリザベス女王の友人が「晩年の女王を散々苦しめておいて」と激怒

2023年06月05日 | 国際社会
関係者によると「王子と妃はもうネタ切れ」とか。



2023/06/04


ヘンリー王子(Prince Henry)、メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)Chris JacksonGetty Images


オプラ・ウィンフリーとのインタビューをはじめNetflixのドキュメンタリーや回顧録で英国王室に関する爆弾発言を繰り返し、バッシングしてきたヘンリー王子とメーガン妃。

次に何を言い出すのか常に注目を集めているが、関係者は2人がこれ以上王室について発言することはないと新聞「サン」に語っている。「暴露の時代は終わり。もうネタ切れだからだ」。


この報道にエリザベス女王の友人だという人物が激怒している。ニュースサイト「デイリービースト」に怒りをぶちまけた。

「女王は最後の数年間、特に夫のフィリップ王配が亡くなった2021年4月からは多くの痛みを抱えていた。

2022年6月のプラチナジュビリーの頃には視力も聴力も弱り、すぐに混乱してしまう状態だった。ウィンザー城の部屋からほとんど動かなかった」と話している。

プラチナジュビリーではバルコニーに姿を見せたが「これには多大な努力が必要だった」と振り返る。英国王室は女王の死因を「老年のため」と発表しているが、他の友人は骨がんにかかっていたとマスコミに明かしている。

骨がんは激しい痛みが慢性的に続き、動くのが難しくなる。亡くなる3か月前のプラチナジュビリーの頃にはその痛みが女王の集中力などにも影響を与えていたと関係者は話す。


ヘンリー王子(Prince Henry)、メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)Christopher FurlongGetty Images


友人は、王子と妃がその時点で「口を閉ざすべきだった」と非難している。「それなのに2人は行動を変えず、祖母のライフワークを攻撃するようなドキュメンタリーやインタビューが延々と続くことになった。

王子は祖母が夫を亡くしたことだけでなく、彼女自身の死期も近づいていることも知っていたはず。それなのに回顧録を書くと発表した。その残酷さには息を飲む」。


晩年の女王に対する2人の仕打ちに女王の友人たちは怒り、嫌悪感を抱いているとこの人物は語っている。

王子と妃の暴露した内容が「真実であるかどうかは非常に疑問」としつつ「たとえそれが真実だったとしても、散々王室を傷つけた後に沈黙するという態度が女王の友人たちの怒りを和らげることはない」。


メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)、ヘンリー王子(Prince Henry)、ウィリアム皇太子(William, the Prince of Wales)、キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)Chris JacksonGetty Images


2022年4月に王子はアメリカのニュース番組のインタビューに答えている。この頃女王は公務を休みがちになっていた。王子は女王の様子について聞かれると「女王は周辺の人に守られている。

適切な人たちが周りにいることを私は確認している」と回答、王子の行動が女王の心労の原因だと考えていたロイヤルファミリーや王室を怒らせていたという。

たとえ暴露の時代が終わっても、王子に対する王室の怒りは鎮まらなそうだ。

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https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000302158.html


 イギリスのヘンリー王子が証人として出廷が予定されていた裁判に姿を現さず、波紋が広がっています。

 ヘンリー王子ら著名人7人はイギリスのデイリーメールなどの出版社に対し、電話を盗聴されるなどプライバシーに反する違法な取材活動をされたと訴える裁判を起こしています。

 イギリスメディアによりますと、ヘンリー王子は5日、ロンドンの裁判所に出廷し、証言する予定でしたが姿を現しませんでした。

 裁判を担当する判事は「少し驚いた」と話したということです。

 ヘンリー王子の弁護士は、「王子は前日に娘のリリベット王女の誕生日会に参加したため、ロサンゼルスからイギリスに昨晩到着した」と明かしたということです。

 ヘンリー王子は6日に出廷するとみられていて、地元メディアは上級王族が法廷で証言すれば130年ぶりと報じています。





ヘンリー王子夫妻の王室批判や暴露攻撃に晩年のエリザベス女王が心労「怒りや嫌悪感」関係者激怒

2023年06月04日 | 国際社会
[2023年6月3日15時24分]


ヘンリー王子(左)とメーガン妃(2019年6月28日撮影)


英国のヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻が、英王室を批判する暴露を止めると報じられたことに、昨年9月に死去したエリザベス女王と親しい関係者が「女王が最期を静かに過ごすため、生涯を終える前の数か月間こそ2人はおとなしくしているべきだった」と激怒している。

夫妻は話すべきことはもうないのでネットフリックスのドキュメンタリーや暴露本は作らない意向だと報じられたこと対し、王室を離脱した夫妻が王室攻撃を続けたことで女王に心労を与えたと匿名の関係者が米オンラインメディアのデイリー・ビーストで非難した。


関係者によると、ヘンリー王子夫妻も出席した6月に行われた女王の即位70周年を祝う祝賀行事の頃にはすで体調がかなり悪かったといい、そんな中で夫妻は口を閉じる代わりに女王のライフワークを攻撃する番組を制作し、インタビューに応じていたと批判。

「祖母が夫をつい最近亡くしたばかりなだけでなく、女王自身の死期も近づいていることを王子も知っていたはず」と述べ、その最中に暴露本を執筆していると発表した残酷さに息が止まりそうだったとコメント。

夫妻が沈黙するという話は信じられないとした上で、「例えそれが真実だとしても、多くのダメージを与えた後でいまさら黙ったところで、女王の晩年に彼らがしたことに対して女王の友人たちが感じた怒りや嫌悪感を和らげることはできない」と、痛烈に夫妻を非難した。

(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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ヘンリー王子(左)とウィリアム皇太子(ロイター)


2023年6月3日 15:21東スポWEB


 英王室のウィリアム皇太子とヘンリー王子、そしてキャサリン妃とメーガン妃の対立が、美術館にまで影響を及ぼしたと3日の英紙「デイリーメール」が報じた。

 ヘンリー王子とメーガン妃は結婚して以来、英王室への批判がエスカレート。ついには昨年末からドキュメンタリーや自伝本で一方的な暴露と批判を繰り広げ、先月6日に行われたチャールズ王の戴冠式への出席すら危ぶまれる状態になっていた。

 そんななか英ナショナル・ポートレート・ギャラリーには、ウィリアム皇太子とヘンリー王子が近衛騎兵連隊の中尉として隊服に身を包んで談笑する肖像画が長らく展示されていたが、今回3500万ポンドをかけて改修した同美術館は、今月グランドオープンを迎えるに当たって2人が描かれた肖像画を展示しないことを決定したという。

 しかし、この決定を受けて、英国中がその理由探しに躍起になっている。というのも、同美術館の後援者にプリンセス・オブ・ウェールズ、つまりキャサリン妃が名を連ねているからだ。また、この肖像画が2010年に描かれた当時、高い評価を得ていた作品にもかかわらず、今回展示作品から除外されたことも憶測を呼ぶ結果につながっている。

 こうした事情を受けて同美術館とケンジントン宮殿はいずれも、「この決定は王室の要請によるものではない」と主張しているというが、多くの英国民は懐疑的な目を向けているようだ。

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2018/07/01

 


イギリスの食生活で欠かせない存在となっている紅茶。作り方次第で大きく味が変わるため、イギリス国民の間では「究極の一杯の淹れ方」が、長年論争のもととなっています。しかし英国王室ともなれば話は別。なぜならロイヤルファミリーには古くから伝わる王室流紅茶の淹れ方が存在するからです。
 
チャールズ皇太子とコーンウォール公爵夫人の執事を務めていたロイヤルファミリーの元執事グラント・ハロルドさんは、英BBC3のコメディシリーズ『ミス・ホーランド(Miss Holland)』に出演した際、その淹れ方と飲み方を紹介しました。カギとなる4つのポイントはこちら。
 
1. はじめにティーポットで紅茶を淹れてから、ティーカップに紅茶を注ぎます
(マグカップにティーバッグを入れて抽出するのはNGです)。

2. 次にミルクを加えます。イギリス国民はミルクティーを作る際、ミルク先入れ派VS紅茶先入れ派で意見が分かれるのですが、ロイヤルファミリーは紅茶先入れ派であることが判明しました。

3. そしてティースプーンで混ぜます。その時、奥から手前へと前後にスプーンを動かすのがマストポイント。「ぐるぐる混ぜたり、スプーンをカップの内側にカチカチ当ててはいけません」とハロルドさん。

4. あとはズルズルと音を立てずに、上品に少しずつ飲むよう意識します。




 
簡単なように思えますが、スプーンをぐるぐる混ぜることは無意識にやってしまいがち。米経済情報サイト『ビジネス・インサイダー』に対し、ハロルドさんは「ぐるぐるかき混ぜるとティーカップの中に嵐が巻き起こり、紅茶がコップからこぼれてしまいます。そのようなことがあってはなりません」「それにスプーンがコップの内側に当たるとカチカチという音が鳴ります。それもマナー違反です。アフターヌーンティでは聞きたくない音ですね」と語りました。
 
また「エリザベス女王は、ティーポットでアールグレイやアッサムなどの紅茶を抽出し、ファインボーンチャイナのティーカップに注ぐ、伝統的な飲み方を好んでいると思います。ティーストレーナー(茶こし)も使用していることでしょう」と付け加え、王室メンバーたちが小指を立てて紅茶を飲むという噂を「そうした仕草は一度も見たことはありません」と一蹴しました。
 
これらのポイントを押さえれば、ロイヤルファミリーのように優雅なティータイムを過ごすことができるでしょう。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
Photos:Getty Images Translation:Reiko Kuwabara
From Country Living UK





過去の薬物使用告白した英ヘンリー王子のビザ問題、米裁判所が審理へ

2023年06月04日 | 国際社会

6/2(金) 16:10配信


過去の薬物使用を告白したヘンリー王子のビザ申請を巡り、米裁判所で審理が行われる


(CNN) 米国の保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」が、英国のヘンリー王子の移住記録の開示を求めている。ヘンリー王子が最近刊行した自身の回顧録の中で、過去の薬物使用について明かしたことを受けての動きだ。 

同財団は、ヘンリー王子へのビザ承認が規定の手続き通り行われたのかどうか明らかにするとして米政府を提訴している。

米国の移民法では、ビザの申請者に過去の薬物使用の証拠がある場合、それを基に申請を退ける根拠となりうる。 訴訟は6日に、コロンビア特別区の連邦地裁で審理される予定。 

ヘリテージ財団は記録の開示を求めた先月5日提出の訴状で、「要求されている情報には多大な公共の利益がある」と主張していた。 ヘリテージ財団は長年にわたり、ワシントンで最も影響力を持つ保守系シンクタンクの一つ。

同財団マーガレット・サッチャー自由センターのナイル・ガーディナー所長は1日、ツイッターへの投稿でヘンリー王子が回顧録で広範な薬物の使用を認めていることに言及。「通常なら米国への入国資格は与えられない」とし、「DHS(国土安全保障省)は見て見ぬふりをしたのか」などと疑問を呈した。


 CNNはヘンリー王子の代理人にコメントを求めた。 今年1月刊行のヘンリー王子の回想録「スペア」では、コカインや大麻、マジックマッシュルームを使用したことが語られている。

コカインは10代の時に体験したという。 ヘンリー王子は妻のメーガン妃と共に2020年にカリフォルニア州に移り住んでいる。

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最終更新:6/2(金) 16:10CNN.co.jp 















敗訴したヘンリー王子、巨額「裁判費用」の悪夢...最大2000万ドルも 「Netflixで稼いだ金を全部つぎ込むようなもの」
6/3(土) 20:11配信

<ヘンリー王子が抱える6件の訴訟のうち最初の1件で敗訴。ほかでも勝てなければ膨大な支払いに追われることになると英弁護士が指摘>


ヘンリー王子とメーガン妃(2021年9月) Andrew Kelly-REUTERS


英国のヘンリー王子は現在複数の訴訟を抱えているが、たとえ勝ったとしてもそれらにかかる費用は数百万ドルに達する見通しだ。そして仮にすべて負けた場合には、最大2000万ドルを支払わなければならなくなる可能性があるという。


 ヘンリー王子は5月23日、最初の訴訟で敗訴した。これにより残り5件の行方についても暗雲が立ち込めている。

ヘンリー王子が警察による護衛を復活させるため、個人的に費用を支払うことはできないという英内務省の決定について、英高等法院は、ヘンリー王子が訴訟を起こす根拠はないという判決を下した。

ヘンリー王子は、英国王室の公務から引退した後、英ロンドン警視庁の護衛を受ける権利を剥奪され、これを復活させようと動いてきた。 しかしこの訴訟は、英王立裁判所で進行している6つの訴訟の一つにすぎず、残りの訴訟も全敗した場合、巨額の訴訟費用が発生する可能性がある。


 ■ヘンリー王子にのしかかる訴訟費用 英ハワード・ケネディー法律事務所の弁護士マーク・スティーブンズは本誌の取材に対し、ヘンリー王子は、たとえ勝訴しても赤字になる可能性があるが、もしすべての訴訟で敗訴したら、訴訟費用の請求は1500万から2000万ドルに達すると予想した。これは、ヘンリー王子が米カリフォルニア州に所有する豪邸の価格を上回る金額だ。 

「ヘンリー王子は、ロンドン法曹界にお金をばらまくことを自ら選択したのだと思うし、私は弁護士としてその選択を歓迎する。ただし、それが賢明だったかどうかは別問題だ」とスティーブンズは話す。 

スティーブンズは次のように続ける。「誰でも訴訟を起こす権利はあるが、彼の場合は、たとえすべての訴訟に勝ったとしても、赤字になることは決まっている。勝訴したとしても、費用の100%を回収できるわけではないからだ」 「回収できるのは60~70%といったところだろう。

たとえば、ヘンリー王子がこれらの訴訟に600万ポンド(約10億円)から1000万ポンド(約17億円)を費やすとしよう。この場合、彼は600万ポンドを回収し、残りの部分についての費用を請求されることになる」 「そしてそれは、彼が多くの訴訟に勝利した場合の話だ。もし全敗すれば、彼はさらに600万ポンドを支払わなければならない」 

たとえスティーブンズの見積もりのうち最も低い金額になったとしても、ヘンリー王子は1200万ポンドを支払わなければならない。ヘンリー王子とメーガン妃は、カリフォルニア州モンテシートの邸宅を1470万ドル(約1180万ポンド)で購入したが、それ以上の金額を請求されるということだ。


ヘンリー王子が抱える6つの訴訟


■ヘンリー王子が抱える6つの訴訟 5月23日に下された最初の敗訴によってヘンリーに請求される金額は、控えめなものになるだろう。

内務省は今のところ、8000ポンド(1万ドル弱)程度と見積もっている。 ただし、最初の訴訟が「最も安い」ものになることはわかっていた。

その準備作業の多くが、同じ問題で内務省を相手取って起こした別の訴訟の内容と重なっていたためだ。 その訴訟は現在進行中だ。

大衆紙ザ・サンが情報公開法に基づいて情報開示請求を行ったところ、まだ本格的な審理が始まっていない2月の時点で、政府側の費用だけで36万ドルに達していることが判明している。

ヘンリー王子の望みは内務省に、「警察による護衛を取り上げる」という判断を再考させることだ。しかし、政府の弁護団が過去に提出した書類を本誌が確認したところ、再考するつもりがあるようには見えない内容だった。

「この訴訟にかかる費用と、本来なされるべきではなかった訴えに対応するための費用を、国庫で負担する必要はないはずだ」と、そこには書かれている。

 ヘンリー王子はまた、英国最大級の新聞社3社を相手取り、電話の盗聴をはじめとする違法行為に関する3つの訴訟を進行させている。具体的には、メディア王ルパート・マードック傘下でザ・サン紙などを発行する「ニューズ・グループ・ニュースペーパーズ」、デイリー・メール紙などを発行する「アソシエイテッド・ニュースペーパーズ」、そして、デイリー・ミラー紙などを発行する「ミラー・グループ・ニュースペーパーズ」だ。 

ヘンリー王子は6月前半、初めて証言台に登り、ミラー・グループの弁護士から敵意に満ちた質問を受けることになる。現代の英国王室関係者が証言台に立つのはこれが初めてだ。 ミラー・グループの審理だけでも、6週間は続くことになっている。

ヘンリー王子が請求される費用は週50万ポンド(約8700万円)に達する可能性があり、「もし勝訴したとしても、おそらく30万ポンドしか回収できないだろう」とスティーブンズは見ている。 

「つまり、たとえ勝訴しても、彼は6週間にわたって週20万ポンドの損失を出し続けることになる。ネットフリックスの契約1本分だ。簡単に言えば、彼はネットフリックスで稼いだ金を、すべて(裁判費用の)赤字の穴埋めに充てているような状態だ」 
(翻訳:ガリレオ)ジャック・ロイストン

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最終更新:6/3(土) 20:11ニューズウィーク日本版 



メーガン妃、1人でパーティ三昧の日々? 「ヘンリー王子は留守番」証言が浮上

2023年06月03日 | 国際社会

結婚記念日に何も発表しなかったことから「夫婦の間にすきま風」説が過熱している。

By Yoko Nagasaka2023/06/01


ヘンリー王子(Prince Henry)、ドーリア・ラグランド(Doria Ragland)、メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)、Raymond HallGetty Images


カリフォルニア州のモンテシートでセレブたちに囲まれて暮らしているヘンリー王子とメーガン妃。妃がパーティ三昧な日々を送っているという情報が浮上、注目を集めている。


情報源はイギリスのジャーナリスト、ペトロネラ・ワイアット。先月「ヘンリーとメーガンの家の近くに住んでいる私の友達たちが最近パーティでよくメーガンに遭遇している」とツイート。

「不思議なことに彼女はヘンリーを家においてきていることが多い」。妃が単独でパーティにお出かけ、王子は留守番していると示唆した。さらに「メーガンはウィンザー家を凌ぐお金持ちの、アメリカの超有名一族のメンバーと親しくなっている」とも。


ワイアットの数週間前のツイートが改めて注目を集めているのは、王子と妃の関係に関する証言が相次いでいるから。先月チャールズ国王の元執事は「王子はイギリスとの関係を断ち切ることを望んでいない。

王子はもっとイギリスで過ごしたい、妃は過ごしたくないということになれば王子はイギリスにも家を買うだろう」とコメント、イギリスに別宅を持つ可能性も示唆していた。


さらに5月19日は2人の5回目の結婚記念日。ご存知のように2人は今SNSの公式アカウントを持っていない。それでも第2子の妊娠発表のときのように友人のフォトグラファーのアカウントなどを介して最新ポートレートを発表、結婚記念日を祝うのではないかと見られていた。

しかし2人は沈黙を守ったままだった。

ワイアットの証言通りであれば、2人の関係が冷めてきている可能性もあり。夫妻がそれぞれどう動くのか、見守りたい。

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6/2(金) 13:11配信


ヘンリー王子(左)とメーガン妃(2019年6月28日撮影)


 ドキュメンタリーや回顧録で王室批判を繰り広げてきた英国のヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻が、世間の批判を受けて今後は動画配信大手ネットフリックスの番組の制作や暴露本の出版はしないと英GBニュースが報じた。

2020年に王室を離脱した夫妻はネットフリックスと大型契約を結び、昨年末には出会いから王室離脱、米国での新生活について明かした「ハリー&メーガン」を公開。今年1月に出版した王子の暴露本「スペア」を長編映画化する希望を持っていることなども伝えられている。 


赤裸々に私生活を暴露する夫妻には反発も多く、最近も米ニューヨークでパパラッチに追跡されてあわや大惨事のカーチェースに巻き込まれたと主張して「大げさ」と批判を浴びたばかり。

警察や当事者からも「危険なカーチェースはなかった」との異なる証言が出て物議も醸し、夫妻の評判はガタ落ちとなった。  


ネットフリックスは、夫妻の意向を受けてすでに制作を発表している王子が設立した負傷軍人のための国際スポーツ大会「インビクタス・ゲーム」に関するドキュメンタリー以降は、新たな番組を制作する予定はなく、契約の延長はしない方針だとの報道もある。  


一方でFOXニュースは、王室専門家の話として夫妻が王室内で経験したことを話すことは「まだ終わっていない」と報道を否定。夫妻が暴露を止めることはないとの見方を示し、「ハリー&メーガン」や「スペア」では明かしていない新たな暴露を人々と共有したいと考えていると報じた。

王子は「スペア」の映画化権を獲得している可能性がある他、母である元ダイアナ妃に関するドキュメンタリーの制作にも興味を持っていると伝えている。  


チャールズ国王に関する著書も出版している王室伝記作家のクリストファー・アンダーセン氏は、夫妻は王室批判を止める可能性はあるが、表舞台から消えることはないだろうとコメント。

「夫妻は生まれながらにして見出しを飾る存在」「退くことと消えることは違う」と語り、世間の注目を集めることは今後も続けるだろうと述べている。
(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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最終更新:6/2(金) 14:04日刊スポーツ