「落ち込んでばかりいたら、だめよ」
「プラス思考でいかなくっちゃね」
「笑顔が一番」
いろんなとこで、こんなことばかり言われると、
落ち込んでる自分や、マイナス思考の自分は“だめな自分”
という気がしてくる。
全然だめじゃないのに、
プラスとマイナス、両方あって当然なのに、
でも、だめなんだ・・・と落ち込んでしまう。
“だめな自分”はいやだから、
心に浮かぶネガティブな感情そのものを、
見ないようにしたり、毛嫌いしたり、
「こんなのは自分の感情じゃない!!」って、
存在することすら否定したり。
でも、皮肉なことに、そんなことを長くつづけていると、
ネガティブな感情はやがて反乱を起こして、
心を占拠してしまう。なんたる、矛盾!!!
最近、あることがすっと胸に降りた。
ネガティブな感情もポジティブな感情も、
どっちも私。だから、どっちも大事。
そうだ、そうだよ。
ポジティブばかり大事しないで、
ネガティブもちゃんと大事に扱うことにしよう。
そう、決めた。
たしかに、
「痛い」「苦しい」「嫌い」「行きたくない」
「会いたくない」「怖い」「辛い」・・・・、
はとってもやっかいな感情で、
できたら仲良くなんてなりたくない。
でも、どれも自分の心から出ていることには間違いない。
つまり自分が出していることに、疑いはない。
「楽しい」「嬉しい」「気持ちいい」と同じように、
自分の心が出している。そうなのだ。
それを、自分が認めなくて、どうするの?って感じだ。
そんなわけで、ネガティブ感情との付き合い方を考え付いた。
ネガティブな感情がわき上がってきたときは、
まずは「ネガティブさん、こんにちは」と挨拶して、
それから、じっくりその感情を味わってみる。
味わうのがしんどくなったらネガティブ感情を前において、
「ああ、いま苦しんだね」
「仕事に行きたくないんだね」
と、心で会話する。
で、さらに、
「さあ、どうしよっか?もう少しここにいる?
さっさと出て行っちゃう?
それとも、他に何かいい案ありますかね~」
ってな風に、相談というか交渉をする。
いまのところ、ほとんどが抵抗せずに、
素直に出て行ってくれている。
もちろん、出て行ってくれるときには、
「ありがとうね」
という感謝の言葉も忘れない。
感情も生き物なんだよね。
ポジティブな感情だけじゃなく、
ネガティブな感情だって、
ちゃんといることを認めてあげたら和解できるんだよ、うん。
そんなにやっかいでもなければ、
聞き分けが悪いわけでもなかったりするんだ。