自分を大事にするのが下手な人がいる。
いやなことはすべて自分が引き受けたり、
常に与える側、我慢する側に回ったり。
自分は、常に後回し、後回しの人。
まるで、
他人が幸せになるためには、
自分が不幸でないとならないと思っているみたいだ。
他人が不幸である限り、
自分は幸せになってはいけないと思っているみたいだ。
確かに、
「自分を抑えて他人を優先させる」
みたいなことって、
学校や家庭で教えられた。
ことあるごとに、
大人たちから教えられた。
美徳ではある。
それが大切な場合もあるだろう。
でも、自分を後回しすることが、
周囲にとって必ずしもいいことではなかったりもする。
じゃんけんをして何かの当番を決めるとき、
勝負を降りて、
わざわざ自分がやるって言わなくたって良い。
そこにいるみんなが、
等分の責任を負うことも
みんなの成長にとって必要なことだ。
他人も大切にする、
でもその前か後か、
同じくらいの割合で自分も大切にする。
それって当たり前のこと。
自然、地球、友だち、家族、恋人、仕事、ふるさと、
自分にとってかけがえのないものたち。
自分にかかわるすべてのものを大事にしようって決めるのなら、
自分自身を除外するのはおかしい。
むしろ、自分もその中に積極的に入れるべきなのだ。
自分を大事にするから、
それ以外のことも大事にできる。
自分の面倒をちゃんと見てあげられるから、
それ以外の面倒もちゃんと見てあげられる。
自分が後回しの時があってもいいし、
自分が一番の時があっても良い。
とにかく、
大事なものにちゃんと自分も入れるんだ。
自分のことも、
自分が大事にしているものと同じように、
時には、
それ以上に大事にしていい。