鮎川玲治の閑話休題。

趣味人と書いてオタクと読む鮎川が自分の好きな歴史や軍事やサブカルチャーなどに関してあれこれ下らない事を書き綴ります。

埋もれた軍歌・その16 満洲国防婦人会会歌

2013-05-18 02:09:32 | 軍歌
今回ご紹介するのは、大阪朝日新聞満洲版の昭和13年4月2日付に掲載されていた「満洲国防婦人会会歌」です。
満洲国防婦人会は、1938(昭和13、康徳5)年4月3日に、それまでの満洲国側の組織であった満洲帝国国防婦女会と日本側の組織であった国防婦人会満洲支部が合併する形で結成されましたが、この歌はそれに先立つ形で公表されました。
作詞は当時協和会中央本部宣伝科長であった武藤富男、作曲は東京音楽学校講師の橋本國彦です。
なお、この記事では結成式当日に「日満両語で会員三千人の大合唱を行ふことになつた」とあるので、あるいは満語版の歌詞も作られたのかもしれません。

 満洲国防婦人会会歌   作詞・武藤富男 作曲・橋本國彦

 一、協和の光家庭より 楽しきまどゐ作るこそ
    我建国の聖業に 女性の果たすつとめなれ

 二、若し戦のおこりなば 日満国旗打ち振りて
    勇士を送りはげましつ 銃後の護り固めなん

 三、家に在りては国防の 資源を節し夜もすがら
    慰問の袋作りては 軍の庭に送らなん

 四、いくさに出でし人々の 家を訪れなぐさめて
    いさをゝ立てて傷つきし つはものたちを看護せん

 五、夫は銃とり出で立ちぬ 次の世担ふいとし子を
    まもり育てて戦場の 父の心を安めなん

 六、やさしき女性のなぐさめを はげまし受けてますらをが
    東洋平和の実現に いよいよ勇みて進むらん

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