今日、2つめの投稿。
母が、年金が2万も減ってると嘆いていた。
自分の生活は自分で守る、しかない・・・。消費税は10%になるだろうし、節約しなきゃ。
【旅を続けるグインとマリウスが一夜の宿を求めた不吉な匂いのする古城。ひとり住む乙女はグインたちの来訪におののき、城かけられたおぞましい呪いについて語った。やがて二人を見舞う恐るべき怪異とは? 表題作ほか、少年王レムスと草原の少女との淡く悲しい恋を描く「風の白馬」、外伝『氷雪の女王』につづく旅を描く「白魔の谷」など5話を収録。】
外伝というものがあったんだった。発行年を見たら順番から言うと外伝7巻までは読んでおいた方がよさそう。(現実逃避してる?小説を通して現実を観るのさ)
『湖畔にて』・・・13歳のマリウス。母は違っても大好きな兄。兄と違って自分は…。複雑な胸の内。湖の小屋にいたおじいさんの話。
>「ナリス王子のまねをして、ナリス王子のように考え、王子のように皆に受け入れられようと思うのをおやめ。・・・・人間のもって生まれた条件というのはひとりひとりちがっていて、決して同じものはない。だから、誰しも、自分の人生を、自分のいいようにしてゆくほかはない。誰かのあとをついていっても、その誰かによかったことが、おまえにもいいとは限らない。・・・・」
>「おまえは河だ・・・」
『風の白馬ーレムスの恋唄』・・・15歳で王となったレムスの迷いと淡い恋の話。
『時の封土』・・・自分の生にしがみつき、病の老婆(魔女)を助けようとしなかった城の人々は不死の呪いをうける。時が流れず、死なないお城の中では、植物も育たず食糧も尽きる。亡霊の城となった不死の呪いはどうなるのか。グイン、イシュト、マリウスは城から出ることはできるのか。
『白魔の谷ー氷雪の女王再び』・・・黒小人に谷底の怪物。体は滅んでも魂だけがさまよう。見える目が欲しい、聞こえる耳が欲しい。手足が欲しい、体が欲しい。地中、谷底から出られないあわれな生物(餓鬼道に落ちた人たち?)。巨人ローキは殺しても大地に触れるとよみがえる。どうするグイン、イシュト、マリウス。(「ハリーポッター賢者の石」みたいな話)
『樹怪ー黄昏の国の戦士』・・・ダークランド、時も神もない世界、に迷い込むグイン。ランタン婆の言葉は怪しくもけっこう深いんだよね。
>婆「まっすぐ行って、なすべきことをなすのだよ。そうすれば、おのずから道がひらけるのだよ」
>婆「ここがどこで、ダークランドがどこにあろうが、そんなこと、何のかかわりもないじゃないかね?ーーそれよりも、あんたが、ここにいる、たしかにここにそうしている、それより確かなことなんて、なにひとつありはしないじゃないかね」
>(俺は知らぬ。俺がどこから来て、何ものであるかをーー俺もまた、シレーヌとかわらぬ怪物であるかも知れん)結局、おのれもまた、ここがどこで、いまがいつで、自らが何ものであるのかについて、さだかな答えをもっていないのだと、グインは思った。(しかしそれを知っているものは、一体いるのだろうか)
表紙の絵は、樹怪シレーヌだね。
どのお話もよかった。
星4つ
老人は票にならないから子育て支援。
この国の政治はどうなってるんでしょう^^
したっけ。
でも、期待しないけれども絶望もしませんよ。
小さなことからコツコツと、です。
日本人は、戦後の思春期を乗り越えられず大人になれないまま幼児返りしてるんです、きっと。(戦後のアメリカ軍支配がずうっと続いているという残念な現実)