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「ブッダの 真理の言葉 感興の言葉」 中村元 訳 (ワイド版岩波文庫)

2014年07月14日 | お釈迦様

    

お釈迦様の真理の言葉(ダンマパダ)。ワイド版の方を購入。(文庫版は字が小さいからね)

カバーの手触りが、スベスベしっとり?していてすばらしく気持ちよい。
この紙質、何なんでしょうか!? 意味もなく触ってしまう。

字も読みやすい。・・・・・ワイド版を買ってよかった。

 

中味は、2500年以上前にお釈迦様が話したという言葉を、中村先生が現代日本語に翻訳したもの。分かりやすくてしかも詩のように美しい。(YouTubeで朗読してくれてましたね)
真理の言葉は26章、423の短い文からなっています。感興の言葉は33章あります。後は詳しい注釈(これが多い)。 

そんな馬鹿な、ホントか?違うだろ・・・というような反論が・・・・・できない。
まさに、真理の言葉です。

当たり前のようなことだけど、とてつもなく深くて厳しい。

言葉の意味も分からずワケの分からないお経を何万回唱えるより、真理の言葉を読む方が余程ため(生き方の指針・支え)になると思う。

 

第一章 ひと組ずつ  (註 対になる二つの詩で一つのことがらを説いている)

1 ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行なったりするならば、苦しみはその人につき従う。 ーー車をひく(牛)の足跡に車輪がついて行くように。

2 ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも清らかな心で話したり行なったりするならば、福楽はその人につき従う。 ーー影がそのからだから離れないように。

3 「かれは、われを罵った。かれは、われを害した。かれは、われにうち勝った。かれは、われから強奪した。」という思いをいだく人には、怨みはついに息(や)むことがない。

4 「かれは、われを罵った。かれは、われを害した。かれは、われにうち勝った。かれは、われから強奪した。」という思いをいだかない人には、ついに怨みが息(や)む。

5 実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息むことがない。怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である。 

 

この世は苦、生きるということは苦です。(いや、人生は楽しい、この世は極楽だという人は、そうあってほしいという願望。事実は苦なのです。よ~く観察してみましょう。生まれて死ぬまで楽しかない、なんて人は一人もいません。人間は、苦しいから息をしているのです。苦しいから動くのだし、苦しいから楽を求めるのです。ということは、苦しいことがあっても、それは当たり前ということですね。
 
でも苦しみを少しでも楽に変えようと思うなら、心を清らかにするしかない。汚れた心はさらに苦しみをうむ。(汚れたままに放っておけば、さらに汚れる。人間の心は汚れやすい)

何があっても怨みの心をもたない人は、平和です。苦しいのは心が汚れているからです。自分の心次第なんです。ということは、自分次第で幸せになれる、ということなんですね。


な~んだ、清らかな心をもてばいいだけか。

それが、なかなか・・・・・・ついつい・・・・・・。 さあ、楽しく修行をしよう!! 

少しずつ、何度も読みたいと思います。 

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