日本で最も歴史の長い自転車ヒルクライムレース「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」にチームハルヒルで参戦。
3年間、悪天候のためコースを短縮して開催されていたが、4年ぶりのフルコースとなった。
普段、何事にもついてない自分が参加してのフルコース開催は奇跡。
平成28年8月28日(日)午前7時30分
青いゼッケンの「一般男子F」がスタート。
(参照雑誌:funrie 2012.3)
「休養村乗鞍高原」までの2Km区間は勾配がそんなにキツクないので、ペースを上げていきたい。
スタート直後は平坦で沿道の声援が多い。
走行中は固定カメラで撮影!
走行中はハンドルから手を離すことなく、シマノスポーツカメラが自動に撮影してくれる。
正面に「乗鞍ライジングサンホテル湯楽里」。
これからしばらく建物が無くなる。
青空を見ながら走るのは気持ちが良い。
目の前に「休暇村乗鞍高原」の建物が見えてきた。
(参照雑誌:funrie 2012.3)
スタート地点から、2Km。
ここまでは比較的平坦区間。
沿道からの声援がうれしい。
いよいよ頻繁に勾配が変化する林道区間へ。
木々に覆われた道路は昨日の雨で湿気っている。
速いグループが背後から「右、抜きま~す!」と、叫びながら上ってくる。
実力的にセンターラインから右側は走れない。
霧が覆い始めてきた。
スタート時の青空がウソのよう。
山の天気は変わりやすい。
右手にスキー場のリフトが現れた。
最初のチェックポイントがもうすぐ。
霧の中、第1チェックポイントが見えてきた。
スタート地点から、7Km。
手元時計は、28‘47“。
始めて走るコースにタイムが良いか悪いか判断できない。
(参照雑誌:funrie 2012.3)
第1チェックポイントは、三本滝レストハウス前。
第1給水所でもある。
ここまでは平均勾配5.2%と緩めの勾配。
こらから辛抱区間へ。
霧の中、必死に紙コップを差し出すスタッフ。
ついつい受け取ってしまった。
考えてみると、自転車のレースで給水を受けたのは始めてかもしれない。
少し行くと声を掛けられた。
チームメイトの近Dさんだった。
6分遅れでスタートしたのに、7Km過ぎで並ばれた。
「お互いガンバろー!」と別れた。
彼の背中は小さくなって霧の中に消えていった。
スキー場のリフトが左手に現れた。
Mt.乗鞍スキーリゾートは広い。
視界が広がった。
場面が切り替わったような風景。
天気なら景色が良いのだろうが、霧なのが残念。
林道のような細いコースを進む。
またスキー場のリストが現れた。
スキー場のリストをくぐる度に標高が上がっていく。
霧で先の見えないコース。
目の前は霧なのに、背中から日差しが差してきた。
山の天気は変化が激しい。
どうせなら、このまま晴れてほしい。
「中間点」表示。
(参照雑誌:funrie 2012.3)
コース距離が20.5Kmだから、10.25Km地点。
まだ半分でこれから勾配がキツクなると思うと不安が多い。
工事区間が現れた。
路肩崩壊で道幅が3分の2へ。
霧が深くなり、路面が湿ってきた。
道路が狭い場所では時折り背後からの速い選手と一緒になって混戦状態になる。
大きなカーブを繰り返しながら上っていく。
コーナーの内側が急勾配で、ハルヒルコースの後半を思い出す。
コーナーには大会用に番号表示がされている。
40番台から始まり、18番まできた。
一つ一つのコーナーをクリアーしていく。
コーナーを抜けると、坂が待っている。
建物が見えてきた。
第2チェックポイント。
スタート地点から、15Km。
手元時計は、1:14‘46“。
(参照雑誌:funrie 2012.3)
第2チェックポイントは、位ケ原山荘前。
最後の給水所。
あと、5.5Km。
残り、5Km。
”残り”という表示がうれしい。
長い急勾配が続く。
風があったらキツイ場所。
急勾配のコーナー。
出来るだけ勾配が緩やかな外側へ。
下山用に青いクッションが設置されていた。
これまでの風景とは一変し、開けた景色が現れた。
「乗鞍を走っている」と、実感した。
標高2,400mを越える森林限界エリアに入った。
背後からオートバイの排気音が近づいてきた。
NHKBS1で放送中の自転車情報番組「チャリダー★」に出演中の自称「坂バカ俳優」の猪野学さんだった。
11月放映の収録のようだが、アッと言う間にパスされた。
「チャリダー★撮影集団」を見送った。
目立つ赤と賑やかな悪魔おじさんΨ降臨。
声援しながら走っている。
今朝、会場で「ゴール手前で待っていますから、抜いたらダメですよ」と悪魔のささやきを頂いた事を思い出した。
「悪魔おじさんΨ、スミマセン。パスさせて頂きます」と、謝って先を急いだ。
この景色の中を走っていると、ヒルクライムと言うより「マウンテンサイクリング」という気持ちになる。
「残り2Km」表示が気持ちを引き締めてくれる。
応援バスで来た方々から声援を頂いた。
トイレがある大雪渓。
(参照雑誌:funrie 2012.3)
18Km付近。
ゴールはもうすぐ。
「ゴール1Km」表示。
先ほどの風景とは違って目の前が真っ白。
終盤になって酸素濃度が低いためか、心拍が上がらない。
真っ白な霧の中から、下山選手が現れてビックリ。
マナー良く、1列に並んで下山している。
レース中の選手を気遣ってのことだろう。
道路脇に下山を誘導する自動車が待機していた。
背後からの速い選手との接触に気をつけたい。
このセンターラインもない林道のような狭い道路で、レースが行われている。
歴史の長い大会だからこそ、参加者のマナーによって成り立っていると思えた。
「あと、200m」。
心拍が上がらないが、必死にペダルに力を込めた。
ついに、「ゴールまで、100m」。
あのコーナーを曲がったらゴール。
最後のコーナーは急勾配。
脚が半分攣っているがもがくしかない。
ゴールが見えた。
長野県から岐阜県に入るとゴール。
あとは、何も考えずにゴールラインを少しでも早く越えたい。
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