「CHESTER'S IPA」を飲んだ所で、久しぶりにビールの種類のお話です。
今回は「IPA」=インディア・ペール・エール(India Pale Ale)、
今やビールの種類としてスタンダードになっています。
中程度かそれよりもやや高いアルコール度数を持つエールビール。
液体は銅のような明るい琥珀色、ホップの風味が強くて苦みがあります。
IPAは通常「ペールエール」のカテゴリーに入れられます(ペールエールについてはまた後日)。
21世紀の初頭では、アメリカのクラフトビールの醸造所では最も多く醸造されているスタイルで、
よくアメリカに出張に行かれている知人からも、IPAはとても多く売られていると聞きました。
イギリスが発祥の「ペールエール」が、18世紀に植民地のインドにいるイギリス人たちに送るために生まれたスタイル。
ビールの輸送中に腐ってしまわないように、防腐剤の代わりに「ホップ」を大量投入し、
アルコール度数を高めたのが始まりとされています。
なので、普通のペールエールに比べるとホップの芳醇な香りと苦みが特徴となるビールで
いわゆるのどごしを楽しむような「ラガー」系とは正反対です。
18世紀末に考案されたスタイルですが、1900年くらいからイギリスではほとんどなくなったそうです。
それをアメリカがクラフトビールをスタートした1980年くらいに、
アメリカのクラフトブルワリーがその当時アメリカでは飲めなかった昔のビールスタイルを試して復活。
最初は香りと苦みが強いIPAは邪道的なビールとして扱われていたそうですが、
今となってはクラフトビール界で一番人気のスタイルになったのだから…。
本当に何が最終的に受け入れられるようになるのかは、時間が経たなければ分からないものですねぇ。
今はIPAと言っても、それこそ多種多様。
もうそれこそ手に負えませんっ;;
でも出来るだけ多くのものに触れたい(飲みたい)と思うのは、ビール好きの宿命であります!!
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