北辺廃徊零細網日常雑記(goo引越版)

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旧定鉄線石切山駅界隈単独徒歩廃虚行

2007年05月03日 | 日記・廃墟と産業遺産

連休後半初日。天気も良いので、運動を兼ねて、近場の散歩に興じる。
旧定鉄線石切山界隈まで行き、旧定鉄線跡の公園に車を停めて、散策開始。

普段は何気に通り過ぎる所だが、歩くと、また違った風景が見えてくる。

古くから石切場のあった地区だけあって、道幅が狭く、入り組んだ路地に家々が建ち並んでいる辺りは、
「既存の札幌」の町並みとは、微妙に違う雰囲気を醸し出している。
比較的新しい家屋が多いが、札幌軟石を使った古い家も、まだ残っている。
狭い路地に面した銭湯だった家だとか、札幌軟石の“骨組み”だけが残った民家の廃墟など、家屋系廃墟
趣味者とか路上観察系趣味者が喜びそうな物件も、怪しく潜んでいる。

住宅街の奥で、切羽の史蹟なる場所を発見。
ちょっと小高い場所にある、札幌軟石を切り出していた跡地の一つらしい。
左右に垂直の崖がそそり立ち、真ん中に空地が広がっている。
うむ、これも道都札幌に潜む、立派な廃墟と産業遺産。デジカメで抜け目無く撮影。
ただ、切羽跡周辺は、公園として整備途上のようで。
将来的に、“廃墟と産業遺産”テイストは、失われていくのだろうなあ…。

切羽の史蹟探訪後、更に奥の住宅地を抜け、豊羽鉱山石山選鉱所跡に“チャレンジ”^^;。
2004年探訪時とは逆方向から行ってみた。いや、“こんな所”(何処だ^^;)から行けるとは…。

前回来た時にはあった、“橋梁状”の構造物は、残念ながら撤去されていた。
今回は、階段状の丘の上部を探索。斜面の壁にしっかり、コンクリート製の遺構が残っていた。
更に上には、円形上の…炭鉱系で言えば、「シックナー」のような…構造物の姿も認められるのだが。
そこまで登るには、“いろいろリスク”がありそうなので^^;、断念。

日頃は何かと空知の廃墟と産業遺産に目が行きがちだが。
足元である札幌にも、けっこう廃墟と産業遺産が潜んでいるもんです。

せっかくだから、石切場の一つを立派に公園化した「石山緑地」にも行ってみた。
素晴らしい公園なんだけど、“綺麗に整備”してるので、切羽跡も、もはや公園のオブジェと化してしまい、
廃墟テイストが失われているのは、誠に残念ではあった。




・・・残して欲しいのに、“綺麗に保存”されるとガッカリしてしまうのは。
廃墟と産業遺産探訪趣味者の、我儘な性(さが)なのかねえ^^;。
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