松尾清晴オートバイ夢ひとり旅・世界走行中・5年10ヶ月・102ヶ国(訪問111カ国)・28万km走破・総集編

2000年10月~2008年11月まで5年10ヶ月・102カ国(訪問111カ国)1500ccで28万km走破

3月25日 サハラ砂漠地帯 ニジェール首都ニアメに着く

2008年03月27日 | ニジェール

とうとう来ました、サハラ砂漠地帯ニジェール首都ニアメ


めずらしい茶釜みたいな高床住居


黄砂吹き空の色がピンク?

2008年3月25日火曜 はれ朝30℃ 昼40℃
むし暑かったがいつのまにか寝入っていた。そういえば
下痢の方は治ったようだなー。正露丸をやめて胃腸薬
にしたのがよかったか。水をミネラルに替えたのがよか
ったのか、その水の中に正露丸を入れたので効き目が
出たのか、日本の「梅しそ」を入れたのが効いたのか
はわからない。

サハラ砂漠地帯に入ってから小便も行かなくなった。
一回も行かなくて済むのは小便の代わりに汗として
出ているのだろうか。運転台には2個のペットポトルを
備え付けている。一本は水、一本はコーラ類用かなり
飲んで継ぎ足して走ってきた。

朝8時過ぎ「かぱかぱ」になったアクリルシャツ、最後に軽
くなったジャンバーを着込んで7時半出発。きょうはニジ
ェールの首都ニアメまで300km。やっぱり国境係官の云
ったように道の悪さだ。トラックはじぐざくしながら走って
いる。

今までと回りの景色が変った。きのうまではみどりの残っ
た所もあったが今日は枯れ木、枯れ草の中を走る。サハ
ラ砂漠地帯に来たなーと感じる。家の作り様式も変って
きた。床が土地から上がって高床になっていたり、茶釜み
たいに切り込んだ様式もある。

ようやく穴ぼこの道からアスファルトのいい道になった。
あーこれで気が楽になる。オートバイを停めると地元の
人たちが集まってくる。気さくに話しかけてくる。フラン
ス語と日本語嬉野弁で気持ちが通じるんだなー。風が
出て回りは黄砂で見えにくい。

道路に大きなモニューメントの門が見えてきた。ニアメの
入り口に着いた。市内に入りペトロールスタンドでホテル
を訪ねる。近くらしいがタクシーを呼んでホテルに着いた。
(60円)。クーラ付の部屋9000C=1800円に泊まること
にする。来たぞ、着いたぞニアメに。

3月24日 サハラ砂漠地帯 ニジェールに入る

2008年03月27日 | ニジェール

国境ニジェール川を挟んで手前がベナン側、橋を渡るとニジェール


ニジェールの人々


オートバイのタイヤカバーを溶接屋で鉄板4枚で補強、これで大丈夫だろう

2008年3月24日月曜 はれ朝28℃昼3時42℃
ホテルらしいホテルに泊まって気持ちよかった。きょうは
国境まで約300km。朝7時40分出発。穴ぼこに道が出て
きたきのうの前半と同じだ。130km過ぎてからアスファル
トのいい道になった。周りは原野が続く、時たま民家が集
まる村を北へ北へ走る。

村の入り口、出口には50kmのスピード制限の標識が立っ
ている。村人達はマンゴーの木の下でくつろいでいる。
「お陰様」は木の日陰から来たのだろうかと考えながら
通り過ぎる。トラックが連なっている。国境だな、13時だ。
ベナン出国手続き30分ぐらいで終わるが、カルネの出
国スタンプがない。

トーゴでも々出国スタンプを押さないできた。いちいち
こっちから催促するのは面倒だ。ま、どうにかなるだろ
う。国境からニジェール川が見える橋を渡るとニジェー
ルだ。国境での写真はダメのところが多いがここはお
とがめなし。そのまま橋を渡る500mぐらいはあるだろ
うか。渡りきるとニジェール国境。

ニジェール入国手続き20分ぐらいで終了。ちょっとした
坂道に止めていたオートバイスタンドの座りが悪く、2度
も転倒してしまった。これまで道悪のため何回も引きず
って来たためスタンドの座りがうまくいかないのだろう。
周りに集まっていた人たちに手伝ってもらい越す。テー
ルランプがボックスとくっつぎ過ぎている?。

どうした?手でタイヤカバーを動かすとプラプラと取
れる寸前だ、かろうじてくっついている。オーこれはや
ばいぞ。近くにオートバイメカニック「ある」か、国境係
官3キロ先にあると話す。予備のゴムで応急処置。
ニジェール川に沿って走る、川沿いでは洗濯している
のか浅瀬に大勢集まっている。

国境から3キロ走った所にメカニックの人がいたが、ド
リルがないのでこの先の溶接屋に行くことになった。
そこにいた気の利く青年の案内で溶接屋まで走る。
デコボコ道が60km続くと別の係官が話してくれた道
悪を走る。10分ほど走ったところにちょっとした村の
溶接屋に着いた。

鉄骨を組み立て溶接している。もうすぐ3時になるき
ょうはここに泊まろう。ホテルは反対側の目の前にあ
った。なんとも古臭いシャワードアーが外れていたり、
トイレは外の囲んだ塀の中。ファンは着いているが昼
間は電気がきてないらしい。それでも1600円、800円
する。

800円の部屋に溶接屋から荷物を運ぶ。その間気の利
く青年に①タイヤカバーは裏側表側2枚あてがいネジ
で4箇所留める②トランクの取っ手も壊れてしまってい
たのでそれも取り替えるようにすること。彼に責任者
として200円渡しチェックして見て置くようにと頼んだ。
イヤー肌を刺す暑さだ。

ま、今日中に終わればいい。早めに気づいてよかった。
そのまま走っていたらどうなっていたかわからない。ド
リル屋で鉄板とオートバイカバーに穴を開ける。鉄骨
屋に戻りネジで留めるが、左の方の鉄板2箇所どうし
てもネジ穴が合わない。手で触って「これでも大丈夫」
と溶接屋。

これから1年2年走るのだ「今」大丈夫でも「すぐにだ
め」になる。ドリル屋に再び行って穴の調整をして8箇
所完全にネジで留めた。6時前にようやくすべて終了。
溶接屋は2000円請求した、「ノーノー」ガーナでの溶
接は500円で済んだとゴムひもかけを見せて話す。

最後はお互いに歩み寄り1000円にした。気の利く青年
にはプラス100円を渡して「ありがとう」。部屋に入る
とムーッと暑い。電気がきてないのでファンは回らない。
外でビールを飲みながらマカロニを注文晩飯とする。

そう云えばニジェールに入る手前からサハラ砂漠の乾
燥地帯に入ったのだろう。オートバイに取り付けている
温度計と湿度計、朝方湿度計は20%をさしていた針が
針止めまでガタンと下りきってしまっている。0%以下に
なっているのだ。アクリルの長袖シャツが竹の皮みたい
にぱりぱりして、しなやかさが無くなっている。

夜空にオリオン座が出ている。8時過ぎようやく電気が
ついた。シャワーを浴びてベッドに入ると部屋の壁の暑
さが残っていてむし暑い。ファンを強にして寝る。

3月23日 サハラ砂漠地帯 ニジェールへ向う

2008年03月27日 | ベナン

ニジェールへの道

ニジェールに向う
2008年3月23日日曜 はれ朝29℃ 昼2時39℃
どうも腹具合がよくないなー。ガーナで一度は下痢も
治ったがトーゴ、ベナンでひどくなる。食欲もなくなった。
ビールもうまくない、どうしたんだろう。夜中に数回トイ
レに駆け込み水の便、一日2回飲んでも正露丸には何の
反応もない。

夕べもなかなか寝付かれなくて2時ごろまでうつらう
つら。6時前に起きて出発の準備。きょうから北に向って
ニジェールへ。別かれ道までオートバイタクシーを頼ん
だ。7時40分BABOホテルを出発、日曜の朝ロータリー
公園では市民のジョッキング姿も見える。

別かれ道まで17km走ってオートバイタクシーと別れる
(140円)。このまままっすぐに走ればいいと話す。狭い
道にふせこけ、穴ぼっこの道が続く。こりゃー時間がか
かるぞ、最初から覚悟はしていたのであせりはない。
この先もっとひどい道になったら困るなと不安になる。

初めての給油、エッセンスEssennce?なにこれ。ペトロ
ールを入れてくれー。三機を指さしてアレかこれか聞か
れてもわかりゃしない。ふたを開けて棒を差し込み「臭
い」嗅ぐスタッフもようやくペトロールと同じとわかる。
それにしても初めて聞く名前だなー。

穴ぼこでオートバイのスタンドが降りてしまいガガーと
引きずって、そのたびに足で蹴り上げなければならない。
エッセンススタンドでごみひもをくくりつけてずり落ちな
いようにした。しばらくすると穴ぼこの道は無くなった。
おーよしよし、これで気持ちよく走れる。づーッとこのま
ま続いてくれるといいがなー。

普通は200kで給油するのだが早め早目に2回目の給油。
この先ホテルのある街まで150kmとスタンドの話。よし、
4時前には着きそうだ。朝30℃から昼39℃に上がってき
た。アスファルトのいい道が続いたんでゴムひもをスタン
ドから取り外した。

うん、なんだー。道路をふさいでいる。事故なのか大勢
の人だかり、事故ったばかりのようである。トラック2台と
も道路でくの字になり横倒し、土手下斜面にはバスが横
転している。けが人とかなくなった人はいなければいい
が、救急車がけが人を運んでいく。

横転したバスは窓ガラスが割れてめちゃめちゃに。その
横を迂回して車が通っている。地元の人の歩く道なのだ。
思い切って土手下に回り迂回して見よう。土手の急斜面
を下りる時縁石にマフラーが使えないかと心配したがど
うにか乗り切り歩く道まで降りた。

横転したバスの横を通りすぎてトラックがふさいでいる
反対側へ回るには急斜面を駆け上らなければならない。
いったん降りてどこを通るか調べる。最後のところでエ
ンジンが使えそうだが。よし、いっきに駆け登った、エンジ
ンにはつかえず、かろうじてもとの道に戻ることが出来た。

あと50kでホテルのある街に着くところでの事故だった。
こんな事故に巻き込まれたらおしまいだな。そう云えば
きょうもここまで来る途中民家に突っ込んだままのトラッ
ク、そこから1kmもしないところに民家の塀突っ込んだト
ラック。さらに道路わきの樹木に衝突している小型トラッ
クなど見てきたばかりである。

泊まる予定のパラコウPrakouホテルに16時に着く。ここ
のホテルは今まで一番快適なホテル。冷房トイレシャワ
ー付2050円。熱射病にかかったように頭が少し痛い、さ
っそく冷房を入れてから荷物を運びこむ。ベッドに横にな
る、あーいい気持ちだー。

下痢にもしかして効き目があるかもと夜寝る前に日本か
ら送ってもらった干した「しそ」の葉っぱ、それに正露丸2
粒ペットポトルに入れてみた効果の程は。