11月26日の朝,蒲生に27羽のコクガンがいた。
ここでたまたま出会った人によると,ずいぶん前から来ていて,増えてきている,とのこと。
鳥友のブログ記事によると,この3日後には40羽近くになっていたらしい。
ここには,昨季も,多数のコクガンが来ていたが,震災前は,こんなにたくさんは,来ていなかったような気がする。
昔は,コクガンの群れを見るためだけに,わざわざ青森県の陸奥湾や岩手県の種市海岸,近い所では気仙沼まで,行っていた。
今では,何の苦労もなく,コストもかけず,近場で,数多くの個体を見ることができるようになった。
群れの中には,うれしいことに,子どもも混ざっていた。
子どもは,全体的に黒が薄く見え,首の白いレース飾りが完成していない。
今回は,子どもの割合を数えなかったが,割合が多いほど,増えている,ってこと。
おとなは,漆黒のビロードのような首に,白いレースの首飾りをつけている。
高名なデザイナーの作品ではないか,と思ってしまうほど,エレガントな容姿だ。
しかし,その見かけの割には,気性が荒く,しょっちゅう,仲間に突っかかっていく。
この日も,相変わらずだった。
相手はヒドリガモか?
相手はヒドリガモか?
元気いっぱいで,こちらも元気をもらえる光景だが,相手が子どもでも,容赦なしだ。
逆光側にもいたので,撮ってみた。
雰囲気が全然違った。
良いな。
じんわり,泣きたくなる感じ。
泣かないけど。
短い時間だったが,十分に,楽しませてもらった。
私がここを立ち去ったのは8時30分頃。
9時10分頃,戻ってくると,全部,いなくなっていた。
たぶん,この間に,沖合に飛んで行ったのだろう。
震災前は,沖合で養殖していた海苔を食べているんじゃないかと,疑っていたが,今は,何を食べているのだろう。
他の場所では,近場で,ワカメやアオサを食べているのを,普通に観察しているが,実は,蒲生のコクガンが採餌しているのを,まだ見たことがない。
(2024/11/26 コクガン)