鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

カモのヒゲ

2024年12月06日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 ハシビロガモの生殖羽になりかけのオス。

 頭部を拡大してみると,くちばしに,ブラシ状の毛がある。

 ヒゲクジラが,口の中に生えているヒゲで海水を漉(こ)して魚を食べるように,ハシビロガモは,このブラシ状の毛で,水を漉してプランクトンなどを食べる。

 上の写真では,漉した水が,くちばしの脇から出ているのが見える。

 ハシビロガモは,複数の個体が集まって,水面をぐるぐる回って水面採餌する。

 まず,最初,1羽が泳ぐと,水中にいたプランクトンが水面に舞い上がる。

 次,そのプランクトンを水面採餌するため,別の1羽がその後ろにつく。

 その次,その1羽が舞い上げたプランクトンを採るため,さらに,もう1羽が後ろにつく。

 ...,という繰り返しで,こうなるのだという。

 大きな群れになると,規模が大きいこんなドーナツが,あちらこちらにできる。

 見覚えがある光景だと思って,記憶を辿ったら,そうだ,ちびくろサンボに出てくる虎だ。

 虎はバターになったが,ハシビロガモは何になる?

(2024/11/24,26   ハシビロガモ)