『永遠の0』をようやく読了しました。
読み始め…ゼロ戦の飛行描写が頭の中で映像にならないし(文字では理解できない)、なかなか読み進まない。
真珠湾、ラバウル、ガダルナナル…戦場の描写はあまり好きではないというのも理由。
ところが!中盤くらいからどんどん読むスピードがアップ。
そして…当時の悲しい様子を目の当たりにしていく…
あまりの衝撃に、心が麻痺状態。
私、「桜花」という美しい名前なのに悲しい兵器のこと…知りませんでした。
人間が操縦するロケット爆弾。
自力で飛び立つことも出来ず、着陸することも、旋回することも出来ず、ただ真っ直ぐに滑空するだけ。
一式陸攻に懸吊され、高空から落下して目標物にぶつかるだけ!非人道的な兵器!
アメリカの博物館では「BAKA-BOMB」バカ爆弾って展示されているんですよ!
この本を読みながら、太平洋戦争の経緯と実態、人々の心情などは分かるけど…そんなに感動はなかったの。
最終章の前までは。
その最終章、目から涙がとめどなく溢れて文字が霞んで読み進めない…
一旦本を閉じて涙が止まるのを待ってから読み始めると、また滂沱。
最終章を読むのにとっても時間がかかってしまいました。
そして、エピローグでも涙涙。
この最終章、エピローグを読み終わってすぐに「読み返したい」衝動にかられ、また読み直しています。
この本が240万部を超えるロングセラー である理由が分かりました。
素晴らしい感動作です。
今年の夏のジブリ作品にもゼロ戦が登場するようです。劇場に観に行く予定♪