駅のキオスクで日刊ゲンダイ『千葉停電人災・電力ムラ利権』見出しが目立ていたので久しぶりに購入してみた。週刊誌と同じで見出し以上のことは書いてないのだが、ワンイシュー(one issue)で物事を伝えてくれるのでわかりやすい。さすがタブロイド紙である。読者は扇動もされやすいが、今の内閣も野党も似たような戦術なのでバランスを取るにはいいかもしれない。
書いてある事は電柱の地下化が進まず電柱の大量の倒壊に繋がったのは、政府の怠慢と「電柱の維持管理」を特定の業者がやっていてそこが地下化に消極的というわけだ。電柱の維持管理が任されているのが東電の100%子会社の東電パワーグリッドや関電工など。
東電側は業者の仕事を守り、業者は天下りを受け入れる構造が無電中化が進めば地上で行ってきた電柱維持管理の仕事がなくなり、利権構造も変わらざるを得なくなる。だから無電中化が進んでいないという。一方政府は無電中化のインフラ整備には膨大な費用がかかる(1キロ5億)ため、わかっていながらやってこなかった。東日本大震災の時に一気に進むと国交省で予算獲得に動いていて道路建設業者の期待は広がったことはあったが、その後しぼんでしまったらしい。この利権体質と政府の怠慢が今回の大停電長期化を引き起こした原因だから、日刊ゲンダイは人災だというわけである。
さて
同じ講談社なのにネットの現代ビジネスとはこんなにも格調が違うのかと思うが、このタブロイド紙を手にするとサラリーマン時代の感覚が蘇る。もう通勤電車から離れて2年半になる。
そういえばデジタル版の日刊ゲンダイもあったことを後で思い出した。無料会員登録しておくと月5本までなら記事も全文読める。
元記事はコチラ
大停電は人災「無電柱化」頓挫の元凶は電力ムラの利権体質|日刊ゲンダイDIGITAL https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/261916
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