円ジョイ師匠とセタッシーの時事ネタ

カラクリ師匠人形とセタッシーアンドロイドとトニー志茂の時事ネタ掘り出し物エンターテイメント

私を月に連れてって♪

2012-09-13 15:40:53 | マスター独り言
パラリンピックが閉会してロンドン五輪が終わった。
残念ながらパラ五輪は、メダル数も少なく日本は、全く盛り上がりにかけたね。でも日本選手は健闘したし、視覚障害の柔道やボードボールの金メダルには興奮したよね。

 30年前の古い話。

円ジョイが大学生の頃、バイト先で、盲目の少女と恋に落ちたんだ。 彼女はうまれながらの失明なんだ、いろんな事を語り合ったよ 彼女は、目あきの僕より、はるかにいろんなことを知っていた。

 いまぐらいの季節だったか夜になり彼女を工場の寮まで送ってった。あまりにも月がキレイだったので、僕は「わー月が綺麗だね!」と叫んでしまった。しまった!と思った。
彼女は、もし目が見えたら一番見たいものは「月」だといった。 僕は「あなたの顔が見たいわ」と言われたら舞い上がってたかもしれないが、人の顔は声や性格で想像できるし、親しくなれば手の触覚で確認できます。 手の届かない太陽や星の瞬きも、太陽熱や言葉の表現で、なんとなく解ります。 でも月のキレイさだけは、歌や文学、俳句など聴けばきくほど想像が及ばず見てみたいのです。 僕は、なんとか月のキレイさを彼女に伝えたかった。 しかし言葉で説明してもドツボにはまるだけでした、ましてや手でさわれる月球儀だったら「なにこの凸凹したニキビみたいのが月なの?」と言われそうである。


 やはり音楽である。 僕らが小学生の頃、人類が始めて月の地面に立ったんだ。そして月面で初めて流れた音楽を知っているかい? 当時、世界中で大ヒットしてた名曲、フランク シナトラの「私を月に連れてって♪」である。 僕は彼女にラジカセでテープを聴かせた。 そして辞書かたてに必死で翻訳した。


 「私を月に連れてって」

 詩人は沢山の言葉で 簡単に気持ちを表現するけど 
詞を歌にするには 沢山の時間が必要なんだ。

 僕は音楽と言葉で いろいろ実験してるんだ。 でも君と僕は感性が違うから 説明が必要だね。

 私を月につれてって

 星たちや地球に囲まれて遊びたいの 
木星や火星にも春は来るのか考えたいな 

え!まわりくどい?
つまりあなたと手を繋ぎたい… だ、だからそのキスして… 私の心を歌でいっぱいにして 
いつまでも歌っていたい 私が欲しいのは信じるのはあなただけ。 だからお願いかわらないで。

 そうつまり、あなたを愛してるってこと。
円ジョイ訳



 どんだけ僕の翻訳で月のキレイさが伝わったかわからない。いやどんな詩人やアーティストにも表現しきれないと思う。ただ月のキレイさは、とてもロマンチックなものなんだ!と伝えたかっただけなのさ。 あれから30年がたち、障害のある人でも月旅行ができる時代がきてるとおもったが、まだ夢だね。今夜は、あなたのために、歌うよ♪


この曲は1954年に作曲家・作詞家のバート・ハワード(Bart Howard、1915年7月1日 - 2004年2月21日)によって作られたもので、初演はニューヨークのキャバレー "Blue Angel" において、ヴォーカルのフェリシア・サンダーズ (Felicia Sanders) によるものであった。ただしこの時の曲のタイトルは "In Other Words"(「言い換えると」の意味)であり、曲調も3拍子で、現在多く採用されているアレンジとは装いをかなり異にしていた。この「In other words」という台詞は歌詞の中にも登場しており、現在でもこの曲をカバーする際に "Fly Me to the Moon (In Other Words)" というタイトルとしているアーティストもいる。同年にはヴォーカルのケイ・バラード (Kaye Ballard) によりデッカ・レコードにて初めて録音されている。1956年にはポーシャ・ネルソンのアルバム『Let Me Love You』に収録された。同じ年に、ジョニー・マティスがこの曲を収録する際に初めて『Fly Me to the Moon』の題が登場した。現在多く耳にする『Fly Me to the Moon』が完成するのは1962年の事である。作曲家・編曲家のジョー・ハーネル (Joe Harnell) が4拍子のボサノヴァ風に書き直した曲が、現在よく知られているアレンジの一つである。その後フランク・シナトラがカバーして爆発的なヒットになった。ヴォーカルナンバー以外でもインストナンバーとしても知られ、オスカー・ピーターソン等のジャズ・アーティストが演奏している。シナトラがこの曲を発表した1960年代、アメリカ合衆国はアポロ計画の真っ只中にあって、本当に「月に連れて行って」貰えるのは非常に近くまで迫っている未来の出来事であった。そのため『Fly Me to the Moon』は一種の時代のテーマソングのように扱われ、これがこの曲のヒットにつながった。シナトラのバージョンの録音テープは、アポロ10号、11号にも積み込まれ、人類が月に持ち込んだ最初の曲になった。この曲は非常に多くの歌手がカバーしていることでも知られており、劇中曲として使用されることも多い。