昨日の続きです。邦楽しか聞いてなかったのが、アイドルがライブで洋楽カバーを演奏したのを聞いてオリジナルも聞いてみたくなったという私の中学生の頃の話です。
当時の私の好みはというと、よく聞いててレコードも持ってたのが甲斐バンド、アリス、河島英五さん、庄野真代さん、あのねのね、グレープなど。(グレープは私が中学に入るくらいに既に解散してましたが) その他レコードは持ってなくてもいわゆるフォーク・ニューミュージック系は好きで、ふきのとう、とんぼちゃん、バンバン、ダウンタウンブギウギバンド、クラフト、中村雅俊さんなどラジオから録音してよく聞いてました。
そのジャンルでラジオから流れてきたのは大体聞いてましたが、フォーク系とはいえかぐや姫とか南こうせつ氏とか風とかは好きじゃなくて、拓郎さんは割りと好きだったかな。レコード持ってなかったけど。中学生の小遣いじゃ盆と正月くらいしかLP買えなかったですしね。
アイドルでは私は南沙織さん、キャンディーズなどが好きでしたが、兄は岡田奈々さんと木之内みどりさんの強烈なファンでその辺もガンガン流れてたと。男性アイドルではずうとるびが好きでしたね。
で、そういうアイドル歌謡をニューミュージックで煮染めたような脳みその中学生がアイドルが歌う洋楽カバーを聞いたわけですが、最初は南沙織さんの「ハロー・リバプール」というのをラジオで。これはスタジオ録音のものですが、もちろん英語で歌っててすごくいい感じでした。彼女はデビュー当時はあんまり歌がお上手でないように言われ「哀愁のページ」あたりから凄く歌唱力が向上したという評価だったので、てっきりそのくらいの時期の歌唱かと思ってあとで調べたらなんとファーストアルバムに入ってました。
ということは、あの人は歌が上手くなかったわけではなく、日本語で歌うのがあまり得意じゃなかったのかもしれません。なお、彼女をハーフと思ってる人も多いと思いますがご両親とも日本人で、お母さんが彼女を生んでから結婚した相手がフィリピン系の人でした。家庭の教育方針でアメリカンスクールに通ってたりだったわけですが、その辺知りたい方は「南沙織がいたころ」(朝日新書)という本に出てるのでご覧になるとよろしいかと。ちなみにこの曲はいまだにオリジナルを聞いたことがありません。
南沙織さんはB面全部が洋楽カバーというアルバムが多いのですが、「純潔/ともだち」というのがかなり良くて、「ひとかけらの純情」というアルバムの洋楽カバーは物凄く良いです。実はアルバムの「ひとかけらの純情」を聞いたのは昨年なのですが一発でしびれました。ファンだった小中学生の当時にこれを聞いていたら、原曲に興味を持って完全に洋楽にのめり込んだり英語の歌詞を勉強し始めたりで人生変わってたかも。これらのアルバムはCDでは買えませんが配信では入手できるので、もし興味を持った人は聞いてみて下さい。ほれぼれします。
そして、ようやくキャンディーズの洋楽カバーの話。テレビではいろいろ聞いてましたが、そんときは「ふ~ん」と思って見てただけ。それが蔵前国技館での「10000人カーニバルVol.2」というLPを聞いて「お~凄い凄い、盛り上がる。」と感激した次第。
序盤が洋楽を含む長いメドレーなのですが、最初が「プラウド・メアリー」。日本語にして歌ってるのですがこれはアレンジもゴージャスで盛り上がります。当然この曲は知らなかったのでオリジナルを調べたら、家にあった歌本にはCCRと出てました。で、ラジオで聞いたのかどうやったのか忘れましたが聞いてみたら「全然違う…」と。それもそのはずで、キャンディーズはティナ・ターナーのヴァージョンをカバーしてたんですね。そっちのアレンジは基本的に同じでした。それを知ったのは20年以上経ってからだったという…。アホですね。
ということで、長くなりましたので明日に続きます。