国鉄三大怪事件とは、
・下山事件
・三鷹事件
・松川事件
のこと。いずれも昭和24年のこと。私はBS-TBSで放送中の「関口宏のもういちど近現代史」という番組を毎週録画してるのですが、その昭和24年の回でこの話がありました。
この中で一番気味の悪いのは、なんといっても下山事件。恥ずかしながら、私はこれをちゃんと知ったのは20年くらい前なので、この大事件を40歳くらいまで認識してなかったことになります。本当に恥ずかしい…。
知らない人のために説明すると、Wikipediaによれば「昭和24年7月5日朝、国鉄総裁下山定則が出勤途中に失踪し、翌6日未明に轢死体となって発見された。」というものです。当時は国鉄が人員整理を起こそうとしていたことから、人員整理に反対する国鉄労組による犯行という観点から捜査が進められたものの、結局自殺か他殺か結論が出ないまま操作が打ち切られたという本当に不可解な事件です。
下山総裁は、失踪した日の朝にはいつもの運転手にデパートに行くように命じ、店内に入ってから消息不明になってます。その後、現場付近での目撃情報があったり、夕方には近くの旅館に滞在していたという証言もあったりということですが、それが偽装のための替え玉だったという説もあるとか。
これを松本清張先生は綿密に取材して、「日本の黒い霧」という本では他殺説を主張していますが、関与していたのはGHQなのか労組なのか、それこそ黒い霧の中です。興味のある人は、関連書籍などを調べてみていただければと思いますが、こういうのに入り込むと現代の様々な事象も謀略とか陰謀とかを考えたくなったりするのかもしれませんね。
私はどうも自殺とは思えないのですが、それは松本清張先生の影響かもしれません。どうなんでしょうね。思い出すたびにモヤモヤする事件です。これに限らず、三代怪事件はどれも知れば知るほど悪夢の素ですね。