機動戦士ガンダムAGE②アウェイクン 原作/矢立肇・富野由悠季 著/小太刀右京 2012年4月1日 角川書店

ザラム対エウバの衝突を目の当たりにしたフリットは、人が繰り返す報復の連鎖とそれぞれの正義について思い悩む。そこに再び来襲するUE。戦いの中でAGEシステムは<タイタス><スパロー>という新たな進化の形をガンダムに示すのだった。そしてディーヴァ艦隊は中立コロニー・ミンスリーへ。意外な人物と再会したフリットは束の間の平穏を得るが、UEとの決戦の時は刻々と近づいていた･･････。フリット編クライマックス!

裏表紙より
ﾋﾗｲﾃｰｲｰｸﾃﾝﾉﾏﾄﾞｰｶﾗｯ

第一章


「自分の命を粗末にして、自分がどれだけ愛されているかわからん男が、救世主などとは百年早い!」

リア充がイチバチの捨て身とか調子乗ってんじゃねーぞこれぇ！パンチ！


フリットはガンダムを降りそうにないけど、
ディケは安全なコロニーに着いたんだからバイバイかな？

　そうやって喋るのは、自分を後戻りさせないためだった。逃げたかった。今でも逃げ出したい。当たり前だ。けれど、逃げるよりもっと、怖いことがあった。

続投であります


グルーデックはフリットを連れてザラムのボス、
ドン・ボヤージの屋敷へ
何の御用なんですー？

「軍艦を四隻ほど都合してもらいたい。無論、補給物資と艦載機、それにクルーもだ」

ド直球クレクレ！！！！！！


グルーデックは対価として、『フォルダーEZ7』――
『銀の杯条約以前の兵器の設計データ』(連邦の機密情報)――を提示
8年前に流出騒ぎがあったデータだから誰の手にあっても不思議じゃないね

「確か中佐はビッグリングの作戦課だったか･･････?」
「あそこに詰めている将校は多いからな。当時は大騒ぎだったものだ。私も情報将校として流出したファイルをAIウィルスで焼き払う作業に忙殺されたよ」

イヤァタイヘンダッタナァ


グルーデックのお仕事は『UEの巣窟を撃滅する』ことであります
自前の戦力の中核にガンダムがあること、
このままだと、ここ(ファーデーン)が戦場になるのは明らかなこと、
やろうと思えばガンダムでザラムとエウバを殲滅できることも伝えました

　なるほど、デスペラードで僕が暴れたのを黙認したのはそのためか、とフリットはようやく腑に落ちた。軍事介入の可能性をカードとして見せびらかしつつ、あくまで恫喝の道具として交渉の場に持ってくる。子供フリットでは考えられない、老獪な戦略だった。

こういうのを主人公に近い人間がやるって珍しいかも
艦長といっても基本下っ端だから上のこういうのに振り回される立場だし


すんなりいくかと思いきや

「だがな、我々にも名誉というものがある。UEとの戦いにかまけて、コロニーを乗っ取られたら、ザラムの名誉が地にまみれる」
「名誉だって!?」

ドンの言葉に、フリットが嚙みつきました


この期に及んでそんなん言ってる場合かいな！
『復讐』なんかより『みんな』を守らんとあかんのや！

「みんな、か。じゃがな、坊主。人は‶みんな〟の中に、自分が好ましく思わぬものを含んだりはせんものだ。わしのいう‶みんな〟には、エウバや地下の貧乏人どもは入っておらぬ。だが、奴らがザラムに入るなら、無論‶みんな〟だ。その時は、わしの家族だ。お前も、グルーデックも、ザラムの掲げる自由の旗を信じるなら、家族となろう。――我々は、同じものだからだ」

『みんな』(嫌いなものは除く)


話の途中でトラブル報告
前巻の終わりに『メンツを潰された』エウバが攻めてきたでー
もちろんザラムは迎え撃ちます
両陣営合わせて40機くらいの激戦になりそうかなー

「ちょうどいい、フリット。止めてこい」

力イズパワーを見せつければよろしい


グルーデックはディーヴァにいたアダムスに連絡
ガンダム1機では無理があると抗議するアダムスでしたが、
他の機体はウルフの新型をコロニーコアに配置する以外艦内待機指示
あ、コロニー政府の連中がケチつけてきても無視しろよな

「無茶な･･････!」
『ザラムとエウバさえ止められない腰抜けどもに、ガンダムを持つ我々を制圧する度胸などあるものか。間違いなく、UEはガンダムを襲撃してくる』
「!」

『データに裏打ちされたカン』だそうです
これは当たる(確信)


ガンダムはフリット・アスノで行きます！

　まさか、ガンダムで人間相手に戦うなどということになるとは思わなかったけれど。いや、だからこそ。
(勝たねば、ならないんだ――!　この復讐の連鎖を、断ち切ることが、ガンダムと、僕の、使命なのだから!)

出撃！


ザラムとエウバのMSがにらみ合い

「皆殺し」
「皆殺しだ」
「殺してやる」
「殺したから」
「だから」
「死」
「殺」
「殺」
「殺」

だめだこいつらはやくなんとかしないと


そんな両軍を見たフリットは――

「あなたちは、自分の子供に、同じことを教えるつもりなのか!　銃を持って、違う奴らを殺せ、復讐をしろ、というのか!　その子たちが、また誰かに復讐される人生を望むのか!　復讐された子の孫が、また誰かを殺すのか!　そんな血まみれの人生を、あなたたちは、自分の好きな人に、残したいのかッ!」
　ガンダムが、走った。

復讐を考える誰かを残さなければええんやで(ザラ議長の感想)


天使のごとき所業を成すガンダムをドン・ボヤージも間近で見ました
でもね

(この程度の攻撃で倒れるモビルスーツが、十四年間不敗だったUEを倒せるとも思えん。そうだろう、レオン、アンジェリカ。そんな軟弱なモビルスーツならガンダムではないし、お前たちに与えられなかった未来を、託せるはずがないものなぁ･･････)

このドン容赦はせん


その頃――
ファーデーンの駐留軍のMS隊がコロニー周辺をパトロールしていました
ザラムとエウバのドンパチはいつものことと完全放置
UEがどーのって戦艦が入って来た件については――

「ビッグリングの開発した新兵器って話だが、ご苦労な話さ。UEは七年にいっぺんコロニーを破壊するだけの敵なんだ。‶ノーラ〟の連中は気の毒だったが、脱出できたわけだし、何も好きこのんで戦火を広げる必要はない。我々は国家主義者どもじゃないんだ」
「ハハ、そりゃそうです」
　――彼らは、悪人ではない。

いくらなんでも無能すぎませんかねぇ？


『想像力』が無さすぎる人間がどうなるかと言いますと

　それは、彼らの想像力の欠如に対する、当然の報いだったのだろうか?
　そうではないだろう。

連邦軍の怠慢のツケを払う羽目になった運の悪い奴らでしたとさ


ガンダムの強さと子供のお説教を重く受け止めたエウバの代表、
ラクト・エルファメルは戦意喪失
武器を捨てようとしたところで――

「あなたたちが、あなたたちがこんなくだらない戦いをしている外で、何が起きているのか見てくれ！　あれが、あれが僕たちの敵なんだ！　僕たちはコロニーを守るために、本当の敵と戦わなくちゃいけないんだ！」

新型含むUEがログインしました


ビームダガーは調整不足で使用不可
ドッズライフルは強力すぎてコロニー内では使用不可
そして機体のパワーは新型のUEが優勢
あかんやん

『じゃあ、せめて後退して、フリットォ！』
「できない!　後ろには、足元には、ファーデーンの街がある!　僕がいま換装のために下がったら、みんな死んでしまう!　もうそんなのは、耐えられないんだ!」

しかしこれはジリ貧では(;´д｀)


ザラムとエウバは結局数だけで役に立たんしなー！なー！

「私は連邦の軍人としてではなく、ひとりの男として、先ほどのフリットの叫びに応えていただきたい、と思う!　貴公らに必要なのは、意地と誇りに従って死ぬことか!?　この‶ファーデーン〟が、‶ノーラ〟や‶エンジェル〟と同じ運命をたどることか!?　そうでない、と感じるなら、積年の恨みを捨てて、人類の敵と戦っていただきたい!」
　グルーデックは、生身だった。生身で戦場に現れ、マイクロフォンひとつで、そのように叫んでいるのだ。

これは『勝利をもたらす男』ですわ


グルーデックの指揮の下、ザラムとエウバ、
加えてディーヴァのジェノアス隊が数の暴力でUEの動きを鈍らせて――

「――見たか!　こいつが、オレさまの専用スーパーモビルスーツ‶Gエグゼス〟の‶狼の牙〟だッ!」

エースキター
ところで機体紹介のページにGエグゼスが無いのは許されざるよ
デスペラード(今巻では名前だけで出番無し)はあるのにおかしいだろこれぇ！


問題は新型UEとタイマン中のガンダムだよ

「ぐっ･･････!?　ガンダムが、もう持たない!?」

＼(^o^)／


ここで『AGEシステム』解析完了！

「タイタス・システム･･････!?　そうか!」

ラーガンのナイスアシストから無事換装完了


ガンダムAGE-1タイタス、できたどー

「みんなというのは、命あるみんなのことだ!　心ある、すべての人のことだ!　僕は救う!　もう誰も、この宇宙に、この刻に、悲しい涙は流させない!」

『ビームラリアット』決まったぁぁぁぁぁ


残りのUEも『ウルフと大人たちの連係』で殲滅完了
やったぜ

「これは、お前が作った絆だ。お前を見て、みんな戦うつもりになった。そういうことなんだ」

おれたちの戦場の絆は最強なんだ！

　それは、大河の小さな一滴だったかもしれない。
　だが、その一滴が、歴史を、百年にわたるこの戦争の歴史を大きく動かしていく。

14年前のエンジェル襲撃が開戦ならあと86年じゃないですかやだー