まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「蔵盗み」輪渡颯介

2014-01-10 20:29:25 | 読書のすすめ
今日は 本当に寒かったです。
書庫に入って配架していたら(空調なし) わずかの間に体が冷え切ってしまった。


さて 輪渡颯介の「蔵盗み」を読みました。

蔵盗み 古道具屋 皆塵堂
輪渡 颯介
講談社


古道具屋皆塵堂シリーズ第三巻です。

隙あらばさぼって釣りに出かけようとする皆塵堂主人伊平治。
怪奇に一切興味なし 好きな言葉「金になる」の実質皆塵堂主人 峰吉。
第一巻で 伊平治にいじめ倒された 幽霊が見える体質の太一郎。
太一郎の幼馴染 気のいい魚屋巳之助。
皆塵堂の大家 清佐衛門。

そして 今回 怖い思いをするのは 霊感なしかと思っていた巳之助と
濡れ衣を着せられて長年尽くしてたお店を 追い出された益治郎。

益治郎は 自分を信じずに追い出した小物問屋 橘屋への復讐を誓う。
偶然知り合った 盗賊 甚左を手伝い 橘屋を襲う手助けをする。
甚左は 盗みはしても 人は決して傷つけないという盗賊。
甚左は 皆塵堂の蔵にもお宝があるかもしれないから 橘屋を襲うかわりに
皆塵堂に住み込んで お宝があるどうかを確かめろという。

もう この時点で 甚左 本当に義賊なのか?
と 思っちゃいますが 人がいい益治郎は それもそうかと
皆塵堂にやとってもらうこととなる。

本来なら 蔵のお宝を確かめなくちゃならないのだが 
そこは皆塵堂。
峰吉の唯一の欠点 片づけ下手のために 店は散らかり放題。
まず 蔵にたどり着けない。
益治郎は はたして 目標(橘屋への復讐と蔵の宝の有無確認)を達成できるのか?

つりざお

幽霊屋敷
人形


慣れたのか 怖さは減ってきたけれど 本物の幽霊が普通に出てくるので
仕事休憩時(昼間)しか 読めません。

益治郎。
いきなり復讐とか考えだすから おいおい本当に人がいいのかと思っていたけれども
「うちから好んで盗む奴もいない。」
と 戸締りさえろくにしない店主にあきれ
壊れた雨戸は直すわ 戸締りしっかりしだすわ 
店の整理に必要以上に精出すわ 峰吉に読み書き教えだすわ

いや あんさん そこ目標から ずれてまっしゃろ!
と 言いたくなる人の良さ。

こういう人には 長生きしてほしいものですね。

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コメント (4)
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