まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「魔性の子」小野不由美

2014-01-30 21:23:58 | 読書のすすめ
今日も1日楽しく労働。
寒いですね。特に朝。

さて 小野不由美の「魔性の子」を読みました。
不定期?に 感想を書いていた十二国記シリーズの番外編です。

魔性の子 (新潮文庫)
小野 不由美
新潮社


うーーん。
まず十二国記の世界観を説明した方がいいんだろうか。

実はこの本 十二国記とは別系列に出された文庫本。
現在 版権を新潮社が持っているらしく
続々と新刊(というか再版)が出ているけれども
もともとは シリーズ本体は 講談社文庫から出ていました。

つまりこの本は 十二国記の番外編でありながら 鬼子のような存在。

そして 途中で ふと思ったのですが
これって 十二国記を読まずに いきなり読んだら 絶対ホラーだと思う。

発売当時の小野不由美のほかの著作が 扉に書かれていますが
「屍鬼」
「東京異聞」

絶対ホラーだと思って読むだろうなあ。
いきなり読んだ人。

そして 全然構わないと思います。
この作品本体は ホラーだ。
あとがきにもそう書いてあるし・・・

ちなみに十二国記本シリーズは 古代中国風な国々が舞台のファンタジー。

というわけで あえて十二国記を知らない方向けに世界観を説明しないことにします。


広瀬は 母校である高校に教育実習に行くことになる。
そこで彼が担当したクラスの「高里」という少年は 異質な空気を身にまとっていた。
クラスメートたちも彼を 積極的にいじめはしないが 疎外している。

広瀬は生徒たちから 高里が幼いころ神隠しにあい 戻ってきたということを知る。
高里は 神隠しにあっていた期間の記憶がない。

高里が身にまとう異質さに耐えきれなくなったものが 高里に危害を加えると
彼らは報復を受ける つまり 祟られると 昔から高里を知る者は恐れている。

広瀬も自分の中の異端さに悩んでいたため 同じく異端に見える高里を受け入れるが・・・・


次々とエスカレートしていく凶行。
時折現れる幽霊のような女。
ホラーだ。(しつこい?)

ちなみに 十二国記ファンがこれを読むと
「もう 泰麒(高里のこと)をこれ以上いじめちゃダメぇぇぇぇぇ!」
と ずっと気を揉む羽目になります。
結末がどうなるかは 知っているんですけどね。

十二国記とか泰麒って なんなのさ?
ホラーだと思って 読みたくないわさ!

という方は まずは 神隠しにあった高里が出てくる「風の海迷宮の岸」をお読みください。
よろしければ こちら(過去記事の感想 「風の海迷宮の岸」 )もどうぞ!  

いがぐりおは ホラー好き?
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