実家に母の親友の娘さん夫妻が近くに用事があったと、突然はるばる遠方より訪ねてくださった
私より1つか2つ年下 ほんまもんの帰国子女で国連で活躍して雑誌にも載ったことがあったっけ
私には とても遠くてまぶしい存在なのだけれど、母親同志が親しくて 彼女も母に 娘の私よりも親密に接してくれた
笑顔いっぱいで 母の手を握りしめ 抱きしめる
なんて。
そんなことは 私にはとても出来ない どうしたって怖くて距離を置いてしまう
やっぱり私はダメだな と感じてしまう
どう接すれば良いかわからない
そんなに心からニコニコ出来ないよ 関東の言葉も苦手だよ
良心が信じられない私はほんとに性格悪いんだな、と思ってしまう
自分が出来損ないと感じる私は身の置きどころを失った
どうして母はこんなにも優秀な人達と気持ち良く親しく出来るのか
以前は誇らしくも感じたけれど、私には謎のままである
私にはない母の深さである
敵いそうもない私は自分の存在を消すしかない
外面の良い母に憎しみに近い嫉妬を覚える
家に帰ると
ヒヤシンスが根を伸ばしていた
ヒヤシンスの成長には品格なんて関係ない
当たり前に根を伸ばして 当たり前にやがて花をつけるのだろう
ヒヤシンスがマジ羨ましい
でも実際苦手ではあるけれども少しでも彼女のように人には親切に明るく元気いっぱいに日々過ごしたいものである
そう思わせてくれた彼女は確かに素敵 完敗 手が届かない