アレクサンダーテクニーク ヨガ講座:第240回目「体の動きが心を変える」1月21日
ヨガの浮上系ポーズをやると、下腹部にグッと力が充満して丹田力が働きます。すると覇気が出て強い心になるだけでなくて、同時に楽しさが出てきます。これはアドレナリンとドーパミンが多量に分泌するからです。
アドレナリンは不安緊張でも出ますが、それではドーパミンは出てくれません。緊張は緊張でもスリリングなものでなくてはいけません。
それでも悪い例もあって、それがギャンブルです。一度勝ちの楽しさを味わってしまうとドーパミンの働きで、必ずまたやりたくなります。ふと気がつくと一世一代の大勝負とばかりに退職金を競馬に全額つぎこんですべてを失う。しかしそれでも止まりません。伊藤カイジのように借金までしてさらなるバクチに手を出してしまいまうのです。有名なバトミントンの選手でも似たようなのがいましたね。
こうした脳と体の作用をヨガの浮上系ポーズに適用すると、まったく逆に良いものになってしまいます。身も心もたくましくなって生活は輝きだします。ひとつできるようになると、難しいやつもやってみたくなります。それもできるようになると、もう毎日1回でもいいのでやらないわけにはいかなくなるんです。
片足鶴はまさしくそんなアサナです。
1)基本姿勢になって、右膝を右上腕に乗せます。
2)足を伸ばして呼吸を観察します。タイミングを取るんです。このあたりの緊張感がたまらないんです。
3)息を吸ってグッとお腹に力を入れます。そして両手でマットを押して頭を持ち上げましょう。このときの心の持ち方が成功と失敗を決定します。「今日はいまいち調子が出ないかな?」などと考えてはいけません。オリンピックのコーチが選手に言い聞かせるように「絶対できる!勝つんだ!」とそれだけを考えましょう。体の動きが心を変えますが、心が体の動きを左右するんです。コインのように表裏一体なんです。サイコフィジカル・エドケーションといいます。
4)アレクサンダーテクニークで、首はフリーにして頭を前に向かわせながら、両腕を伸ばしましょう。スリリングの極致です。
終わったあとはエネルギーに満ちて、疲れるどころか元気いっぱいになります。
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ/クラニオセイクラル/アレクサンダーテクニーク/東京門前仲町レッスン
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吉田篤司