私の茶道の師匠である秋元宗芳先生が亡くなって15年経ちました。秋元先生所蔵の茶道具で平成30年4月1日(日)に川崎市民プラザの茶室 小高庵にて茶会を開催します。当日は秋元先生の弟子が茶席の準備と運営にあたります。当然ながら私も手伝いに出ます。秋元先生には7年位の期間お世話になりました。本当に色々なことを教えていただきました。いわゆる知識とは別のものをです。
知識は書物で学ぶことが出来ます。分からなければ知っている人に聴けば学ぶことのできるものです。では知識とは別のものとは何のことでしょう?
それは「知恵」であり「心」です。茶席ではもてなす側(主人)ともてなされる側(客)の関係で点前と時間が過ぎていきます。茶席では人間同士ですから何らかの会話が発生します。通り一辺倒の挨拶や会話で終わってしまうことももちろん多いのですが、私は秋元先生に人間同士の心を通わせる場としてのお茶の精神を教えていただいたと思っております。まさに「以心伝心」です。会話が無くても話が通ずることです。このことは一生の宝物です。
茶室の中では社会的な身分も肩書も無く、一人の人間そのものでただお茶を皆で頂き、無事であることへの感謝、生きていること、生かされてもらっていることへの感謝の気持ちを共有することが大切だと思っております。そのようなことを一座建立(いちざこんりゅう)と言います。
茶道を経験したことなない人も興味がある方は是非ご連絡ください。必ず得るものはあると思います。
小高庵は織田信長の弟である戦国武将の織田有楽(うらく)の所有していた国宝の茶室「如庵」を正確に模したものです。自然豊かな日本庭園内にあり、庭園散策も楽しむこともできます。
日時 平成30年4月1日(日)10時~15時の間です。茶席自体は30分位で楽しむことになります。当日はお弁当も付きます。会費 3000円
なお書院の間では茶道の心を味わう研究会の主宰の山田仙秀先生のお茶席もございます。合わせてお楽しみくださいませ!
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