<仮名序と呼ばれるこの文章は紀貫之が書いたとされております>
今日は仕事が終わって、パプアニューギニア「天空の森」コーヒーを飲みながら心静かに『古今和歌集』を読もうと思いました。
自分でも古今和歌集を読むような人間になるとは考えもつきませんでした。和歌に最初に触れたのは中学校2年生の時に開催されたクラス対抗の百人一首大会だと思います。
和歌の意味もほとんど理解することなく勝ちか負けかだけにこだわって参加した思い出が残っております。
さて最初は序文からかと思い読み始めてみるといきなり素晴らしいことが書いてあるではありませんか!序文から内容が深い!少し長いのですが読んでみてください。(現代語に直してあります)
やまとうたと申しますものは、人の心を種にたとえますと、それから生じて口に出て無数の葉(は)となったものであります。
この世に暮らしている人々は、さまざまの事にたえず応接しておりますので、その心に思うことを、見たこと聞いたことに託して言い表したものが、歌であります。
花間にさえずる鶯(うぐいす)、清流にすむ河鹿(かじか・鳴き声の美しい蛙)の声を聞きますと、自然の間に生を営むものにして、どれが歌を詠まないと申せましょうか。
力ひとつ入れないで天地(あめつち)を動かし、目に見えない霊魂や神を感激させ、男女の間に親密の度を加え、猛々しい武人の心さえもなごやかにするのが歌であります。
テレビも携帯も無い時代の人々の感性の豊かさに想いを寄せてコーヒーを味わいながら至福の時間を過ごす夜なのです。
それにしても読書にコーヒーはよく合います。
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