今年の4月に北九州市の台所と言われる旦過市場の火災が発生。
ようやくがれき処理も片付きかけた矢先に再び火災が発生した。
今回の火災では、老舗の映画館「小倉昭和館」も焼けた。
JR小倉駅から歩いても近く、創業83年で昔から通っている映画館の一つだった。
そんな昭和館が燃えて無くなった・・・。
新型コロナウイルスの感染拡大で、長期にわたり休館を強いられて閉鎖するのではと心配した。
感染防止のため客席数を半数以下に減らし、営業を再開したが客足がなかなか戻らないままだった。
好きな映画に、「ニューシネマパラダイス」という映画があるが、イタリアのシチリアの小さな村を舞台に
映写技師と少年の心あたたまる交流を、あふれる映画愛とともに描いた名作であるが、その中でも映画館が焼けた。
そんな映画と重なって映る。
昔、よく行った映画館は3か所くらいだが、昭和館は表通りからちょっと入ったところにある。
表通りではなく、このちょっと入ったところというのがミソ。
授業をサボって見に来たり、女の子と一緒だったりするので、
何となく後ろめたい気がしてこんなところの方が入りやすい。
表側は昔からこんな感じで、中はかなりレトロ。
火災で焼失というのは、心の中にポッカリ穴が空いた感じがする。
昭和館がなくなって一つの時代が終わったというだけではあまりに寂しい。