昨日からハム無線で使う自立タワーの撤去工事を行っている。
仕事を60歳で定年してから、気候のいい季節はキャンピングカーで日本中を旅して回っている。
夏は北海道を彷徨って何か月も自宅に戻らない。
うちには自立のタワーと伸び縮みするクランクアップタワーの2本がある。
そのため今は、不在のときに台風が来てもいいように自立のタワーには台風でよそに迷惑が掛かるようなアンテナは上げてない。
マストのてっぺんまでが約30mくらいあって、上がっているのは小さなV,UHFのアンテナとワイヤーアンテナだけ。
人間この歳になると、いつどうなるか分からないもの。
できるだけ人に迷惑を掛けたくないので、あまり使ってないものは処分することにした。
このタワーを建柱したのは31年前の1992年に、ハム仲間に手伝ってもらって建てたもの。
10年くらい前に、上まで上がったり下りたりが大変なので、ウィンチを使ってエレベーターを作った。
そんな思い入れのあるタワーだが、やはり使わないものは撤去したほうがいい。
タワーの建柱や撤去はこれまでは全て仲間内で行って来たが、最近ボクも年のせいか肩や膝が痛い。
そんなときに、夏にテレビ朝日の「ナニコレ珍百景」でリーズナブルな価格で無線の鉄塔を撤去するのを見た。
会社は北海道にあるが、件数をまとめて工事するので出張費用が掛からない。
工事実績をみるとかなりなもの。
ヘェー、こんなのも意外にいいかも。
最近は年のせいか、タワーに上がるのも億劫になってきた。
急ぐわけではないが、一度どんものか聞いてみようかと概要を書いてメールする。
すぐに概算見積りが送られて来たが、工事の日程は先方に合わせるのが条件。
自前でやってもクレーン費用やハム仲間の応援もいるし、何より自分が主体で動かないといけない。
費用もそんなに高くはないし、12月に工事ができそうだというので、お願いした。
今回、数十件をまとめて工事する中で、うちはそのうちの 1件。
工事は3日間の予定。
昨日は朝9時に道具を積んだハイエースで来て、作業は二人で行う。
一人は女性で、後で聞いて分かったが、ご夫婦で工事を行っている。
挨拶と打合せを早々にして早速工事に掛かる。
工事に使うのは48.6φの足場単管。
それを見て少し驚いた。
タワー建柱の時には60φを使ったのに、48.6φで大丈夫?
足場単管で降ろせるくらいのサイズに切断して、無理せず降ろすと聞いて少し納得。
装備的にはかなりの重装備でタワーに上がる。
安全対策はバッチリな感じ
タワーの最上部に上がって、アンテナやステージ等を撤去して工事しやすい状態にする。
マストの足場ボルトを撤去して、タワーの中へ落とし込む。
ローター台は既に切断撤去済
マストはタワーの中を通して、下へ降ろした。
タワーの最上段をフランジの上で切断。
フランジボルトを外すのではなく、充電式のレシプロソーで切断。
ボルトを外すよりも切断する方が早い。
はしごに沿わして下に降ろす。
降ろすロープは下でコントロール。
2本目は、ほぼ真ん中くらいの位置で切断
時間は掛かるが、無理をしない作業
3段目もフランジ部分と真ん中くらいで切断。
1日目は3段目までを撤去。
2日目は4段目から撤去。
切断した4段目をはしごに沿わせて降ろす。
細かく切断して、ゆっくり確実に作業していく。
切断したタワーを降ろす場所にちゃんと養生しているのはさすが。
7段目はブレス材もボルト接続なので、柱だけにするがこれも50kg近い。
初日に撤去したもの
この太い同軸ケーブルは20D
1 日目は午前中でアンテナや同軸ケーブル等の処理して午後からタワーの1~3段を撤去。
2 日目は4~7段の4本を撤去した。
残る8、9段と10段の基礎から出ている部分は、明日で全て撤去予定。
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