今回はちょっと技術的で一般的にはまったく面白味のないものだが、バッテリーセルやBMSの性能を語るうえでは外せない。
以前LiTimeの200AhのLFPにバッテリーを分解したときにセルメーターを取付けた。
セルメーターというのは、バッテリー内部の各々のセルから配線してセルの電圧を測るもの。
使っていくうちに、バッテリー内部のセルがどんなふうに変化するのかを細かくチェックできる。
BMSによってはセルの電圧を読めるものもあるが、このようなパッケージ型ではセルの電圧までは読めないのが普通。
バッテリーのセルは一般的にはある程度電圧がバラついていても極端に違わなければ問題はない。
この200Ahのバッテリーを取付けてからは、キャンカーの全ての電源はこれから取って入れっ放しにしている。
毎日充放電を繰り返すことによって、バッテリーや内部のセルがどのように変化するかをつかむのが目的。
減った電力はソーラーパネルから充電する。
充電はこのソーラーパネル (710W) からだけ。
ソーラーで充電するとバッテリーに入る電流がゆっくりなのでセルバランスが整いやすい。
午前中はそばにあるハム無線の鉄塔の影であまり発電しないが、午後からは大丈夫。
コントローラーは60Aのもの。
室内電力と冷蔵庫は温度設定を3にして入れっ放しにしている。
冷蔵庫に入っているのはビールがほとんど。
キャンカーに積んだときのバッテリーセルの電圧バラツキ。
充放電を繰り返していくうちにバラツキは減少した。
2月27日 セル ① 3.484V ② 3.517V ③ 3.518V ④ 3.615V バラツキ 0.131V BT電圧14.13V
3月 3日 セル ① 3.530V ② 3.538V ③ 3.537V ④ 3.630V バラツキ 0.100V 14.23
3月 9日 セル ① 3.551V ② 3.547V ③ 3.543V ④ 3.595V バラツキ 0.052V 14.23
3月14日 セル ① 3.572V ② 3.566V ③ 3.566V ④ 3.571V バラツキ 0.006V 14.27
どんなバッテリーでもセルのバラツキは生じるが、バラツキがあまり大きいと結果的にバッテリー容量が少なくなる。
3月14日の満充電後のメーター値
バッテリー電圧 14.27V
4つのセルのバラツキはこの時点では5mV
セル①の電圧 3.572V
セル②の電圧 3.566V
セル③の電圧 3.566V
セル④の電圧 3.571V
電源を入れっ放しで冷蔵庫を動かしているので、一晩に40A程度は消費している。
翌日は減った40Aをソーラーが満充電する繰り返し。
当初はセルの電圧バラツキが少しあったが、これは連続放電テストなどで過酷な使い方をしたせいかもしれない。
このバラツキも毎日繰り返し使っていくうちに減少した。
今後、普通に使えばセルのバラツキは、この程度良好な値を維持すると思われる。
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