今日から3月に入った。
緊急事態宣言も解除されて、何となく気分的にも春が来た感じ。
今日は面白くもないリチウムバッテリーのBMSの設定について。
リチウムバッテリーは、今までの鉛バッテリーよりも性能がいいのは皆さんご承知の通り。
ただ、ちょっと過充電、過放電で電圧暴走する悪いクセがある。
この悪いクセから守ってくれるのがBMSだ。
BMSも色々あるが、スマホでバッテリーの状況が分るスマートBMSが便利。
本来ならUART BOXを使ってパソコンで設定するのが基本だが、ほとんどの人はスマホで見ているのでこちらを選んだ。
今回は多分一番沢山使われているだろうと思われる、JBDのSP04S020-L4について分る範囲で説明を加えた。
基本的にはポリマータイプやLiFePO4でも、セル数や電流容量が変わっても数値が変わるだけのこと。
当初はアンドロイドスマホを使っていたが、BMSソフトのバージョンが異なるものを幾つか入れるとまともな動作をしなかったのと、BMSのパラメーターを触るとソフトが対応してないようで表示がおかしいのでiphoneに替えた。
現在は、iphoneとipadを使用している。
アプリはApp storeで有料だが730円払えば設定を変更できるものが使える。
アプリを開けばこのBMSの選定画面が現れる。
一番上はアプリに入っているデモ画面。
BMSのブルートゥースは10mくらいは届くので部屋にいてもキャンカーのBMSの信号を拾う。
電波が強いとバーグラフに色が付く。
見たいBMSを選ぶとバッテリーの状況が分る画面に変わる。
左がスマホ画面で右に簡単な説明を書いた。
上の画面のconfigを選ぶと設定画面へ。
一番下の各設定画面に飛ぶステータスがある。
①を選ぶとパラメーターの設定画面へ飛ぶ。
さらに、下の画面の上側のBMS readを選ぶとパラメーターで埋まる。
ここで必要な数値を書き換える。
書き換えた後は、BMS writeでメモリーに書き込む。
大事なバッテリーの保護はこちらの設定。
こちらは電流キャリブレーション画面
こちらはセルの電圧校正画面。
パラメーターの設定を変えるときは、初期値を控えておいて、おかしくなったら元にもどせるようにしたい。
クドクド書いたが、取りあえずBMSのパラメーターを触る場合、最初はスマホ画面の赤で囲んだものくらいにして、細かく試してみるのは少し慣れてからのほうがいいかもしれない。
上のBMSの設定は実験中なので、この真似をしないようにして下さい。
快適化やトラブル事例はこちらに沢山あります。
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質問お願いします
BT8個で4SのBMSを2個直列につないで、24V運用できますか?
バッテリーの容量が大きく関係してくるのと、リチウム特有の性質がありますからどちらも試してみてわずらわしくないほうがよさそうです。
設定によってはBMSが過充電でカットオフになります。
そのときはセルどうしの電圧がかなりバラついていますから、そうならないような設定が良さそうです。
色々試さない何とも言えないですね。
私もうなぎさんと同じく生セルで400AHのリチュウムでBMSは120Aのものを使っています。
この度、充電を強くしようとレノジーの40Aの走行充電器を入れました。
それで、満充電(3.45vにしています)になるまでバルクだけで充電するようにしました。でも、取説をよく読むと、90%まで充電するとアブソーブ充電(40Aを10Aに下げてゆっくり充電する)に設定出来るようなんですが、
今のままのバルクで良いかアブソーブにした方が良いかどちらにしても同じなのか?。どう思いますか?
セルのオーバーボルテージは初期値の3650mVでリリース電圧は3500mVのままでしょうか。
その状態で394回なら問題があります。
3650mVは過充電の状態ですから、その前に充電を止めないといけません。
それともセルのオーバーボルテージ電圧を下げて、例えば3450mVにしてリリース電圧を3350mVなどにしていると一日のうちで何度も充電を繰り返して回数が増えます。
それもあまりいい使い方ではなさそうです。
うちの場合は、セルのオーバーボルテージは初期値の3650mVでリリース電圧は3500mVのままです。
充電のカットは電圧リレーを使っていますから実験でカットオフ電圧まで上げて数回くらいのままです。
さらに言うと、うちの場合は600/800Ahの状態が普通ですから、旅に出てもほとんど満充電にならないくらいです。
大体いつもその手前で適当に充電をカットしています。
鉛バッテリーは満充電が必須ですが、リチウムバッテリーは毎回満充電にする必要はありません。
満充電の手前くらいで充電を終了するほうがいいですよ。
例えば、どれかのセル電圧が3400mVになったら充電を止めるくらいでいいと思います。
それ以上に充電しても数Ahしか入りませんし、かえってバッテリーを痛めることになりそうです。
私のBMSは下から2段目の
Single cell over voltage times
この数値が394になっていますアラームは1度も発生していない様子です何か問題がありますかお時間のある時で結構です教えてください明日からミニミニ一白で山の中に行ってこようと思います
BMSの設定はなかなか奥が深いようでいつも試行錯誤しております。
さて、充放電ステータスの見え方についてですが、そのエビデンスはCapacity Configuration(全容量、満充電電圧、放電終始電圧)の要素のみで決まるものかと思いきや、実際はバッテリProtection内のパラメータ(充放電時のカットオフ電圧)でも大きく変わりますね。安全を考慮し過ぎたパラメータ設定にすると、充電は早期に満タンになりますが、放電は思ったより早く無くなるという見かけ上の容量偏差が起きるところが悩みどころですが、今はそのあたりを考慮して設定しました。いろいろ勉強させていただいております。いつもありがとうございます(^^)
セルの電圧が3.4Vで満充電になります。
3.4~3.45Vになった時点(バッテリー電圧としては13.6Vを超えたくらい)で充電を終了する方がよいと考えます。
それ以上充電するとセル間のバラツキが拡大していい事はありません。
私は13.6Vくらいで充電をカットするようにリレーでコントロールしています。
>放電時は三つのセルが約3.3V、一つのセルが2.8Vでしたが、今、再度70A放電したところ三つのセルが同じく約3.3V、一つのセルが約3.1Vでした。
普通はこんな事にはなりません。
次回、セルが3.4Vになるまで充電することをおススメします。
充電中に一定時間毎に全部のセルの電圧を測れば何かわかるかも知れません。
バッテリー電圧は4つのセル電圧の合計になります。
バッテリー電圧のカットオフの14.6Vはセル当たりになおすと3.65Vです。
充電時はその前にどれかのセルが電圧暴走して3.65Vに達しますからセルの電圧だけでも構いません。
>BMSの温度センサーの65度とか70度は大変高いと思いますがもう少し低く設定したほうがいい気もします。
温度センサーは2つで計測しています。
65度とか70度はBMSのCMOSの温度だと思います。
100A程度電流を長時間流すとCMOSは50~60度になります。
バッテリー自体はそれほど温度は上がりませんが、それより温度が低いときの方が問題です。
寒冷地では簡単にマイナス10度以下になりますから、それで充放電がストップします。
これはおかしいです。
セルが3.65Vに達してカットオフしてしばらくしてからの電圧でしょうか。
一般的には充電していくと全部のセルが3400mVくらいになった後にどれかのセルが電圧暴走すると思います。
バッテリーのバスバーの接続が浮いたりしていると充放電時にセルの電圧がばらつきます。
普通はセルの電圧は3.0V~3.35Vまではどのセルも数mV程度のバラツキしかありません。
インバーターを使用して大電流を流しても、各セル間のバラツキは大きくても20mVくらいだと思います。
サイクル容量の80%と言うのはバッテリーメーカーの標準サイクル容量です。
バッテリーメーカーが何回使えるとか言っているのは80%まで使って充電するのを1サイクルとしています。
それで1,000回とか2,000回とか言っています。
セルの充放電時のカットオフ電圧だけしか変えていませんがその下のバッテリー電圧はさわらなくても大丈夫ですか。
BMSの温度センサーの65度とか70度は大変高いと思いますがもう少し低く設定したほうがいい気もします。
これを基本にして少しづつ勉強したいと思います。
分からないことばかりですので宜しくお願いします。
取りあえずは、バッテリーの容量とサイクル容量を80%で入れてみます。
BMSの書込みを忘れないようにします。