奈良県の喫煙率3期（9年）連続で全国最低

厚生労働省の最新の調査結果によりますと、奈良県の喫煙率は、男女合わせて１５.３％で、全国で最も低くなっています。

たばこを吸う人の割合、喫煙率は減少傾向にあり、厚生労働省の「国民生活基礎調査」によりますと、２０１９年の時点の喫煙率は全国で１８.３％でした。
この喫煙率は地域によって差があります。奈良県は、全国の４７都道府県の中でも最も喫煙率が低く、３年ごとに行われているこの調査で、２０１３年から３回連続で全国で最も低くなっています。
奈良県の喫煙率が全国で最も低くなっている理由について、県の担当者は、「政策がなんらかの効果をもたらしているのかを含め、分析している」と話しています。
県内では、これまで、早くから喫煙のリスクへの知識を深めてもらおうと、中高生を対象にリーフレットを配布したり、薬剤師を対象に禁煙のしかたなどを助言する「禁煙支援アドバイザー」の講習会を開催したりするなど、禁煙や受動喫煙防止を促す取り組みを進めてきました。
奈良県の喫煙率が全国で最も低くなっている理由について、県の担当者は、「政策がなんらかの効果をもたらしているのかを含め、分析している」と話しています。
何という恩知らず！！！

奈良県の喫煙率が全国最低なのは！！　高橋裕子先生が尽力されたからに他なりません！！

それを「なんでか理由は分かりませんけれど、奈良県が一番になったんですなぁ、私ら、なにか凄いことやったんですかいなぁ？」とか言っているオオボケ県職員が居る様ですが、多分今頃つるし上げにあっているのではないでしょうか。

奈良県が日本一の禁煙県になり、京都府が日本で５番目の禁煙自治体になっているのは、ほとんどすべて、高橋裕子先生の

高橋裕子先生のご尽力の成果です。

彼女は、日本で初めての「禁煙外来」を1994年5月に、奈良県大和高田市の高田市立病院で立ち上げられました。その頃は、禁煙の重要性も全く認識されておらず、禁煙を補助する薬剤も無く、保健制度上での援助も皆無でした。でも、彼女は禁煙の重要性を訴え続け、禁煙治療の信じる道を歩み続けられました。彼女の訴えの確かさ、正しさに周囲が気付き、患者が従い、そのウェーブに厚生労働省も乗って、禁煙治療が保険治療になりました。

　私達奈良県の開業医は、高橋裕子先生の禁煙指導医養成プログラムに参加し、先生の教え子となって禁煙を患者さんに広げていったのです。

高橋先生のご指導は、いつも目的が明確で、とても分かりやすかったです。

それに、最近はいつも着物でご登場いただいて・・・
彼女は日本着物学会の会長もされているのです。
https://www.fashion-kyoto.or.jp/about/kimono.html

元、京都室町のきもの屋の息子としては、感謝しかないです。

そのように、マルチに素晴らしい活躍をされています。

医者ではない皆さまは、「医者」と、ひとくくりに考えられるかもしれませんが・・・・医者の中にも東大、京大、慶應の医学部に余裕で入った方もおられますし、私の様に高校卒業後8年経って地方の公立大学何とか潜り込んだ奴もおります。私立大学の方は、たとえ現役でもそれなりの劣等感を抱いておられる方が多いです。

生きている人間の9割は劣等感の塊だという事です！！

下から見ればすごく上のポジションにいる人も、その人なりの視点で見ると、上を見ると目がくらむのでしょう

医者も、中に入ってみると・・・様々なのですよ。

医師免許を持っているという同じクラスの中でも、出来る奴もいれば使えないやつもいるのです。出来るけど性格悪い奴とか、勉強は出来ないけれど、性格は良い奴とか、どの世界でもいますよねぇ。

高橋裕子先生は、研究も出来るし、性格も良いし・・・貶す面が無いのが面白くないなという方でした。本当に魅力的な方です。
　ですから、奈良県が日本で最も喫煙率が低い都道府県であるという事は、言い方を変えれば、奈良県が高橋裕教信者が全国で最も多いという事なのです。

今日の結論
奈良県は日本一の非喫煙県なのだ！！

それは、高橋裕子先生の努力の結実だと思う

と、言う事でございました！！

腫瘍マーカー

癌などの病気になると、通常では出来ない特殊な物質が増えることがあります。その特殊な物質が増えているかどうかで癌が出来ているか、癌の進行具合がどうなのか知ることが出来たりします。その特殊物質を腫瘍マーカーと言います。代表的なものにCEA、CA19-9、AFP、PSAなどがあります。

血液検査をするだけで、分かるので、検査自体は簡単です。

「心配だから、出来るやつは全部やって！！」などと言われる金満の社長さん、時折おられます。

ですが・・・・腫瘍マーカーっていっぱいあるのです。
当院が契約している外注検査会社のファルコバイオシステムズ社の総合検査案内に載っているだけで41種類ありました。上の図にもいっぱい書いてありますよね。

保険診療ではめったやたらに検査は出来ません。自費でやるとしたら、相当高価になると思われます。それに、血液沢山必要ですしね。無駄でしかないです。

当院では、年に一回程度、男性ならCEA、CA19-9、PSA、女性ならCEA、CA19-9、CA15-3あたりの検査をすることが多いです。（希望があればです）

一番有名な腫瘍マーカーCEA。CEAは胎児の消化器組織にあるたんぱく質の一種で、成人でも胃がん、大腸がん、すい臓がんなどの消化器系のがんの時に上昇することが多いです。しかし、CEA値が高いからがんであるとは言えませんし、低いからがんがないとも言えません。

正常値は大体5ng/ml以下（検査会社により多少正常値にずれが出ます）10以上だと、怪しいなぁと疑います。でも喫煙者だと、何もなくても10前後に上昇することは良くあります。異常値だと、まずは上下消化管の検査、腹部超音波検査等をします。それでがんが見つかることも時折あります。10以上だと怪しいかなと思いますし10以下だと、数値が上昇していくのかどうか経過を見ることも多いです。

表題の写真の様に3桁の場合は、間違いなくでっかい癌が存在していて、妙な物質をバンバン出していると考えて間違いないです。この方も末期の膵臓癌でした。

CEA：491.5　CA19-9：297,000は、どちらもあまり見かけない値です。

HbA1c：9.9も高くはありますが、この程度では驚かないレベルです。

人間ドック検査などでオプションに設定されていることが多い腫瘍マーカー。喫煙者の方は引っかかる可能性大ですよ！腫瘍マーカーに一喜一憂するよりも、禁煙しましょうね！！

がんも生活習慣病も、新型コロナも、基本的な対処法は同じだと思っています。正しく避ける。出来るだけ近づけない様に努力を重ねる。でも、かかることはあります。

その時は腹を据えて対処しましょう。いつかは誰もが通る道、誰も例外なく死ぬのです。

珪藻土製品続報

ニトリからお詫びと自主回収のお知らせ　第2報が出ました。

https://www.nitori-net.jp/ecstatic/image/pdf/nitori_oshirase2.pdf

相当な数の（アスベスト混入珪藻土）を使用した製品を販売していたのですね。売れ筋商品の発売停止と自主回収　大騒ぎですね。
でも、アスベスト混入が何故明らかになったのでしょうか？

健康被害が出るとすると、15年以上経ってから・・・ですから・・・

いずれにせよ、包み隠さずに報告し、きちんと対応しているニトリは評価しても良いと思います。（今のところは）

ニトリが報告しているように、通常使用では健康被害は発生しないと思われます。

「なお、通常使用をしている限りは石綿（アスベスト）が飛散する恐れはなく、健康上の問題を生じさせる恐れ はございません。しかしながら、商品を削ったり割ったりした場合、また、破損した際には石綿（アスベスト） が飛散する恐れがございますので、ご注意ください。」

削ったり割ったりしたら・・・危ないかも・・・
我が家のは、数か月前から割れておりました！！

背筋寒くなります！！

珪藻土マット回収

ニトリの珪藻土マット、我が家にもありました。

それも、割れたものを捨てずに割れたまま使っておりました。

昨夜まで！！

そのうえ、コースターも2枚使っていたそうです。

ニトリの指示に従い、ビニール袋に2重に入れて、テープで封して保管していますが・・・

今時アスベスト混入って・・・・

爪水虫の薬に睡眠誘導剤を大量混入させた小林化工もそうだけど

安かろう悪かろうって言葉を久しぶりに思い出しました

最近は、ユニクロの様に、安くてよいものが選別されて生き残ると思えていたのですが・・・

私はもともと呼吸器内科出身ですので、アスベストの怖さは身に染みて知っております。

先日、肺癌で亡くなった大工のSさんも、こぼち＝解体　もされていました。
私は、アスベストによる肺癌ではないかと強く疑っています。証明は出来ませんが・・・可能性は高いと思っています。アスベスト肺でもなく、横隔膜の石灰化、胸膜肥厚などの特徴的所見はみられませんでしたが・・・
それがあれば、労災申請して、もっともっと気を付けていたのですが・・・
返す返すも残念無念です。

アスベストに暴露されてから、肺癌や悪性中皮腫を発症するまで、15年から50年の「時間差」があります。それゆえ、特徴的な所見がないと、因果関係の証明が困難なことが多いです。

今回の吸水マットやコースターによるアスベスト暴露は非常に軽微なものだとは思っています。ですが、イメージダウンは大きいです。

20年後に肺癌や中皮腫を発症された方が一斉にニトリやカインズを訴えたら・・・
ヒット商品だけに打撃は巨大なものになるのではないかと想像してしまいます。訴えられたら、完勝は難しいと思います。発症原因を証明するのも難しいですが、否定するの同様に困難です。

ニトリもカインズホームも、将来に難儀な爆弾を抱えてしまったと思います。大企業であっても、爆死する可能性を私は否定することができません。