命のカウントダウン(健康余命3605日)

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ワクチン接種から取り残される12歳未満と20代30代

2021-06-30 22:00:17 | 新型コロナウィルス
新型コロナワクチンの新規陽性者の若年化が続いている。
昨日6月29日、奈良県の新規陽性者は24人。
60代は1名のみだった。
本日6月30日、奈良県の新規陽性者は20人。
今日も60代は1名のみでした、2日合計での年代別での人数は、
29日:24人+30日20人=44人
70代以上:0人
60代:  2人
50代:  10人
40代:  8人
30代:  5人
20代:  5人
10代:  4人
10歳未満:10人
高齢者中心にワクチン接種を推進してきた効果が明らかに見て取れると思います。10歳未満の方が多いのは、その症例の多くが橿原市に集中しているので、まだ公表されてはいませんが、橿原市において、乳幼児施設などにおけるクラスター感染があったのではないかと推定しています。乳幼児が感染すると、お母さん(またはお父さん)がほぼ間違いなく濃厚感染者になってしまいます。乳幼児で国内において重症化した例はまだ無いようですが、今後もない事を祈りつつ、ママやパパの安全をどう守るか、医療者は考えていかないといけませんね。

 今後も、12歳未満に対するワクチン接種の目途は立っていません。ワクチン接種可能年齢者で、「抗体の壁」を設立するしかありません。その見地からも、若いママやパパに対するワクチン接種を急がねばなりません。

 しかし、一方で、現在のワクチン接種の順番、医療者が終了して高齢者から進めていって、ある程度進んだので感染し易かったり感染したら重症化しやすい方を優先的に接種していく。これ、正しいと思っています。そして、より早い接種を推し進めるために、違うチャンネルである職域接種なども進めていく。(これは少し、手を広げ過ぎて一部止まっているようですが・・・)
これで行くと、20代、30代の若い世代が取り残されます。


 全体的に見ると、日本は持ち前の規律正しさを生かして、新型コロナワクチン接種を、規律正しく、しかも迅速に(スタートは遅れをとりましたが!)進めてきたと私は感じています。今後もこの勢いは7月一杯は続くでしょう。

 問題は、オリンピックが終わって、お盆休みも終わって、一息ついてからです。

 ファイザーワクチンは、中高生向きにしか残っていません、モデルナも残り少なくなっているでしょう。使ってこなかったアストラゼネカはありますが、若い方、特に女性には血栓問題があって使いにくいです。その時に取り残されるのが、12歳未満と職域接種でも取り残された20代、30代(40代?) です。

 彼らに救いの手は伸びるのでしょうか??


嫌われるよねぇ

2021-06-30 11:47:19 | 知らんでもええこと
 小池知事の一週間以上にも及ぶ休養を「あり得ないこと」「理解不能」とバッサリ切る 舛添要一氏
 「疲れている暇はない。天下分け目の関ケ原で、徳川家康や石田三成が過労で静養するというのはありえないことは誰でも分かる」と憤り、「過労くらいで1週間も戦のときに休むのは政治家失格」と厳しく指摘した。 
 過労くらい・・・ねぇ。過労で命を落とす方も多いのです。小池知事、しっかり休養してください。と、書いたら・・・本日6月30日退院されたのですね。当面はリモートでお仕事されるとか。新たな仕事の仕方が見つかると良いですね。

 弱っている人をその人がいないところで責めるって・・・最低だよね。って、私もご本人があずかり知らぬところで、悪口言っちゃってますけども・・・

言っていることは間違いないし、賢いのでしょう。仕事出来るのでしょうが、性格悪そう、下で働きたくないなぁ

敬愛する故邱永漢師に一見似てきたかなとも思っていたけれど・・・品格が違うよね



世界各地でオリンピックの予行練習進む?

2021-06-29 21:30:09 | 新型コロナウィルス
 ロシア サンクトペテルブルグで開催されたサッカー欧州選手権での1次リーグを観戦したフィンランドの観客300人の新型コロナ陽性が確認されました。
 フィンランドVSベルギー戦を見終えて帰国したフィンランドの観客約3,000人。そのうち約800人は検疫、隔離をすり抜けたと言われています。残りの2,200人のなかでの300人の陽性者が出た様です。13.6%の陽性率。という事は、同じ割合で残りの800人に陽性者が紛れているとすると、約109人の陽性者がフィンランド国内に潜んでしまっているわけです。フィンランド当局は、自主隔離を呼びかけていますが・・・1週間後、10日後、どうなるのでしょうね。
 試合開催地のサンクトペテルブルグでは、インド株(デルタ株)が猛威を振るい始めていて、死者数が過去最大になったとのニュースも流れています。それでも、7月2日に予定されている準々決勝は観客数を半分に制限して(それでも2万6千人)予定通り開催する方針なのだそうです。そのあとの準決勝、決勝もどうなるのか、フィンランド国内の感染状況と共に注目しましょう。

ブラジルで開催されているサッカー南米選手権(コパアメリカ)でも多くの感染者が報告されています。
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35172720.html

 世界各地でこのように「予行練習」は開かれています。これは良いなと、真似をしたくなるのは、ゴルフやテニスの世界的な大会ですね。これらの大会ではクラスター感染は明らかになっていません。東京オリンピック パラリンピックでは、これらの経験をどう生かすことが出来るのでしょうか。
 オリンピック・パラリンピックでは、多種多様な競技が、各地の競技場で同時開催されます。選手、関係者、観客、誰もが感染する可能性を持っています。バブル方式で感染拡大は抑えられるなどと言う甘い考えを本心から信じている人など皆無でしょう。オリパラが終わった後の日本が、「ツワモノどもが夢の後」になっていなければ良いのですが・・・・・本当に頭の痛い問題山積ですねぇ。幸運を祈るしかないのでしょうか。

 政府が頼みの綱としているmRNAワクチンなのですが、2回接種で素晴らしい効果を示すようです。横浜市大の調査によると、105人の調査で、中和抗体が出来なかったのはたったの1名。9割の人に、すべての変異型に有効な中和抗体が出来ていたとの事です。まあ、ワクチン効くぞ!というニュースがセレクトして流されているのかもしれませんけれども・・・・しばらくは、これに頼るしか無さそうですね。モデルナのワクチンも、ファイザー社のものとほぼ同じ成績を上げてくれるものと推定しております。




高齢者の新規陽性者が減少しています。

2021-06-28 22:04:57 | 新型コロナウィルス
新型コロナ、高齢者へのワクチン接種が進むとともに高齢者の新規陽性者が減少してきました。

本日、2021年6月28日、奈良県の新規陽性者は13名。そのうち60歳以上の感染者は70代の1名のみでした。

東京の感染者を見ても、高齢者の新規陽性者が確実に減少しているのが分かります。
高齢者へのワクチン接種の進み方のグラフがこれです。
全国で早い所も遅い所もありますが・・・
奈良は、中庸ですね。
やはり、感染予防に効果があると思われます。
今後も、出来るだけワクチン接種に協力していきたいと思っています。

日曜ですが、新型コロナワクチン個別接種を医院で試験的に施行しました。

2021-06-27 22:00:10 | 在宅医療
今朝は、日曜ですが、朝から1時間強、試験的に個別接種を10人施行する予定でした。ファイザーワクチン2バイアル使用しました。12本ワクチンが取れました。おひとり、喘息発作が出て接種を延期したので、医院での接種は9名。3人分が余ってしまいました。それで、在宅患者さんに電話をして、在宅患者さん1人と、そのご家族お2人に施行しました。そのご家族の1人は、昨年12月に新型コロナに罹患、重症化して人工呼吸器の装着に至った方で、2か月入院されていました。現在は退院されて後遺症もなく暮らしておられる50代男性です。
 罹患経験者のワクチン接種については、色々な意見があるようですが、1回目の接種に関しては勧めておられる方が多いようです。2回目は不要という意見もあります。色々な意見がありますので、3週間後までに、ご本人に決めていただこうと思っています。ご本人は、コロナ罹患でえらい目にあわれたので、今のところ2回目も接種希望です。

 もう1人のご家族は、100歳以上の在宅患者を診ておられる娘さんで、勿論この方自身も高齢者です。明後日、自治体の集団接種の2回目予定だったのですが、超高齢者の在宅患者さんが病状悪化して持続点滴中なのです。それで、自宅を離れるのが困難という事情があったため、2日早かったですが、今日接種していただきました。18日の間隔を置いていますので、問題ないと思われます。

 超高齢者への点滴加療等については、不要という意見もあると思います。
ですが・・・これまで、100歳を超えられてからも何度も抗生剤点滴等で窮地を脱して来られており、認知症はあるものの、意思の疎通もある程度は可能です。経口摂取も不十分ですが可能な状態なので・・病態が悪化すると点滴加療してしまっております。ですが、今回は下腿の血行不良による壊死も進んできており、予後は不良だと思っていますし、そう説明もしております。しかし、何もしないと(経口での薬物投与は、不可能ではないですが不安定です)下腿壊死とそれに伴う疼痛が悪化してきますので、控えめな点滴治療を続けてきました。しかし、先ほど訪問看護師から電話があり、「点滴の入っている上肢を動かされて、点滴が漏れたようです」と連絡があり、抜去していただきました。もう、点滴は卒業ですね。何しろ、103歳ですから!!

今後は病状とご本人、娘さんと相談しながら、出来るだけ苦痛の除去を目指したいと思っています。
さすがに、この方自身に対する新型コロナワクチンは接種しておりません。

昨日から、歯切れが悪いですよねぇ
ですが・・・・簡単に割り切れる事ばかりじゃないよなぁとも思っております。