新型コロナワクチンの新規陽性者の若年化が続いている。
昨日6月29日、奈良県の新規陽性者は24人。
60代は1名のみだった。
本日6月30日、奈良県の新規陽性者は20人。
今日も60代は1名のみでした、2日合計での年代別での人数は、
29日:24人+30日20人=44人
70代以上:0人
60代: 2人
50代: 10人
40代: 8人
30代: 5人
20代: 5人
10代: 4人
10歳未満:10人
高齢者中心にワクチン接種を推進してきた効果が明らかに見て取れると思います。10歳未満の方が多いのは、その症例の多くが橿原市に集中しているので、まだ公表されてはいませんが、橿原市において、乳幼児施設などにおけるクラスター感染があったのではないかと推定しています。乳幼児が感染すると、お母さん(またはお父さん)がほぼ間違いなく濃厚感染者になってしまいます。乳幼児で国内において重症化した例はまだ無いようですが、今後もない事を祈りつつ、ママやパパの安全をどう守るか、医療者は考えていかないといけませんね。
今後も、12歳未満に対するワクチン接種の目途は立っていません。ワクチン接種可能年齢者で、「抗体の壁」を設立するしかありません。その見地からも、若いママやパパに対するワクチン接種を急がねばなりません。
しかし、一方で、現在のワクチン接種の順番、医療者が終了して高齢者から進めていって、ある程度進んだので感染し易かったり感染したら重症化しやすい方を優先的に接種していく。これ、正しいと思っています。そして、より早い接種を推し進めるために、違うチャンネルである職域接種なども進めていく。(これは少し、手を広げ過ぎて一部止まっているようですが・・・)
これで行くと、20代、30代の若い世代が取り残されます。
全体的に見ると、日本は持ち前の規律正しさを生かして、新型コロナワクチン接種を、規律正しく、しかも迅速に(スタートは遅れをとりましたが!)進めてきたと私は感じています。今後もこの勢いは7月一杯は続くでしょう。
問題は、オリンピックが終わって、お盆休みも終わって、一息ついてからです。
ファイザーワクチンは、中高生向きにしか残っていません、モデルナも残り少なくなっているでしょう。使ってこなかったアストラゼネカはありますが、若い方、特に女性には血栓問題があって使いにくいです。その時に取り残されるのが、12歳未満と職域接種でも取り残された20代、30代(40代?) です。
彼らに救いの手は伸びるのでしょうか??