2年前にアップした記事の焼き直しです。
家畜を効率よく」太らせるために、飼料に抗生物質を加えていることを、先日「抗菌性飼料添加物」という記事でお知らせした。
どうせ殺してしまうのだから、薬漬けにしても良いだろうと考えているのでしょうかねぇ?でも、そのご遺体の一部を、食べているのですが・・・
EU(欧州連合)は2006年1月から抗菌性飼料添加物を餌に添加することを全面的に禁止しています。また、2015年にドイツのエルマウで開催されたG7サミットの首脳宣言でも、「リスク分析がない場合は成長促進のための抗菌薬の使用を段階的に廃止する」と述べられています。このように国際的には畜産にとって有用な抗菌性飼料添加物の存続が厳しい状況にあります。
日本でも、徐々に規制は厳しくはなっており、2018年7月にコリスチンとバージニアマイシンの2品目が禁止となっていますが、全面禁止には程遠い状況です。
農林水産省としては、抗菌性飼料添加物を全面禁止にすることは、国際競争力に欠ける日本の畜産業界をより弱くしてしまうことになると思っているのでしょうね。国民が「健康を損なう可能性」が科学的にみて「無視できる程度」だから良いのですという主張のようですが・・・・「無視できる程度」かどうかを判断するのは・・・御用学者と言えば失礼になるかもしれませんが・・・・まあ、農林水産省の「あってほしい結果」を忖度してくれる人たちだと思われ・・・・・
しかし、EUが禁止をし、日本も規制強化に向かっているのは、抗菌性飼料添加物が耐性菌を作り、それが人間の健康を損なう恐れがある という意味において です。
抗菌性飼料添加物が「耐性菌でヒトの健康を損なう可能性があるのにかかわらず」何のために使われているのか もう一度考えてください。 そうです。少ない飼料で効率よく肥育するために加える のでしたよね。
前回、私は、それならばヒトにも同じ作用がおこるのではないか?と疑問を呈しましたが・・・・・・それは当たっておりました!!!!
https://www.nature.com/articles/ijo2015218
前年に142 824人の子供がケアを受けている間、可逆的な関連性が観察され、この短期BMI増加は年齢によって修正された(P <0.001)。効果の大きさは、10年半ばにピークに達しました。持続的な関連性が観察され、この関連性は年齢の増加とともに強かった(P <0.001)。少なくとも3つのBMI(n= 79 752)累積注文の増加は、漸進的な体重増加と関連していることが明らかになりました。これは年齢によって変わりませんでした。前年に抗生物質の注文があり、生涯の注文が少なくとも7回ある子供たちでは、抗生物質(すべてのクラスを組み合わせたもの)が15歳で約1.4 kgの平均体重増加に関連していました。抗生物質のクラスを個別に評価した場合、15年で最大の体重増加はマクロライドの使用に関連していました。(自動翻訳による)
結論:
主に健康な子供たちの間で、抗生物質の使用が、ほとんどの先行研究の主な焦点であったように、初期の年だけでなく、小児期を通して体重増加に影響を与える可能性があることを示唆しています。
https://gigazine.net/news/20140401-antibiotic-fat-drug/
マクロライド系の長期投薬は、肥満の元かもしれないですね。
呼吸器内科でマクロライドを長期投与するのは、子供さんではなくて、COPDの方とかカルタゲナー症候群 の方、太れない中高年の方がほとんどなので、都合は良いようにも思えてしまいます。
とにかく、乳幼児、小児に、抗生物質を容易に出すことは厳に戒めなければならないと改めて思った次第です。
抗生物質・抗菌物質をたっぷりと与えられて肥育された家畜や養殖魚を食べたら肥満になり易いかどうかは・・・・残留している抗菌物質の濃度によってはあり得ると思いますが、現在手に入る資料では、それは微々たる量であると言われているようです(そうあってほしい思いが出ているだけかもしれませんが)
マイシンでデブに邁進したくはない私です