命のカウントダウン(健康余命3605日)

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発熱外来用の大屋根建造中です。

2023-02-03 17:19:11 | 坂根医院
1月中旬から工事を始めてもらっていおるのですが、木曜など平日の休診日にしか工事をしてくれないために遅々として進んでいませんでした。
昨日の木曜に漸く屋根全体の形が想像できる骨組みが組み立てられました。
完成するのは3月中旬予定です。
完成したら、雨の日でもドライブスルー外来、濡れずに出来ます。
完成までの間、患者さん方には色々とご迷惑をおかけしますが、完成すると雨の日の来院が楽になりますよ!お楽しみに!!!

元気をなくした理由

2022-11-18 00:04:24 | 坂根医院
このところの私自身、全くもって覇気を無くしています。
朝も起きられないし、何とかこうとか騙し騙し寝床を抜け出して重い体を引きずるように出勤しています。仕事は何とかこなしています。こんな時に限って朝から夜までずっとずっと忙しいです。通常の外来診療、発熱外来、新型コロナワクチン、インフルエンザワクチン、加えて特定健診なんてのも締め切りが近づいているので沢山来られます。そうそう、それに加えて、我が坂根医院は訪問診療を他の診療所よりも相当多く抱えていますので、昼休みは患者さん宅を飛び回っている状態です。仕事に追われている間はまだ、何とかシャンとしているつもりですが、仕事を終えると家に帰るのもけだるく感じる程疲れています。砂浜に打ち上げられたクラゲみたいに感じます。

10日ほど前から、こんな状態が続いています。
原因は、はっきりしています。
その前に出席した(させられた)「集団的個別指導」が原因です。
近畿厚生局 様からの呼び出しで、理由も無く欠席すると、個別指導するからね!!という開業医が最も恐れている呼び出しなのです。

集団的個別指導と言うのは、分かりやすく言うと、保険請求の請求書(レセプトと言います)の点数が高い上位8%の医療機関を呼び出して、「皆さん、いつもいつも厚生労働省の定めた規則通りの診療にご協力ありがとうございます。此処に来られている皆様方は、平均よりも少しレセプトの請求額が高額な方ばかりです。高額であることが悪いとは決して言っておりません。決して言っておりませんが、来年度も高いままであれば、個別指導させていただきます。個別指導と言っても、私たちの決めた決めごとに従って診療されているかどうかを調べさせていただくだけです。決め事通りにされていればいいだけの話ですから。」とにこやかな笑顔で開業医を恐怖のどん底に落としてくれます。




医療における個別指導と言うのは、税務署の税務調査に似ていると思います。私はどちらも受けた経験があるのですが、税務調査の方が数等気楽でした。何故?と言われると答えにくいのですが、税務調査は、節税などで問題があったとしても、収入が減るわけではなくて、収める税金が少々増えるだけという感覚でした。(2日間も調査されたのに、大した成果は無くて、重箱の隅をつついたような些末な事項を取り上げただけで、残念そうに引き上げられました)

しかーし、個別指導の時は緊張しきっていました。それは、収入そのものである診療報酬を削られる可能性が大であるからです。というか、自ずからの存在意義を否定されるような、身を切られる痛みを感じるのです。

教科書に書いてある通りにカルテにきちんと記載していれば、何の問題も無いと言われるのですが・・・・
教科書に書いてある内容だから というテストで、満点を取れる方は少ないと思います。 
個別指導と言うのは、教科書通りにやっていますよねぇ!!という厭味な査察なのです(開業医にしてみればです)そんなことを十二分にしていたら、いくら時間があっても足りません。でも、その場で書けとおっしゃいます。
そして、教科書通りにやっていないと、「不正に」請求したとみなされて、診療報酬を返還させられます。それも過去にさかのぼって・・・・

忙しく働いたらいけないのでしょうね。

しかし、一方で厚生労働省は医者に在宅医療に向かせるために、在宅医療
の報酬を増やしてきました。私が在宅医療を始めた20数年前、深夜に往診しても5千円以下だった診療報酬が、今や2万円以上です。在宅医療に励め!!、24時間対応をしろ!!と言いつつ、点数が高いと、個別指導でお灸をすえるぞ!!!

何を考えているのでしょうね。

   今日はここまでにさせていただきます。まだまだ言いたいことは山ほどあって・・・・

 それにしても、令和5年4月1日から令和6年3月31日まで、坂根医院のレセプト点数を下げるためにどうすれば良いか考えています。

1,処方している薬の投与日数を短縮する(現在、安定している生活習慣病の患者さんには2か月投与しているのを1か月にする)

2,レセプトの点数が非常に高い訪問診療の患者さんを減らす。特に非常に点数の高いがんの末期の在宅患者さんを診なければ、一件当たりの点数は下がります。

3,坂根医院は99%院内処方なのですが、高価な薬を処方している方などには院外処方に回っていただく。

4,レセプト点数の高い 新型コロナに対する発熱外来を止める。勿論、非常に単数の高い、新型コロナ在宅患者さんに対する往診なんて絶対にしない。先日も保健所から要請があったけれども・・・今後一切行かない。

5,レセプト点数の非常に高い 人工呼吸器、在宅中心静脈栄養、持続皮下注入のがんの疼痛コントロールなんて絶対にしない。

これくらいすれば、個別指導には呼ばれないとは思います。

でもね、それでは、私が今まで良かれと思ってやってきた坂根医院の存在価値を否定してしまう事になってしまいます。

自己否定してまで、個別指導を回避すべきかどうか、私悩んでおります。


開業医の辞め時

2022-10-25 00:43:55 | 坂根医院
私は田舎の開業医です。
私の医院は300坪ほどあって、(田舎の土地は、田圃の一反単位、我が医院は、一反です)車は25台ほど駐車可能です。
広いとは言え、片田舎の市街化調整区域なので、土地は安かったので開業資金は土地建物備品込みで5千万円以下でした。平成10年の話ですが・・・

銀座でこんな広大なクリニックを開いたら・・・・
何十億円必要なのでしょうねぇ
それなのに、銀座でも、奈良の片田舎でも医療報酬には殆ど変わりはありません。私は、都会のど真ん中で普通のクリニックを開業されている方の経営感覚が理解できないです。美容整形系外科など、特徴があって売り上げも見込める医療機関は話は別です。

特徴のない「普通の内科クリニック」の場合、田舎で開業した方が圧倒的に有利だと私は思っています。

私が開業した20数年前、開業コンサルタントなる訳の分らん人々は、半径500m以内の人口だとか高齢者人口がどうこうとか言っていましたが、私は全く無視しました。我が医院、徒歩300m以内に住居はありません。市街化調整区域で一般住宅は建設できませんから。

今現在も、徒歩300m以内に住居はゼロのママです。老人ホームが一軒建ちましたが、私は全く関係しておりません。

我が、田原本町の坂根医院は田圃の真ん中にある人里離れた医療機関です。ですけれど、食うに困るどころか、忙しくて困るくらいです。
開業当初は、外来が暇だったら、往診すればいいやと思っていたのですが、今や外来診療も、往診も、こなし切れない需要があり、往診依頼は断っても断っても・・・と言う状態です。

一般的にクリニックの廃業率は5%程度。という事は、クリニックは20年程度で廃業されるという事ですよね。引き継いで長く開業されることも多いので、私の様に一代で終わる場合はもっと短いのでしょうね。

これまで、24年ほど、がむしゃらに働き続けて来ました。68.6歳になって、疲れを感じております。今後どうすれば良いのか迷っております。需要は有難いことに大きいです。でも、応えきれません。
倒れるまで働けば良いのかもしれませんが、倒れた時に多大な迷惑を掛けてしまいます。やはり、何とか危機管理含めて考えるべきだろうと思っていますが・・・さて、どうすれば良いのでしょうね!!!!


お盆の帰省で感染者が地方に拡大した印象

2022-08-18 23:34:34 | 坂根医院
18日、新型コロナの新規感染者数が全国で25万5534人となり、これまでで最も多かった今月10日を上回り過去最多となりました。また、全国21の道県で最多となっています。過去最多となった県道の分布を見ると、お盆の帰省で大都会から故郷に広がった様に思われます。
今後どれくらいまで感染者増加するのでしょうね。30万以下に留まってほしいと希望しているのですが・・・・

 奈良県中部の坂根医院で発熱外来をしていても、「帰省の新幹線の車内での感染かなぁ?」「孫と娘が東京から帰って来ていたけど」「分からないけど、お盆に親戚で集まったことはあった」などと言う方のコロナ陽性を何人か確認しました。感染経路が全く分からないという方も少し増えた気がします。相変わらず家庭内感染が一番多い事は変化ないですね。

30万で留まるかは微妙ですね。しかし、この辺りでとどまらないと、日本中が医療崩壊します。何とかとどまってほしいものです。

今日は、休診日でしたが、明日は通常診療です。
既に何人か来られるであろう方の電話は入っています。
通常診療の定期通院の患者さん達に迷惑を掛けないように、しかし、受診希望される方を断らなくて済む様、明日も出来る限り何とか頑張ってこなしたいと思っています。
何とか頑張れる限り、「坂根医院は断らない」で、通したいと思っています。そのためには、皆さんが感染防護をしていただき、感染者が増えないように努力していただくことが必要です。三密を避け、近い距離では会話しない。出来るだけ不織布マスクを着用する。お願いします。

幸い、明日は天気は悪くなさそうです。何とか受診希望者をお断りすることなく、通常業務もこなしていきたいと思っています。
体力の続く限り!!!


診療報酬改定

2022-04-01 01:14:20 | 坂根医院
医療の世界では、2年に1回「診療報酬改定」というものがあります。美容整形など、医療保険をほとんど使わずに自費での診療・手術をされている方々以外、ほとんどの医療機関が強い関心を寄せています。
開業医であれば、自分の報酬がそれで決まります。勤務している立場の医師、看護師、事務員たちは、自分の給料に直結はしませんが、勤務状況が大きく変わることもありますし、報酬にも間接的に影響してきます。事務員でレセプト(保険者に対する請求書)を作る立場の人は、ただでさえ難解な診療報酬システムの、これまた難解な「改定」に、2年に一度頭を悩ます時期でもあります。
坂根医院は、院内処方が殆どなので、今回の目玉ともいえるリフィル処方箋(一定期間内であれば同じ処方箋が2回または3回使える処方箋)の影響は殆ど無いと思っています。

発熱外来に対して手厚い対応がなされるとも聞いていたので、期待していました。
医療法人 坂根医院は、発熱外来を新型コロナが出始めた当初より開いております。最近は、ネット上でも公開しており、奈良県のホームページで閲覧可能です。
 今年になってからも260人以上の新型コロナ患者さんを抗原検査や院内PCR検査でその日のうちに見つけ出しております。その日のうちにというのが大切だと思っています。PCR検査を外注で検査屋さんに出すと、早くても翌日、遅ければ3,4日かかることもあります。その数日の間、患者さんはどうしていいのか分からず、症状が軽かったり、無症状であったりすると、勝手に「大丈夫だろう」と判断して勤務に行ったり、外出したりして感染を拡大させてしまう事がよくあるようです。そうでなくても、コロナに掛かったのかどうか、結果が出るのに数日かかるなんて、不安な日々を過ごすのは避けたいですよね。その点即日に結果が出る院内PCRであれば、即日結果が出ます。坂根医院の場合、空いていれば1時間混んでいても2,3時間後には結果が出ます。

TVのニュースでは、「発熱外来の診療所に手厚い報酬」などと言っておりました・・・それで、期待していたのですが・・・

「外来感染対策向上加算」は2022年度診療報酬改定で診療所・クリニック向けに外来診療時の感染防止対策に係る評価として新設された加算です。 外来感染対策向上加算は患者1人につき月1回限り、6点の算定が可能です。

1点が10円ですから・・・・手厚い加算の実態は患者さん1人につき60円の加算です。
これ、
施設基準というみたさなければならない結構厳しい条件があります。

①専任の院内感染管理者が配置

②少なくとも年2回程度、感染対策向上加算1に係る届出を行った医療機関または地域の医師会が定期的に主催する院内感染対策に関するカンファレンスに参加、また、感染対策向上加算1に係る届出を行った医療機関または地域の医師会が主催する新興感染症の発生等を想定した訓練に少なくとも年1回参加、

③新興感染症の発生時等に都道府県等の要請を受けて発熱患者の外来診療等を実施する体制を有し、そのことを自治体のホームページで公開─など。

同加算を4月1日から算定する場合、4月20日(水)必着で地方厚生(支)局への届出が必要です。

患者さんおひとりに月に一回だけ60円いただくためのハードル、結構高いんです。面倒臭いんです!!(その上、患者さんのご負担も(3割、2割負担で20円、1割負担で10円増えてしまいます)

知り合いの診療所の院長は、「発熱外来はしているけれど、面倒だし、算定してもそんなに報酬に影響ないので、算定しないことにしました。」と、言われました。

確かに面倒な割に報酬少ないのですが・・・・坂根医院は算定する方向で動くことにしました。以上です!!