新型コロナ新規陽性者数は、昨日、本日と、2日連続して最多を更新しました。憂うべきことではありますが・・・・GoToトラベルなどのGoToキャンペーンを実施すれば、人の往来は増して、新規陽性者数が増える事は予想できなかった訳はないわけですよ。問題は、政府がどのあたりでブレーキを強く踏み込もうと考えているか です。
感染制御と経済拡大は二律背反であることは誰もが理解できることですよね。だから、GoToキャンペーンでアクセルを踏めば感染者は増える事は織り込み済みだと思うのです。
今年の夏、第2波が押し寄せていた頃、この第2波は、一旦収束には向かうだろうけれど、その後高止まりの状態が続いて・・・・寒くなった後は・・・私には予想できないと書いた覚えがあります。
寒さという因子が、そんなに大きな影響を与えないのではないとは思っていましたが、インフルエンザの関係もあって、先が読めませんでした。
現実には、寒さが本格化するとともに、インフルエンザなどの、他の感染症が抑制できているにもかかわらず、新型コロナは、第3波と言えるであろう大きな波が押し寄せています。
新型コロナウイルスの新規陽性者は13日、全国で新たに1704人が確認された。1日当たりの感染者数は12日の1653人を上回り、2日連続で過去最多を更新した。。クルーズ船の乗客乗員を合わせた国内の感染者数は11万6120人、死者は12人増えて1898人となった。
本当に、この新型コロナ感染症、御し難しであります。
東京都は374人で、3日連続で300人を超えた。大阪府は過去最多となる263人の感染を確認。北海道は235人で、前日に続き200人を超えた。また愛知県は148人、神奈川県は146人で、依然として大都市圏や北海道を中心に感染拡大が深刻化している。
一方、長野県は過去最多の23人の感染を確認。茨城県も最多だった前日と同数の26人だった。山口県では繁華街のクラスター(感染者集団)の発生が確認されるなど、地方でも感染が広がりつつある。【毎日新聞 金子淳さんの記事がベースです】
新型コロナウイルス感染の「第3波」が鮮明となる中、政府は旅行需要喚起策「GoToトラベル」の見直しなどに慎重で、経済活動の維持にこだわる姿勢を示している。しかし、さらに感染が拡大すれば批判を浴びるリスクもあり、感染拡大防止との両立を目指す政府はジレンマを抱える。
首相、「経済活動を止める選択肢ない」
「10月から東京が追加され、地域共通クーポンの配布も始まって明らかに(利用者の)数が伸びている。地方の経済を見ると、延長したいと思っている」。
新型コロナの感染が再び広がる中、政府はGoToトラベルをはじめとする一連の需要喚起策の見直しには慎重だ。5月下旬の緊急事態宣言の全面解除以降、徐々に経済活動が再開。7~9月期の実質国内総生産(GDP)速報値は、民間シンクタンク各社による予測で4四半期ぶりにプラス成長が見込まれるなど、景気回復の兆しも見え始めている。
経済再生は菅義偉首相にとって政権運営の要で、最重要課題に掲げている。首相は10日の閣議で、追加経済対策の裏付けとなる2020年度第3次補正予算案の編成を指示し、「ポストコロナに向け、経済の持ち直しの動きを確かなものとし、民需主導の成長軌道に戻していく」と意気込んだ。同日夜、首相と与党幹部らとの会食の出席者は「首相はGoToトラベルについて『最初は批判があったけど』と言っていたが、やって良かったという感じだった」と明かす。首相周辺は「コロナで困っている事業者も多く、GoToは極めて有効な政策だ」と強調する。
しかし、感染拡大は収まる気配がない。新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長は12日の記者会見で、感染状況について、政府がまとめた4段階の基準で「ステージ2(感染漸増)からステージ3(感染急増)に近づきつつある」と説明。ステージ3と判断された場合には「GoToキャンペーンは当然停止だ」と述べ、他の経済活動も抑制の必要性を指摘した。13日の衆院内閣委で「感染拡大防止と経済・社会活動との両立を図っていきたい」と強調した西村氏ら政府側とは温度差がある。
日本国内では、新規陽性患者数が2日連続過去最多となった。感染拡大の要素の一つがGoToキャンペーンであることは、間違いないであろう。いくら政府が弁明してもね!!そうではありますが、経済的にプラスになったことも間違いない様です。「文句言ってないで落としどころを見つけて協力しよう」という姿勢の私なので、政府が悪いから、感染が広がったなんて、簡単な文句は言いません。しかし、そろそろ、ブレーキに足を延ばさないと、西欧と同じレベルになってしまう可能性が見えてきてしまいます。
1日の新規陽性者が3,000人を超えない様にしないと・・・・すぐに1万人レベルに達してしまいます。新型コロナ感染症は、指数関数的な増減を示します。
現在の1,500人レベルが、10日で2倍の3,000人レベルになったとすると、その20日後には12,000人になってしまい、その40日後には10万人を超えてしまいます。油断すると別世界に突入してしまうのです。
何とか、踏ん張って、今のレベルで踏みとどまり、押し返して感染縮小に持っていきましょう。感染防御は、政府の仕事ではなく、国民全員に課せられた仕事なのです。粛々とこなそうではありませんか!!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます