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新型コロナウィルスに関連して、武漢からのチャーター便帰国者の中から無症状病原体保有者が複数(2月1日現在5名)報告されています。
発熱、咳、痰の症状がある(発症している)にもかかわらずPCR検査陰性 その後陽性となった患者さんがおられます。下記の15例目の症例です。
患者15例目
(1)年代:40代
(2)性別:男性
(3)居住地:中華人民共和国
(4)症状、経過:
1月26日より咳が出現。1月29日の帰国時に37℃台の発熱と咳を認め、入院となった。1回目の検査は陰性。しかし、CTで肺炎を認めたため31日に、喀痰を用いて追加検査を行ったところ、陽性との結果を得た。
2月1日現在、咳は少々残るものの、解熱しており症状改善傾向との事です。
(5)行動
本人からの報告によれば、武漢市の海鮮市場(華南海鮮城)には立ち寄っていない。
中国において、肺炎患者との明確な接触は確認できていない。
PCR検査は、非常に優秀な検査で、比肩する検査が存在しないくらいなので、検査の感度とか特異度とかを論ずることは困難だと思っています。
PCR検査とは比較にならないかもしれませんが、同じようなウィルス感染症に対する検査という意味で皆さんが体験されたことがあるであろうインフルエンザの検査と比較しましょう。
あの、鼻に綿棒を突っ込まれる検査です。あの検査でも、早すぎるとインフルエンザにかかっていても陰性に出ることがあることは知られていますよね。遅すぎても陰性に出ることがありますし、感度の高い検査法で検査すると、症状が軽かったり中には症状がない人でも陽性に出ることがあります。
新型コロナウィルスPCR検査でも同じようなことが起きてますね
https://times.abema.tv/posts/7039768
咽頭ぬぐい液では陰性 その後肺炎がCT検査で確定して、喀痰検査を行った結果陽性であったという事の様です。あり得る事です。
PCR検査、遺伝子の一部をコピーして増幅するので、理論的には感度も特異度もとても高い検査だとは思うのですが、30回の増幅操作で10億倍に遺伝子を増やすことになるので・・・鋭敏なだけにノイズには弱い部分などあるのだと思います。万全ではありませんが、画期的な技術であることは論を待ちません。
次回はそのPCR検査について考えてみたいと思います。
PCRと言えば、奇人マリス博士ですよねぇ!!!
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