フルロナ、フルコビット インフルエンザと新型コロナの両方に同時感染した状態に名付けられた言葉です。
2つのウィルス感染症を同時に発症することは少ないという報告があって、ウィルスの干渉と呼ばれています。あるウイルスが流行すると他のウイルスが流行しないというものです。ウイルス同士で宿主の奪い合いをして勝ち負けが出ているような状況です。
メカニズムとしては、あるウイルスに感染するとそれに対する免疫応答が起こり、他のウイルスに感染しづらくなる、とされています。
これが個人レベルで起こり、ヒトヒト感染により集団レベルでも起こります。
具体例として、いわゆる風邪の原因のライノウイルスは年中流行しているけれど、冬場に感染者数が減りその時期にインフルエンザが流行すると報告されています。
また重感染(ライノ+インフルエンザ)は理論値よりかなり低くウイルス干渉を支持する結果になっています。
ということで、インフルエンザと新型コロナも重複感染は少ないであろうと考えられてきたのですが、実際にはこの2つの感染症は重複することがかなり多い様です。そして重複感染した場合、重症化しやすく死亡率もグンと上昇して厄介なようです。
厚生労働省は、小学生以下にも新型コロナとインフルエンザ両方のワクチン接種を勧めていますが・・・・インフルエンザワクチンはともかく、新型コロナのワクチンが年少者に必要だとは私はあまり思ってはおりません。(希望者には接種しておりますが)
2022年121月9日:奈良県中部の医療法人坂根医院の発熱外来では、12人の新型コロナ感染症患者と1人のインフルエンザ患者が発生しました。インフルエンザはA型でした。12人の新型コロナ患者さんのうち、重症化因子をお持ちであった4人の患者さんにパキロビッドパックを投与しました。インフルエンザAの患者さんにはイナビルを投与しました。
フルロナの場合、抗インフルエンザ薬と抗新型コロナ薬の両方を投与することになるのでしょうね。現在のところ、日本ではフルロナはまだ報告されていないようですが、時間の問題でしょうね。
予防には、従来からの予防法、マスク、手洗いの励行、空気の入れ替え 体力の維持 ワクチン接種 などを心がけるという基本に戻るしかないのでしょうね。マスクは、新型コロナに対しては感染予防効果は低いようですが、インフルエンザに関しては効果的だと思われます。兎に角皆さん、重複感染は怖いようですし、これから年末年始に向かって、医療の逼迫も予想されます。何とかうまく自衛してくださいね!
中国では、これまで強力に抑え込んでいただけに、揺れ戻しは激しいと予想されます。一ヵ月もしないうちに韓国、日本を抜き去って世界一の感染大国に躍り出ること間違いなし。でも、それでも、ウィズコロナですり合わせて生活していくほうがよほどベターだと私は考えています。そちらでは抗ウィルス薬手に入らないのでしょうねぇ。うーん、送っても届きそうにないしなぁ!!
これからコッチも感染爆発するでしょう(発表は、減少しそうですが)注意して行きます。