今日は、朝2時間半、午後3時間半、田原本町の新型コロナワクチン集団接種会場で、主に問診、途中少しだけ接種も担当してきました。
今日1日で500人以上の接種が無事に終わりました。
今日は医師3人体制でした。
受付(事務員)→1次問診(看護師)→最終問診(医師)→接種(看護師または医師)というラインを作ります。この、最終問診は医師しか担うことが出来ませんので、その医師1人当たり、1時間で何人の患者さんにワクチン接種出来るかが効率化の最重要な数値になります。
これまでは、医師1人1時間当たり患者さん20人が基本でした。今後は、30人から40人程度になるのではないかと思っています。
このラインを集団接種会場では何本か作ります。と言っても、まっすぐなラインではなくて・・・今日の田原本の会場の場合、最終問診の医師は3人でしたが、受付は一か所で3,4人でやっていました。そして、一次問診は5人で5か所に分かれて施行、一次問診を終えた接種希望者が3人の医師のもとに振り分けられてやって来られます。
医師3人で6時間働いて、今日は540人ほどにに接種しました。540÷6÷3=30
今日の設定は時間当たり30人だったのでしょうね
最終問診なのですが、問題がない場合は「今日の体調は良好ですか?アレルギーの大きな既往はないですか?、過去に注射やワクチン接種で気分が悪くなったことはないですか?」などと聞きます。全て無いですと言われると数十秒で終わります。
ですが、過去に蜂に刺されてショック状態になったことがあるとか、薬で蕁麻疹が出たとなると・・・ワクチンを打つべきかどうか、打つとしたら普通に椅子に座った状態で打つのか、それとも臥位になってもらって打つのか、注射後に少し長い時間様子を見た方が良いのかなど、色々な指示をしなければいけません。そして何かあった場合の準備も怠りなく準備しないといけなくて・・・結構緊張を強いられます。
ワクチン接種後、殆どの方は大きな副反応は出ず、局所の腫れや痛み、軽い倦怠感や軽度の発熱などの軽い副反応が数日出るだけで済みます。問診をしていても、殆どの方は大丈夫だろうなと思えます。でも、ちょっと危ないなと思う方も少数おられます。中には相当に危ないなと思える方も稀ですがおられえます。そのような方でも、ある程度危険性があることを説明した上でご本人が接種を希望されると、1回目の場合は打つことになります。
というのは、コミナティ筋注の禁忌(接種してはいけない)条件は、下記の通りで、明らかに発熱しているもの、急性疾患にかかっていることが明らかなもの、予防接種を行う事が不適当な状態にあるもの という「当たり前だろ!」という条件のほかは、「本剤の成分に対し重度の過敏症の既往のあるもの」ですから、これは2回目以降の接種でしか分からないですよね。以上の条件により、1回目接種の場合、明らかに発熱していたり、明らかにヘロヘロでない限り、打つ方向で考える事になります。ご本人の「接種希望」を「接種を希望しない」に変えていただくと、「アブナイ接種」は避けることが出来ますが、その後、その方が新型コロナに罹患されて重症化されたりした場合の事を考えると、本当に難しい判断ですね。
2.接種不適当者(予防接種を受けることが適当でない者)
2.1 明らかな発熱を呈している者
2.2 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
2.3 本剤の成分に対し重度の過敏症の既往歴のある者[8.4、9.1.6、11.1 参照]
2.4 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
新型コロナワクチンの問診に限らず、私の様な町医者の仕事って、殆どの場合(多分97%くらいは)緊張を強いられない日常生活の一部の様な仕事なのですが、残りの数パーセントが、間違えるとヤバい。その中でも本当に絶対に間違えたら命取りという判断がごくまれに紛れ込んでいるのです。これが本当に怖い。人の一生も自分の一生も吹っ飛ばすことになりかねませんから。
宝くじは当たってほしいですが・・・(これまでの最高獲得額:10万円です。これまでの支出額は・・・・ひ み つ!!) こういう地雷は踏みたくないですねぇ
本当に走りながら考えているワクチン接種です。医療関係者、自治体の担当事務員、ともに、相当に努力していますよ!!なるべく早く接種したいと思っています。待ってくださいね~!!
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