関西人なら阪神ファン、高校野球は地元応援 と言う方が多いですよね。
何でなのでしょうね。
東京オリンピック、どうしても国別対抗色が強かったですよね。サッカーやバレーボールなどで、私はへそ曲がりに、日本の対戦相手の国の応援をしようと頑張ったのですが、なかなかにしんどかったです。周囲には不思議な顔をされますしね。
「この国に知り合いでもおられるのですか?」と、聞かれたりしました。
同じ理由なのでしょうね。選挙では、地元地区出身の被選挙人の応援をする方が多いですよね。同じ地区の人がいなければ、TVなどで顔を知っている人の応援をしたくなるようです。人間の性向として、何か近しさを感じるものに魅力を感じるのですね。
大昔の話ですが、母方の祖母が生きていた頃、60年ほど前の話です。
夏休みには宮津の母の実家に泊まって天橋立に海水浴に行くことが多くありました。そんなある日のこと、祖母が大好きなプロレスに見入っていました。
彼女はプロレスの大ファンでした。と言うよりも力道山の熱狂的なファンでした。彼女の中では、力道山は日本の大ヒーローでした。彼の本名を彼女が知ることはありませんでした。彼も自分の本名をひた隠しにしていました。悲しい時代だったのですね。
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日本国籍だったから、何も恥じる事はないのにと思うのは、国籍に何の疑問も抱かずに現在まで生き延びて来た人間の言える事なのでしょうね。
当時の対戦相手がデストロイヤーで、ヒール(悪い奴)だったのですよ。覆面の中にビールの栓を入れたりして、「清く正しい」力道山を卑怯な手で血まみれにしていたのです。
祖母の中では、太平洋戦争で米国に負けた事を、力道山がデストロイヤーに勝つことで何とか埋め合わせる、そんな気持ちがあったのではないでしょうか。ひょっとすると、日本中にそんな気持ちが満ちていたのかもしれませんね。
ある時、小学生で恐れを知らなかった私は、ふと思いついて、デストロイヤーの応援をしたのです。
一瞬何が起こったのか分からない様でした・・・・が、・・・馬鹿な私は、明確にデストロイヤー支持を示したのでした。
祖母の顔が怒りで満ち満ちて、鬼の形相になりました。私は祖母に殺されるのではないかと思い、恐ろしさのあまり部屋から飛び出しました。それで何事も起こりませんでしたが・・・・逃げ出した部屋からは祖母の嗚咽が聞こえてきました。
それ以来、祖母と一緒にプロレスを見たことはないです。祖母も私もそんなシチュエーションは避けました。
その後、いつの間にか、デストロイヤーは、日本陣営に入るようになり、その10年ほど後にはアッコのゴッド姉ちゃんなどの番組で笑顔の可愛い親日家のデストロイヤーに変身していました。
ヒールだったころのデストロイヤーは、日本人が大嫌いだったそうです。
真珠湾を予告も無く攻撃した卑怯なイエローモンキーと思っていた様です。それが、日本に長期滞在するうちに、徐々に日本人を好きになって・・・お互いがお互いを認め合ったのでしょうね。
真珠湾を予告も無く攻撃した卑怯なイエローモンキーと思っていた様です。それが、日本に長期滞在するうちに、徐々に日本人を好きになって・・・お互いがお互いを認め合ったのでしょうね。
今日は、ヒトは、共通点の有るものを好きになる傾向があるという話から、愛されたかったら先に愛しなさい などと言う格言も正しいような気がするなぁというお話でした。
愛情って、思いの深さ×思いを寄せている年月 って方程式は成り立つのかなぁ。 成り立つとすれば、家族はやはり特別な途方もなく大切存在ですよね。今日もまたまた支離滅裂な話でございました。
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