NHK NEWS より
新型コロナウイルスへの感染が確認された日本人のバス運転手と、同じツアーに同行していた千葉県の女性ガイドが、31日、ウイルスに感染していることが確認されました。厚生労働省は女性がバスの運転手から感染し、国内でウイルスの3次感染が起きた可能性があるとみて調べています。
厚生労働省によりますと、新たに感染が確認された3人のうち、千葉県に住む外国籍の20代の女性ガイドは、1月17日から22日まで中国・遼寧省大連から来た中国人旅行客が参加するツアーに同行していました。
このツアーでは1月28日に新型コロナウイルスへの感染が確認された奈良県の60代の男性運転手が、バスを運転していました。
女性は先月20日ごろからせきや鼻水の症状が出て、男性運転手との接触歴があったことからウイルス検査を受け、31日、感染が確認されました。
女性はせきなどを発症する少なくとも2週間前は、海外の渡航歴が無く、武漢から来た人との接触もなかったとみられ、男性運転手からウイルスが感染した可能性があるということです。
男性運転手は別のツアーで武漢から来た旅行客からウイルスに感染したとみられていて、厚生労働省は国内で3次感染が起きた可能性があるとみて、調べています。
一方で、厚生労働省の会見に同席したWHO=世界保健機関の元西太平洋地域事務局長の尾身茂さんは、「仮に3次感染が起きていたとしても、感染源ははっきりしていて追跡できている」として、感染が次々に広がっている状況ではないという見解を示しました。
また、政府が用意したチャーター機の第2便で30日、武漢から帰国した30代と50代の日本人男性2人もウイルスへの感染が確認されました。
2人は帰国した際には発熱などの症状は見られませんでしたが、念のため、東京 新宿区の病院でウイルス検査を受けていました。
チャーター機の帰国者で感染が確認されたのは5人目で、症状の無い人の感染が確認されたのは4人目です。
国内で新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは、17人となりました。
厚生労働省は国内では現在、流行が認められている状況ではなく、かぜやインフルエンザ対策と同様に、手洗いやせきエチケットなどの感染症対策に努めて欲しいと呼びかけています。
この、濃厚接触者の中から2名の感染者が出たわけですが、一人目の大阪在住の40代女性はバスの客からの感染なのか、運転手からの感染なのか(逆にガイドさんから運転手さんもあり得るでしょう)分からないですね。ですが、今度の千葉在住の20代女性は、1月17日から22日まで中国・遼寧省大連から来たツアーのガイドをされていたという事です。運転手さんとの接触は推定ですが17日から。症状が出始めたのは20日から。潜伏期間3日ですかね。
女性は、発症する少なくとも2週間前は、海外の渡航歴が無く、武漢から来た人との接触もなかったとみられ、男性運転手からウイルスが感染した可能性があるということです。
バス関連の3人 (男性運転手さんと女性ガイドさん2人)の厚生労働省発表のデータを添えました。
2週間以内に武漢訪問歴のない患者さんを、肺炎発症前に見つける事は不可能です。コロナウィルスは、普通に風邪のウィルスなのですから。新型コロナウィルスの小さな遺伝子変異をPCR検査なしで見つける事は不可能です。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
厚生労働省もこう言っております。
- 診断方法としては、核酸増幅法(PCR法など)がありますが、実際に検査を検討する場合は、「疑似症定点」の医療機関から疑似症として保健所に届出後、地方衛生研究所または国立感染症研究所で検査することになります。
- まずはお近くの保健所にお問い合わせください。
患者又は医療機関の希望による検査は行っていません。
バス関連発症者3人の厚生労働省発表のデータです。
本日(1月28日)16時頃に、国立感染症研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の報告がありました。
この患者は、奈良県在住の方であり、1月25日にご本人が医療機関を受診した際に、武漢市の滞在歴はありませんでしたが、武漢市からのツアー客との接触があったため、疑似症サーベイランスとして報告がされたものです。
新型コロナウイルスに関連した感染症の患者の発生が国内で確認されたのは6例目です。
本件について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行っております。
なお、本件に関する記者会見を19時から行います。
概要
(1)年代: 60代
(2)性別: 男性
(3)居住地: 奈良県
(4)症状、経過:
1月14日 悪寒、咳、関節痛あり。
1月17日に奈良県内の医療機関を受診し、各種検査異常なく経過観察。保健所に連絡。
1月22日関節痛あり、咳症状増悪。
1月25日に再度受診し、医療機関から保健所に相談し、胸部レントゲン検査により両側下肺野に所見を認めたため、調整の上、奈良県内の医療機関に入院。
1月26日に検体を送付。
(5)行動歴:
1月8-11日に武漢からのツアー客を、運転手としてバスに乗せた。
1月12-16日に別の武漢からのツアー客を、運転手としてバスに乗せた。
本日(1月29日)19時頃に、国立感染症研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の報告がありました。
この患者は、大阪府在住の方であり、1月23日にご本人が医療機関を受診した際に、武漢市からの旅行者との接触歴の申告があったとして、報告がされたものです。
新型コロナウイルスに関連した感染症の患者の発生が国内で確認されたのは8例目です。
本件について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行ってまいります。
なお、本件に関する記者会見を22時30分から行います。
概要
(1)年代: 40代
(2)性別: 女性
(3)居住地: 大阪府
(4)症状、経過:
1月20日 発熱し東京都内の医療機関を受診し、経過観察。
1月21日 発熱が持続するため、東京都内の別の医療機関を受診し、胸部レントゲン写真で異常がなく経過観察。
1月22日 大阪府で医療機関を受診し、経過観察。
1月23日 症状改善なく保健所に相談し大阪府の医療機関を受診。発熱、呼吸器症状および、胸部CT画像で肺炎の所見があり入院となった。
1月29日 症状は咳のみとなり改善した。現在経過観察のため入院中。
(5)行動歴:
1月12日から17日まで中国武漢市からのツアー客の乗るバス(国内6例目と同じバス)にガイドとして乗った。1月17日夕方から1月22日まで、中国河南省からの別のツアー客の乗るバスにガイドとして乗った。1月20日の医療機関受診時から仕事中であってもマスクを着用していた。
※現時点(1月29日20時現在)までに疑似症サーベイランスに基づき、計28件の検査を実施。そのうち8例が陽性で、残り20例が陰性。(チャーター便での帰国者を除く)
本日(1月31日)14時頃に、国立感染症研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の報告がありました。
この患者は、千葉県在住の方であり、1月29日にご本人が医療機関を受診した際に、新型コロナウイルス感染症の患者と濃厚接触したとの申告があったとして、報告がされたものです。
新型コロナウイルスに関連した感染症の患者の発生が国内で確認されたのは13例目です。
本件について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行ってまいります。
概要
(1)年代: 20代
(2)性別: 女性
(3)居住地: 千葉県
(4)症状、経過:
1月20日頃から咳、鼻水症状あり。
1月29日鼻水が続くため、医療機関受診。
1月30日奈良県からの接触者調査に基づき保健所が調査を実施。
1月30日検体採取のために医療機関受診。
(5)行動歴:
1月16日 東京から大阪へ飛行機で移動。
1月17-22日にバスガイドとしてツアー(中国人対象)に参加。新型コロナウイルス感染症が確定したバス運転手は、同じツアーに18日-22日まで参加していた。
1月22日 大阪から東京までバスで移動。
発症日(1月20日)前2週間に海外渡航歴なし。
現在無症状で入院はしていない。ツアー終了後からマスク着用とのこと。
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