命のカウントダウン(健康余命3605日)

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メタボ+喫煙の怖さ その2

2022-06-19 22:49:02 | 予防医学
昨夜に引き続き、メタボリック症候群(お腹の出た小太り症候群)+喫煙はとても怖いよと言う話PART2です。

いきなり話は飛びますが、「ぽっくり死願望」、皆さま いかがお考えでしょうか?

突然死、サドンデスって奴です。
ゴルフのトーナメントで優勝者を決めるサドンデスは緊張感があって面白く楽しめますが・・・人生の突然死、サドンデスは、ほとんどの場合、残された方が悲嘆にくれるとても不幸な出来事だと感じています。

貴方は、ポックリ死にたいですか?明朝、突然死んでいたとしても後悔しませんか?(後悔できませんけどね)

私は、90歳を超えている様な方が、「おじいちゃん、起きて来ないよ。」
などという超高齢者の静かな突然死を迎えられた場合を例外として、それ以外の突然死はとても悲惨だと思っています。
超高齢者の突然死は、自然死ですから、長らく生き続けて来られた方々に与えられた特権だと私は感じています。これは例外です。俗に憧れている方が多い「ポックリ死」なるものは、超高齢者の静かな自然死を指しているのかもしれませんね。

普通に「突然死」「サドンデス」と言うと、結構若い家庭の中心的存在の年代である「父親」「母親」が、何の前触れもなく突然この世を去ってしまう事を言うのだと思います。

その原因として、致死性不整脈や、心筋梗塞、クモ幕下出血や脳内出血、広範囲脳梗塞などがあると思うのですが・・・突然死される方の多くは男性です。男性の死亡の10%ほどは突然死に近いものだと言われています。女性はその1/5位の様です。内容として、男性は心筋梗塞や致死的不整脈などの心臓血管死の割合が高く、女性ではクモ膜下出血の様な脳血管障害の割合が高いです。この突然死の男女差が男女の平均寿命の差の一因にもなっているのでしょうね。

そして、突然死が男性に多い原因に、メタボリック症候群が男性に多く、喫煙者も男性に多いことも原因の一つだと思われます。

重ねて言いますが、小太りのおっさんで働き者、かつ喫煙者は、突然死する可能性が高いです。

働き盛り、一家のまとめ役が突然死してしまうと、ファミリーの経済的や精神的な中心が突然いなくなってしまうという事態ですから、家族の存亡の危機です。それは一家にとっても勿論ですが、社会的にも大きな痛手です。
そして、亡くなってしまったご本人も、コロッと死ねて「良かった」とは決して思われていないのではないかと思われます。(確かめようがないですが・・・)

働き盛りの一家の大黒柱(男女は問いません)が、突然脳血管障害などで寝たきりになったら・・・これまで稼ぎ頭だった方が一転、要介護者になってしまうのです。そのプラスマイナスの差は余りにも大きいです。そして、アクシデントが無ければ、その後20年働き続けられた方が、寝たきり20年になってしまったら、その差は本当に大きいですよね。
 メタボリック症候群の治療は、そんな中高年の将来を見据えた治療なのです。自覚症状はほぼ皆無ですが、自分の将来像を想像することで、来るべき将来が全く変化するのです。寝たきりになるのか、元気に過ごしていけるのか。

 そこが、自覚症状のないメタボ治療、喫煙者治療の恐ろしさです。想像の世界でしかないですから。でも、私は、今後も禁煙を強く強く勧め、メタボリック症候群の方々の生活改善、投薬治療をしていこうと思っています。

 日本の将来を明るくするために!!! 予防治療が日本の未来を創ると信じています!!!

私は実感として、突然死は避けるべきものだと感じています。突然死を望んで、拝みに行ってまでして望むものでは決してないと思っています。
奈良県には、吉田寺(きちでんじ)というぽっくり死願望のメッカの様なお寺が存在するのですが・・・・平均寿命を超えてない方は、そこへ願を掛けに行く資格は無いです。せめて90歳を超えてから行ってくださいませ。

ぽっくり死にたいと言われる患者さん、我が医院でも時折そんな訴えをお聞きします。でもねぇ・・・・
そう言われる患者さんに、「本当にその願いをかなえたいのなら、血圧を上げて、コレステロールも上げて、不規則な生活をし、甘いものを好き放題食べてみますか?」などと言うと、皆さま声を荒げて否定されます。「なんてことを言われるのですか!!」あなたそれでも医者ですか などと言われてしまいます。
医師免許、獲得してしまったら、余程の事が無い限り惚けても医者であり続けてしまいます。まだまだ、医師免許返上する気はないです。

ポックリ死にたいと言われますが、死ぬ前にしんどい目にあいたくない。苦しんで死ぬのは嫌だ。痛いのも嫌だ。可能ならずっと死にたくない。と、言う事なのでしょうね。
この通りなのでしょうね。結局皆さん、健康で長生きしたいと思っておられるのです。そして最後、どうしても避けられず、死ななければならない時は、苦しまずにポックリ逝きたい。そう思っておられるのですねぇ。
それをポックリ死と表現されているのですね。。それならば、私もそう思いますから、よくわかります。
その願いをかなえるには、先ずは健康で長生きすることです。平均寿命を健康なまま超えたら、漸くその資格が得られるようです。

その資格を得るために、メタボリック症候群は克服しないといけません。
メタボに加えて喫煙しているなんて、壮年でのぽっくり死を選択しているとしか思えないです。(それを望まれるのなら改善しなくても良いとは思います)

タバコを吸うだけで、平均寿命が8年から10年短縮すると言われています。
昭和時代の様に、男性の殆どが60代で寿命を終えていた時代なら、そんなに違いが浮き彫りにならなかったのですが、現在の様に、男性の平均寿命が80歳を超えるようになっては、喫煙者の肺が、年齢に比しボロボロで悲惨な状態で、80歳近くになると生きていく事自体が非常にしんどい状態になることが多いです。息をするのもしんどい。これは、避けたいですよねぇ。

酸素ボンベを載せた押し車を押しながら歩いている、鼻から酸素を吸っている鶴の様に痩せた老人男性を見られたことはないですか?

タバコ病はしんどいですよ。辛いですよ。早死にしますよ。早死には悔しいうえにつらくしんどいことが多いですよ!!

長生きしましょう。そのためには一刻も早く禁煙して、メタボリック症候群も是正してください。お願いします!!

それが、日本の医療費を圧縮する良策でもあると思っています。皆さん、禁煙の上、ドカ食いを止めて、歩く距離を伸ばしましょう。

歩くことが 健康な人生の基本だと思っています。

長くなってしまって済みません。まだまだ言い足りないことが多くて・・・
表現が下手ですが。避けられる病気は避けましょう
日々医学は進歩しています。避け得る病気、予防できる病気が増えています
なってしまってから、ジタバタしてもなかなかしんどいことが多いです
病気になる前に、予防しましょう。
禁煙とメタボ改善は予防医療の本流です!!!!
タバコ病 COPDは、なかなか辛いですよ。8年ほど吸っただけで、労作時呼吸困難が出てしまっている私が言うのですから間違いの無い事実です。









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