命のカウントダウン(健康余命3605日)

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新型コロナ2種類目の経口薬が使用可能に

2022-02-13 15:25:36 | 新型コロナウィルス
メルク社のラゲブリオに次いで、ファイザー社のパキロビッドパックが承認され、明日14日から使用可能になるとの事です。(ニュースではそう報道されていましたが、いつも世話になっている志都美薬局に問い合わせると「まだ、何の知らせも来ていません。」との事でした。)


上記の表を見ていただくとすぐに目につくのが、その効果の高さです。今まで使用していたラゲブリオが「入院、死亡リスクを30%低減」するのに対し、パキロビッドパックは「入院、死亡のリスクを89%低減する」とあります。すなわち効果ではパキロビッドパックの圧勝の様に思えます。

その上、ラゲブリオが18歳以上の重症化リスクのある軽症・中等症の患者さんに適応があるのに対し、パキロビッドパックは、12歳、40㎏以上の重症化リスクのある軽症・中等症の患者さんに適応があります。適応範囲もパキロビッドパックの方が広いですね。

そして剤型なのですが、ラゲブリオは大きなカプセル剤です。長径21.7mm、短径7.64mm このカプセルを朝夕に4カプセルずつ5日間服用します。

一方パキロビッドパックは、2種類の薬剤、ニルマトレビル2錠とリトナビル1錠を朝夕2回5日間服用します。ニルマトレビルが長径17.5㎜、短径8.5㎜
リトナビルが長径17㎜、短径9㎜のどちらも長円形のフィルムコート剤です。
飲みやすさでもパキロビッドパックの方に軍配が上がりますね。



効果も高いし、適応も広い、そして飲みやすいとなれば、パキロビッドパックの圧勝の様に思われるのですが、ちょっと難儀な点があって、「使いにくいなぁ」と、私は感じています。

それが、禁忌項目の多さです。
ラゲブリオは
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照] 
とあるだけですが、
パキロビッドパックは・・・

オリンピック選手の使用禁止薬剤並みの多さです。
この薬剤は院内にストックすることが困難なので、ほとんど院外処方で使われると思います。薬剤師さん、処方禁止薬剤の検索で大変なことになると思われる。上記の併用禁忌薬、成分名で書いてあります。製品名で書き出すと、ジェネリックもありますので、膨大な量になるのではないでしょうか?ひとつづつチェックしていくのは気の遠くなるような作業?
新たな情報を得ました。2月27日までは入院患者か、外来患者さんに対しても、入院病床を確保したうえでしか使えないとの事です。無床診療所が使えるようになるのは、2月28日以降の様です。副作用も気になりますね。粘膜皮膚症候群(SJSやTENは、とても恐ろしいです)


投与前のチェックシートもありました。これで少しは使いやすくなりそうですね。

大きくて飲み込みにくく、妊婦さんには使えないラゲブリオ、併用禁忌薬剤が多くて使いにくいパキロビッドパック、こうなると、塩野義の国産経口薬(
S-217622)が早く出てこないか、待ち遠しいですねぇ。使いやすくて飲みやすく、そして勿論効果が高く副作用が少ない事。祈って、待望しております。



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2 コメント

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Unknown (camper)
2022-02-13 17:46:05
ねこ吉さん、コメントありがとうございます。
ラゲブリオ大きいですよねぇ。これまで、いずれも61歳以上の方4名に投与したのですが、どなたも「大きくて飲みにくいけれど、頑張って飲みました」と、言われました。だれも、重症化されていません。中等症の方もデカドロンとの併用で良くなられました。
でも塩野義の国産薬待ち遠しいですね!!これが出るまでは、ねこ吉さんコロナにかかっちゃだめですよ!!!
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Unknown (ねこ吉)
2022-02-13 16:36:03
いつも情報を有難うございます。

ねこ吉は、シオノギの薬を待っています。
もし、コロナにかかっても、モルヌピラビルの様な大きなカプセルは、ねこ吉には飲めません。
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