Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

少年ジャンプ30号感想

2006年06月26日 | マンガ
「アイシールド21」セナの脚がもうだめだといわれたので、出番終了かと思ったのでした。でもヒル魔とムサシの「大根臭え三文芝居」まで繰り出しての奇襲の一貫だったようです。セナ、えらかったね。でもあんまり無理しないでね。

「ネウロ」「手のようなイメージのウィルス」となって不正侵入したネウロ、手痛い反撃にあって手に傷を負ってしまいました。「・・・もしやこれが・・・これが究極の『謎』なのか・・・?」それがでちゃったらこのマンガ終わりですからね~、もうちょっとひきのばしてください。デジタルの世界の春川が本体を殺して実権を握るという展開。学生たちが豹変して教授を襲いだすところが怖かったですネ。とくに江崎さんがナイフをくわえて階段から飛び降りてくるところなんて、昔見た楳図かずおや古賀新一のページをめくるのが怖かったマンガなど思い出してしまいました。そして「電人HAL」の誕生です。映画「2001年宇宙の旅」に出てくるコンピューターHALじゃないですか。IBMの一歩先をゆくって言うことでHAL。春川だし。武器密輸の件もこれにかかわっているという、あの温泉編からずっと続いているお話ですよ、これは。
大学生3人の名前は江崎・朝永・小柴とノーベル物理学賞受賞者のお名前を取ってます。
ヤコちゃんの好物、今週は「イワシ」です!マイワシは漁獲高が減ってお高くなったとはいえ、イワシはまだまだ大衆魚。おいしいよね。

「太臓もて王サーガ」表紙の間界の体と衣装、凝ってますね。先週の公約は守られているようで、女子はブルマー、男子は上半身裸です。宏海はあいかわらずいい体してます。そりゃ矢射子も頬を染めるってわけですが。スカート膝上40センチってありえないんですけど。これを紋さまは忠実に実行していて、腹巻を巻いたみたいになってます。なにしろスカートよりブラウスの方が長いですから。かくして紋さまのクーデターにより失脚。おごれるものは久しからず。太臓の政権はあまりに短かったのでした。

「とらぶる」表紙のスケスケTバックパンツがゆいいつ白眉でした。ファッションもいろいろ着替えたけれど、どれもいいかげんな描き方でして、つまり描くときにも資料を集めたりしないんでしょうね。あの服でこの靴はないよね。服がなくなりかけてるのに街を走るのもおばかな行動です。上着でもかけてあげたらいいのに。あ、それではこのマンガの意味がなくなりますね。

「謎の村雨君」木下君が登場しました。やたらひとり言が多いという点で、キャラは村雨君とかぶりまくりです。というか登場人物全員説明台詞。銀行強盗もあまりの間抜けっぷりに銃を撃っても現実感が皆無です。

「アポロのソラ」エネルギーを作ることが出来る新人類のおはなしです。エネルギーを自分で作れるというとっても便利な超能力、ただし暗闇恐怖症と使用時間の制限あり。危機に陥るたびに後出しでナントカ能力とかを出してくるのでいまいち乗り切れませんでした。そして、幼いころにとらわれてずっとエネルギーを吸い取られていたあたり、「マイノリティリポート」のプリコグみたいなかんじですね。これがカワイソウすぎて、今の警察官になりたかったという夢が叶ったのがなんともいえない気持ちにさせられます。この超能力って便利すぎてこんなふうにまた誘拐されないですかね。エネルギーの対価だけでも高額の報酬もらえるんじゃないの。
マンガとしてはちゃんと読めるし悪くないと思います。ただ、SFというとっつきの悪さ(いま流行らないし)、主人公以外の人物がムサイおっさんばかり、ヒロインも若くないしで、美形のライバルと幼馴染の女の子を投入するとかしないと、連載には難しい気がします。

「エムゼロ」プレート泥棒が横行するので、戦々恐々の九澄君でした。そこそこ面白く読めます。

「ツギハギ」師匠の技が「フジワラノ」と形容するだけでパワーアップする「アンブレラッ」というミモフタモナイ技でしてガッカリすることこの上なし。そして急に7年前の出身地へ場所は変わって過去話です。いきなりそんなこと言われても困ります。ここは回想挟むところじゃないだろうに。村の対立もアホらしくて読めたもんじゃあありませんでした。犬とネコって。

「べしゃり」唐突に最終話。続きは赤マルジャンプで、という武装錬金を思い出させる終わり方でした。大人はあんまりアンケートはがき出さないしナー。お話は手堅くライバルが汚い手を使う(ネタを盗む)のに対し、俺たちはもっと面白いことをやってやるといって舞台に向かうところで終わるのでした。前向きでよろしい。編集部はもうちょっとちゃんとした終わり方をさせてくれてもいいんじゃないでしょうか。この不完全燃焼、読んでるほうはたまりませんよ。

「あんどーなつ」の原作者はお怒り

2006年06月26日 | マンガ
マンガ「あんどーなつ」の原作者西ゆうじ氏のブログがかなり過激な作画批判をしているので、注目です。

>2006/06/16
>書き忘れていました。
>今日は、『和菓子の日』でした。
>でも、いまは和菓子を食べたくない気分です。
>僕の作った和菓子の物語を台無しにした奴がいたからです。

>簡単にご説明すると、僕としては、今年最高の作品が書けたと思ったものが、
>アホな漫画家が自分のレベルの低さに気付かず、手抜きし、最低レベルの作品にしてしまったのです。
>そして、それを担当編集者が容認してしまったわけです。
>これでは苦労し、努力し、命を懸けて作品創りしている…僕としては立つ瀬がない。
>また、その作品に、一緒に命を懸けてくれている編集長もいます。
>そして何よりも、多くの読者に対して失礼なのです。
>その漫画家は、適当に作画し、編集者にギリギリで渡してあとは原稿料だけをもらえば、
>それでよい、という考えなのです。
作家の無駄遣い
(やたら写真が多くておそろしく重いので注意。しかし市井の人の写真を、おそらく許可もなく、妙なキャプション付きで載せているのが私には解せません)


いやいやいや。わたしはそんなに絵が悪いとは思ってませんでしたけどね。なんとこのマンガがアンケート1位というのにも驚きました。これに限っていうとさすがのわたしもアンケハガキを出してないのでございます。あれこれ言える立場でもないんですが、オリジナルはジャンプと違って、打ち切りはないんだろうと高をくくっていたところもあります。

「アイシールド21」の稲垣先生の日記だと、村田先生をいつも激賞なんだけど、こちらは天と地ほども違いますね。

漫画原作者がblogで漫画家をアホ呼ばわり