Rスズキの毎日が大食い

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高橋真琴論「高橋真琴に源流を見た」

2006年06月29日 | マンガ
今日は朝日新聞文化欄に載っていた「高橋真琴に源流を見た」についてです。

私がものごころついてマンガを読んでたころには、すでにストーリーマンガからははなれていた高橋真琴ですが、少女漫画雑誌にしばしばイラストを載せていました。あの絵の大きな瞳ときれいなドレスは大好きで何度もまねして書いたりしたものです。

で、高橋真琴のマンガに今の少女漫画の原点があったという文です。
高橋真琴は34年生まれで53年マンガ家デビュー。
56,7年ごろに発表した貸本マンガ「パリ~東京」「さくら並木」が復刻されたのですね。マンガ研究家の藤本由香里さん(現役筑摩書房編集者)が解説の依頼を機会に当時のマンガを調べたそうです。

雑誌でマンガが連載される前は町に貸し本屋さんがあって、マンガ家は貸本屋さん向けにマンガを書き下ろすのが普通でした。(うちのダンナは50年生まれなので貸し本屋に通ったそうです。)その後両者が併走しながらも、小説に取って代わって雑誌にマンガが載るようになるのですね。
黎明期の雑誌には「少女」「少女クラブ」などがありました。
瞳のキラキラは高橋氏が創始者といわれるそうですが、なるほどそう思うと見事なキラキラっぷりでしたね。(むかしの少女漫画は男性作家も書いていたのですが、手塚治虫も松本零士もそりゃもう見事なお目目キラキラでした。)

「三段ぶち抜きのスタイル画」もこの高橋氏が初めてで、その斬新なコマわりがほかの作家にも大きな影響を与えたということです。




夏目房之介さんの6/4の
藤本由香里さんの高橋真琴論
と題して、6/3の検証発表の内容を一部表しています。あわせて一読すると、あなたもこれで少女漫画のツウ。