まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1395 東大寺を流れる水路・・・吉城川(前編)

2020-08-04 10:41:44 | ふうけい
よろしくお願いします。




















写真1枚目、2枚目には鹿さんが何か場違いな所に出現しています、ここは奈良県庁の北側に当たる奈良公園からは少し離れた住宅地なのですが、なぜこんな所に鹿さんが・・・。時期はGW の真っ最中で折からの感染症渦での自粛期間、奈良も観光客が途絶えてしまい寂しい雰囲気になってしまったと言うことは、ここでも何度も書きました。しかし影響が出ているのは人間さんばかりではなく、鹿も深刻な状態だったようです、これまで当たり前のようにたくさんの人が訪れていた場所に人が来なくなって、寂しくなったのかお腹を空かせているのか・・・この件はニュースでも取り上げられていました、決して長閑な光景ではないようです。
さて、今度はこの住宅地のどこからか突然水路が現れました、吉城川と言う名の川で最終的には佐保川に注いでいるようですが、その部分は暗渠になっていて見ることはできない。と言うことで今回追いかけるのはこの吉城川、突如として現れたこの場所から流れとは逆に上流方面へ向かって巡って行ってみようと思います。住宅地から現れた水路は国道169号線の下を越えて東大寺の旧境内へ、さっきまでの人工的な造りとは一変して、この辺りでは木々に覆われて涼しそうな雰囲気の場所となっている。この辺りは戒壇院へと続く道が通っていて、写真にある入江泰吉旧居や食事処がいろいろとあって結構観光客の通りが多い所だが、この時はまだ朝早い時間なのでシ~ン、そしてお昼になってもシ~~ン・・・。
















写真1枚目~5枚目にある道はいわば東大寺大仏殿への裏道となる道、表参道となる大仏殿前バス停から仁王門を越えてくるのが普通だが、県庁前方面から徒歩で来るならこちらの道の方が空いているのでお勧めです。吉城川はこの道に沿って流れている、前へ進んで行くと大仏殿の真正面の参道へと出る。川は手前で暗渠となっていて、次に姿を現した時には幅の狭い飛び越えることができそうな小さな川となっていた。その横には大仏殿を水面に写している鏡池がある、この池の周りの道は自転車や車も通ることができる、もちろん自分(一人称)もよく走る所だが、これまではあまり池を意識することはなかった。よく見てみると池の外周には小さな水路が通っていて、水が注がれる場所もある、暗渠になっている部分では吉城川にも水が注がれているのだろうか。地図を確認すると吉城川は戒壇院の前で別の水路が合流していて、その川がこの池に端を発していることとなっている、一方の本流の方は・・・やっぱり暗渠になっているのでよく分かりませんでした。
















いつもなら大仏殿の東側にある鳥居前からくねくねの上り坂を、鐘楼前を通り過ぎて二月堂へと向かうが、今回は川に沿っている道を進んで行くことに。くねくね坂同様にこの川に沿う道も車は通ることができる、東大寺は割と車や自転車には優しい場所となっている。むしろ歩行者は石段を上らされることになるから、鐘楼や二月堂へ行くにはそちらの方が大変かも。道はだんだんと厳しい上り坂となり森の中へと差し掛かっていき、川も上に行くにつれてさっきまでは同じ高さにあったのが見下ろす位置を流れるようになってくる。たどり着いたのは二月堂の南側を少しだけ下りた所にある手向山八幡宮前、この神社は以前万葉歌碑巡りで紹介したことがありました。川は神社の参道の下で暗渠となるが、これより上流部は神社の境内の向こうにある若草山に突き当たってしまい歩ける道もないので、川を追うのはこの場で断念となってしまった。地図を見ても川の流れを示す水色のラインは切れているし、水源もどこなのかははっきり分からないと言うことで吉城川巡りはこれにて終了・・・と思ったら吉城川を名乗る川がここ以外にもあるのです、次回はその水路を巡って行ってみようと思います、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました・・・・・・・・・・・まちみち