湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

コントのように。

2018-09-06 21:08:59 | 日記
昨日の夕方の出来事


買い物をするため、
地元の小さなスーパーに到着
駐車場に車を止めた


先に
スーパーの脇に立っているクリーニング店に飛び込んだ。
スラックスを至急で出したかった。


先客は、品の良さそうな初老のおじさまが一人。

いやに、わたしを二度見する。

『感じ悪いなぁ、嫌だなぁ』と思いながら

しかし、クリーニングは、急を要する



しっかり順番待ちをして
クリーニングを出した。


数歩あるいて、
隣の建屋のスーパーに入ろうとした時


自分の足の違和感から
ふと、足元を見てみた





ひゃー
こんなことが、、、、、。


やってしまった

人生初の失態


そのすぐ後
笑いで崩れ落ちそうになる体を立て直し
よく考えてみた。

今の遂行事項は何か!

それは
いかに、気づかれず買い物を終わらせるかー。


人は足元まで見てやしない。
そうだ、そうなのだ!!


どこにそんな自信があるのだろうかと思ったが、自分で妙に納得した

しかし、
スーパーに入って
自分が目につくのは
人の履いているものである。


いやいや、人は気にしてなんかいない。
私が気にしているせいだと思い込もうとした。

だが、やっぱり帰ろうか?

しかし
必要な品物がある

ここまで来たからには
このまま買い物を終わらすしか手はない。


足元を見ないで
何食わぬ顔をして
商品を数点、カゴにいれ
レジに並んだ

あと少し
あと少しクリアすれば完全に
私は勝利する!

と、隣のレジに目をやれば
昔からの友人が私と同じタイミングでお金を払っていた

ここまできて、これはない

顔をうつむかせ、レジを終えて
友人がいる方向を背中にして袋に詰める

見えてないように左目は友人を捉え
先にスーパーから出て行くのを伺う

よしよし、友人は
スーパーの出口に差し掛かる

私は不審な動きなく
品物を入れた袋を持って出口に向かう

が、友人が何やら立ち止まり
出口に置かれた品物を見ている


おっと行けない
しばし、私もその辺の商品に目をやっているフリをした


また、友人は動き出した


スーパーから少し出た一番近い駐車場に
友人の車があった
やっと荷物を積み込んでいる


いまだ!


私は太陽が眩しい感じに
手のひらをおでこに当てて
光を遮るようにして小走りをして
自分の車にたどり着いた


ふと友人を見ると
こちらを見て、探しているような動き


いけない
ここまで来て、見つかれば
必ず彼女は、私に声をかけ近づいてくる!


慌てて下を向き
本来帰る方向ではない道へ車を出した


彼女も、私とは本来の帰り道は同じはずなのである


しかし、私は振り切った
やりきったのだ!


この靴で
誰にも気づかれず
買い物をやり遂げた!


人生、初の失態にかかわらず
やってみせた、ヨシっ!


そうして
上機嫌で帰宅したのであった。


そして
ハタッと気づいた



クリーニングで出会ったおじさんが
マジマジと見ていたのは、これだったかー。

あーぁ。










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