湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

ススキの香りのする道を歩きに行こう

2018-09-09 10:11:14 | ポエム
その部屋の小さな窓から
空は見えてますか?


自分の中から
湧き出る嵐のような痛みや切なさを
幾晩も超えて来たのでしょう?


空を見ることも忘れてしまうほど
きっと祈りながら
ひたすらに超えてきたのでしょう?


手に繋がれたものが
棘のないバラの蔓だとしたら
こんな憂いは吹き飛んでしまうはずなのにね


鎖にも似た重いものは
あなたには一番似合わないこと
私は知っているよ



軽やかに
また、あの小道を歩きましょう

まだ見ぬ、秘密の花園を
私に教えてくれると言った人


もうすぐ
秋の風が吹く
ススキの香りのする季節


逢いにいくよ
抱きしめにいくよ


今の涙は
知らん顔して
どこかに
置き忘れたままにしておいて


逢えた時に
私と一緒に探しにいこう
そして
私と一緒に泣こうね






最新の画像もっと見る