大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

六和塔と銭塘江

2005年07月02日 | 三国志・水滸伝・史記の旅


六和塔と銭塘江

六和塔は銭塘江沿いの月輪山に建つ塔で、北宋代に呉越王の銭俶(せんしゅく)が、銭塘江の高潮を鎮める為に建立したそうです。当時の塔は九層で、高さ約170メートル(本当か?でも、中国のガイドブックにそう記述されている(笑)。白髪三千丈の世界かな…)、灯台の役目も果たしていたとか。
宣和3(1121)年に戦火で焼失し、現存の磚(煉瓦)の塔身は、南宋の紹興23(1153)年に再建されたもの。外側の木造の回廊は、清の光緒25(1899)年に改修されたもので、八角形、高さ60メートル弱。
水滸伝では、花和尚魯智深(かおしょうろちしん)が、この六和塔で海嘯(かいしょう)を聞き自分の死期を悟った。林冲(りんちゅう)もここで病没し、林冲を看病していた武松(ぶしょう)は、彼の死後も寺男としてここに残り、天寿を全うした。フィクションと判っていても、水滸伝ファンにとっては感慨深い場所なんだよねぇ。


海嘯を聞く魯智深/あまりにベタなポーズで見たときに、死にそうになった(笑)


武松さん

現在六和塔裏に、海嘯を聞いている魯智深像と、静かに佇む武松像があるので、行く機会があったら話のタネに見るのも一興です。それから、魯智深、武松像の上(月輪山斜面)には、中華古塔博覧苑があって、中国各地の名塔を縮小サイズで再現している。この中に昔、西湖南岸にあった雷峰塔がある。(塔の由来については、6/15分の記述を見てね。)ここに再現された雷峰塔は、崩壊する前の写真通りの出来だった。昔の雷峰塔がどんなだったのか知りたい人は、是非見てください。