大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

大長今~その1~

2005年07月22日 | Weblog

今、NHK BS2で「宮廷女官チャングムの誓い」という韓国ドラマを集中再放送しています。親を失った少女チャングムが世間の荒波にも負けず、宮廷女官になり、最後は女ながら王の主治医にまで上り詰めるというサクセスストーリー(?)。チャングムは韓国史書に名を残す実在の女医さんで、前半の水剌間(スラッカン/王の食事を作る厨房)の女官設定はフィクションらしいです。

このドラマが始まった当時、ちょっと見てみたけど(4話目かな…)チャングム役の子役があまりに可愛くなくて、途中で見るのを止めてしまったんですねぇ。その後、本格的に見始めたのが一昨日放送の第16話からだった。これでやっと話がつながった(笑)。

話の展開は、中国の章回小説ですね。三国演義とか水滸伝とかねぇ、市井で講釈師が語る講談みたいな感じですよ。毎回盛り上がりがあって「チャングム危うし!」、「チャングム、ピ~ンチ!!」、「どうする、チャングム!!!」って感じで次回に続く(笑)。最後に「続きは次回の講釈で」ってナレーションが入りそうな終わり方。このナレーション代わりに次回に期待を持たせる効果的なBGMが入ります。しかもそれに続き、次回の予告が入ります。話のオチが判ってしまいそうな予告です(笑)。

市井の講談宜しく、ハラハラさせた事件の結果は、大した問題も無く尻つぼみに終わっていく。「それだけのことで、あれだけ引くんだ…」っていう展開は、まったく水滸伝ぽいというか何というか(笑)。古典的な話の展開方法が、今の人たちには新しく映っているんでしょうねぇ。

でも、ずーっと、こういう展開の話を集中放送で続けて見ると、さすがに、疲れてしまいます(苦笑)。続き物の王道、講談仕立ての話は、週一位の間隔で見るのがベストなのかも…。

チャングムの女官編には、所々で三国志の故事が出てきます。脚本家が三国志ファンなのか、韓国で三国志がポピュラーなのか知りませんけど、小学校低学年位の年齢で「鶏肋」を知っているチャングムが、10年後(?)、いくらその回の講義を欠席していたからといって、「饅頭」を回答できないのはかなり不自然(笑)。話の展開上仕方ないとはいえ、三国志に精通していると思しきチャングムなら知っていて然るべき…。三国志ネタである必要はないのでは…などという突っ込みどころも満載なので、同人誌作ったらかなり面白いでしようねぇ。

友人曰く、韓国ドラマは「ありえねぇ~」という話を、くどい位、真面目に続けるのがコンセプト(昔の大映ドラマを彷彿とさせるらしい(爆))だということなので、そういう点でいえば、このドラマは歴史劇な分控えめなのかもしれない。


鶏肋つながりで、無錫三国城の「清蒸曹操鶏」(笑)
ネギと生姜と若鶏のシンプルなスープが結構イケます。
でもちょっと生姜が利きすぎだったかな…。